第四の扉 の商品レビュー
ポール・アルテという作家の推理小説を次々読んで感じるのは、導入部の面白さと謎解きの物足りなさだ。「第四の扉」でも、おどろおどろしい導入ストーリーはとても面白く、ぐんぐん読めてしまう。しかし謎解きとなると・・・果たしてこれは本格推理と呼ぶべきなのか?
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初ポール・アルテでどんな作家なのか知らないままに読んでいましたが、なかなか凝ったプロットとアジな演出な作品でした。 次々と起きる事件やおどろおどろしい物語背景から、なんかあの人の作風のモノマネっぽいなあと思っていたら、これはオマージュだったんですね!(^-^) 後半のトリックの種...
初ポール・アルテでどんな作家なのか知らないままに読んでいましたが、なかなか凝ったプロットとアジな演出な作品でした。 次々と起きる事件やおどろおどろしい物語背景から、なんかあの人の作風のモノマネっぽいなあと思っていたら、これはオマージュだったんですね!(^-^) 後半のトリックの種明かしで題名がそのまんまやんけ!と心のなかで叫んでいましたが(笑)、どうりでこれもオマージュっぽさを出していたんですね!(^-^) 最後はそのオマージュも勢い余って飛び出していて、これまたびっくり!! 半分ニヤニヤもんのラストなだれ込みでした!(^-^) 読み終わってみて、警部がみんなを集めての推理披露とか、一人称の語り口なんかは、もうひとりへのオマージュも入っていたんですかね。 第二次世界大戦が終わって間もない頃、イギリスはオックスフォード近郊の田舎村で事件は起きた。 舞台は、ある古屋敷の女主人が密室で惨殺されていたという暗い過去を背景に、その古屋敷にある夫妻が引っ越してきたところから、また新たな謎が巻き起こる。 怪しげな降霊会や男女関係の錯綜も重なり誰もが不安になるなかで、再び事件が…。 昔ながらの本格推理小説の醍醐味を味わえるともに、一捻りも二捻りもある意外な展開に、物語構造の妙も楽しめる一作となっています。 作者の本格推理小説に対する思い入れの深さにも頭が下がります。
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図書館で手に取ったんだけれども、なんか読んだような…と思ったら自分が寄贈した本だった。なんてこったい。 というわけで色々と入り組んでいるような、ちょっとややこしい話。あまり記憶にないんだけど…(笑)
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幽霊が出ると言われる屋敷で、次々と不可解な事件が起こる。フランス人作家による、戦後のイギリスの小さな村が舞台のミステリー。 交霊会やら密室殺人やら怪しげな謎が登場し、さらには全体をとおしての仕掛けもあって、本格派好きの人を喜ばせるトリックがてんこ盛り。 大雑把な展開も、それはそ...
幽霊が出ると言われる屋敷で、次々と不可解な事件が起こる。フランス人作家による、戦後のイギリスの小さな村が舞台のミステリー。 交霊会やら密室殺人やら怪しげな謎が登場し、さらには全体をとおしての仕掛けもあって、本格派好きの人を喜ばせるトリックがてんこ盛り。 大雑把な展開も、それはそれでこの作品の雰囲気には似合っているのかも。
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幽霊屋敷、降霊会、怪しげな影、密室殺人。素敵にいかがわしいオカルト要素が満載のミステリ。こういうの、大好きだわ本当に。次々に不審な事件が起こり、これだけ風呂敷広げといてきちんと解決できるんだろうか、とちらりと思ったりもしましたが。杞憂です。 サスペンスフルな展開が魅力です。ぐいぐ...
幽霊屋敷、降霊会、怪しげな影、密室殺人。素敵にいかがわしいオカルト要素が満載のミステリ。こういうの、大好きだわ本当に。次々に不審な事件が起こり、これだけ風呂敷広げといてきちんと解決できるんだろうか、とちらりと思ったりもしましたが。杞憂です。 サスペンスフルな展開が魅力です。ぐいぐい引っ張られ続け、そして一段落つくところの展開が! えー、「手が冷たい」ってそういう意味か!!! あれは鳥肌ものでした。ミステリ的にもあそこで一気に混迷に陥ってしまいましたし(苦笑)。 探偵役のツイスト博士がなかなか出てこない、って思ってましたが。なるほどそういう物語だったのね。そして最後の最後でまさしくガツンとやられた心境。
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フランスの作家なのに、舞台はイギリス。 密室殺人。次々と提示される謎。 交霊会、雷雨、ほの暗い雰囲気。 最後のどんでん返し。 ただ、物語の進め方は、ごつごつとした感じ。 デビュー作だからか。
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この頃はさっぱり手にしない推理小説。帰郷している週末、土曜日の新聞の紹介を見て日曜日に昔通っていた本屋さんで見つけ実家の自分の部屋で一気読みです。40年前ははそうやってカーとかクイーンとか読んでいたな…と読書気分タイムトリップになりました。実は本書もディクスン・カーとか本格推理小...
この頃はさっぱり手にしない推理小説。帰郷している週末、土曜日の新聞の紹介を見て日曜日に昔通っていた本屋さんで見つけ実家の自分の部屋で一気読みです。40年前ははそうやってカーとかクイーンとか読んでいたな…と読書気分タイムトリップになりました。実は本書もディクスン・カーとか本格推理小説への深いリスペクトを感じます。完全密室とか交霊会とか道具立ても万全。あまりの不可能性に「あれ?実は…」とも思ったりするのですが、そのタイミングで構成自体にサプライズが用意されていて、そしてその後は、本格派の嫡流というだけにとどまらないような展開に翻弄されました。動機の設定も全く衝撃的だし、ラストの着地も「マジ?」です。さすが世紀の奇術師フーディニを素材に取り上げているだけあって観客、いや読者の認知を操りまくる技術、すごいです。初めて読む作者でしたが、この作品は1987年にフランスで出版され、2002年にポケミスに入って、今回の文庫化になったとのこと。もしかしたら自分と同じ時代に本格推理小説にハマった人なのかもしれませんね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
数々の謎と次々と展開されていく事件と推理。そのひとつひとつは興味深く次はどういう展開が待っているのかと先が気になる。どういう結末でそこまでどう辿るのか。不思議な雰囲気のある作品。
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