クジラは歌をうたう の商品レビュー
くじらが歌をうたっている、ということが頭の片隅でカタリとなり読んでみた。 周りの友達、親たちが良い人ばかりで。青二才の青年の話し。途中主人公のグダグダ感で読むの挫折しかけた。 主人公は余程見た目が良いのか?睦月も梢も話したことがないやつにグイグイいってるよね。
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甘酸っぱい青春恋物語というより、苦さを残したままの思い出を振り返る、どちらかというと前に進むための追憶の物語でした。過去を思い返すと後悔ばかりがある。それは誰もが体験することであり、それが二度と戻らないものならなおさら、葛藤が多い気がします。ただ忘れるという行為は決して後ろ向きな...
甘酸っぱい青春恋物語というより、苦さを残したままの思い出を振り返る、どちらかというと前に進むための追憶の物語でした。過去を思い返すと後悔ばかりがある。それは誰もが体験することであり、それが二度と戻らないものならなおさら、葛藤が多い気がします。ただ忘れるという行為は決して後ろ向きな行為ではなく、前に進むためのひとつの人間の強さの表れであるのかなと、この本を読んで思いました。最後にヒロインの気持ちの伝え方がすごく素敵でした。読み終わった後にタイトルを眺めると、また違った印象を受けることができて良かったです。
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結婚を控えた拓海は、高校の時に好きだった女の子・睦月のブログを見ていた。ある日ブログが更新された。睦月は12年前に亡くなっているのに。時間と場所を超えて綴られる、彼女と僕の物語。 最後までドキドキしながら楽しめた。ラストが特に好き。
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初めの拓海の心情は理解が難しかったけど、終わりに近づくに連れて、過去を忘れられない拓海から“今を生きる拓海“って感じになってなんかエモいなって思った笑。不思議な青春って感じでした。
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沖縄に住む高校三年生の自分と東京に出た三十歳の自分とを、ある女の子のブログが繋ぐ物語。 恋とも言えない淡い季節を想い出にできずどこかぽっかりと心に穴が空いた主人公が、逃げるように出た地元の友人らの支えで一つずつ気持ちに整理をつけるラストの展開は、温かくも切ない。 ブログの謎がすぐ読めてしまったり主人公のウジウジした態度など引っかかる所もあったが、自分自身の青春時代を、読む前よりも愛おしく感じられるような作品であった。
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クジラが歌を歌う理由を知る時、その想いも知る。 亡くなったはずの想い人のブログが更新された事から始まる恋物語。 ミステリーではないので、ブログが更新された理由は簡単に想像出来てしまうけれど、こういうの何か良いよねって思う。 このブログがきっかけで、拓海と関わる人達の関係も変...
クジラが歌を歌う理由を知る時、その想いも知る。 亡くなったはずの想い人のブログが更新された事から始まる恋物語。 ミステリーではないので、ブログが更新された理由は簡単に想像出来てしまうけれど、こういうの何か良いよねって思う。 このブログがきっかけで、拓海と関わる人達の関係も変わってきて、気持ちも変わる。 何か、何年振りかの友人にも会いたくなったな。 凄くスラスラと読めるけれど、登場人物の心情とかもよく分かる。共感もあったからかな。
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結婚を控えた数ヶ月後に控えた拓海は密かな日課である、高校の時好きだった子ブログを見ると更新されるはずのないブログが更新されていた。拓海はブログを更新したのは誰かを知るため長年あっていなかった同級生たちに会いに行く… かつて好きだった子のブログ更新から物語は始まる。それをきっかけ...
結婚を控えた数ヶ月後に控えた拓海は密かな日課である、高校の時好きだった子ブログを見ると更新されるはずのないブログが更新されていた。拓海はブログを更新したのは誰かを知るため長年あっていなかった同級生たちに会いに行く… かつて好きだった子のブログ更新から物語は始まる。それをきっかけに、級友との再開や、両親とのわだかまり、婚約者との関係を見つめ返していく。12年の時を越えて繋ぐ物語。
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『〝クジラ〟強調月間始めました!』5 第5回は、持地祐季子さんの『クジラは歌をうたう』です。 結婚を控える30歳の主人公・拓海には、高校時代の忘れられない女の子(今は亡き)睦月がいるのでした。 密かに見る睦月のブログが、12年の時を経て更新されているのに気付き、物語が動...
『〝クジラ〟強調月間始めました!』5 第5回は、持地祐季子さんの『クジラは歌をうたう』です。 結婚を控える30歳の主人公・拓海には、高校時代の忘れられない女の子(今は亡き)睦月がいるのでした。 密かに見る睦月のブログが、12年の時を経て更新されているのに気付き、物語が動き出します。表題の『クジラは歌をうたう』は、睦月のブログのタイトル名です。 いや〜、これまた青春ですねー。ときめく方が多いこと請け合いです。 現在と高校時代が交互に描かれながら、なぜ・誰がブログを更新したのかという謎解きの側面があり、スラスラ読み進められます。 旧友・父・婚約者に対する意固地な態度、青春時代特有の反発、自暴自棄、無愛想といった態度を今も引きずる拓海が上手く描かれ、同時に、沖縄の青く眩しい海など、背景も目の前に立ち上がるように感じられます。 なぜ沖縄か、なぜクジラに惹かれたのか、その睦月の想いや拓海の心の解放を見届ける終末、涙する読者の方も少なからずいるのでは、と思える恋愛小説だと思いました。 ちょっと『君の膵臓をたべたい』に似てるかな?
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続き気になりすぎてサークルの部室でずっと呼んでました。みんなごめんね。 ホンマの後半に、タイトルの意味がわかった瞬間がもうやばかったです。(語彙力の欠如)
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何気に手に取った一冊。12年間沈黙していた同級生のブログが更新された。死んだ彼女がなぜブログを更新したのか。年はとったが、彼の中では18歳のあの時から動いていない時間がある。母との死、同級生の死、その同級生は淡い恋心を抱いていたわけで。頑固で、こじれきっている拓海が、婚約者や同級...
何気に手に取った一冊。12年間沈黙していた同級生のブログが更新された。死んだ彼女がなぜブログを更新したのか。年はとったが、彼の中では18歳のあの時から動いていない時間がある。母との死、同級生の死、その同級生は淡い恋心を抱いていたわけで。頑固で、こじれきっている拓海が、婚約者や同級生、亡くなった同級生の親御さんらによって、変わっていく。トレンディードラマっぽいなーと思ったら、脚本家だった。人の死はショッキングなものだけど、固執したり、執着するのは勝手だけど、一人で悶々とするなら、動け!と思った次第。
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