日本語びいき の商品レビュー
ものすごく面白かった!著者が猫好きの方のようで、これ猫のことかな?と思わせる用法があってホッコリ 自分が外国語を勉強してるときに感じる、(こんな発音辞書にないよ?この語尾なに??)みたいなどーにもよくわからんものが、日本語に置き換えるとそういうことか~と分かって、スッキリ。 文...
ものすごく面白かった!著者が猫好きの方のようで、これ猫のことかな?と思わせる用法があってホッコリ 自分が外国語を勉強してるときに感じる、(こんな発音辞書にないよ?この語尾なに??)みたいなどーにもよくわからんものが、日本語に置き換えるとそういうことか~と分かって、スッキリ。 文法があって言葉があるのではなく、もともと存在した言葉に法則性を当てはめたのが文法なのだから、文法通りにいかないのは当たり前のことなんだよな~と納得できた次第。 日本人的なふるまいが日本語のなかに潜んでいる、というのは興味深い。 くれるもあげるも英語ではgiveだけど、日本人はウチとソトを使い分けるので、日本語ではソトからウチ(くれる)とウチからソト(あげる)で言い方が変わる、というのは目からウロコ。 「ある言語が使えるというためには、その言語の語彙と文法を身につけるだけではなく、当該の時代におけるその言語の話者の大多数が知っているであろう「どうでもいいこと」をも知っていることが望ましい」というのはすごく納得。その国の歴史とか文化とかを知って言葉を勉強すると、ほんとに面白いよなぁというのを実感しています。
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日本語教師が日本語について書いた本。 ヨシタケシンスケさんの挿絵が素敵。 日本語を細かく細かく細かく 分解してみた、というような話。 ほー、なるほどねー。 そうかー、そうなるのかー。 と思いながら読み進めた。 いつも使っている言葉なのに、 分解するといろいろ新しい発見がある...
日本語教師が日本語について書いた本。 ヨシタケシンスケさんの挿絵が素敵。 日本語を細かく細かく細かく 分解してみた、というような話。 ほー、なるほどねー。 そうかー、そうなるのかー。 と思いながら読み進めた。 いつも使っている言葉なのに、 分解するといろいろ新しい発見があるものだ。 米洗ふ前を蛍の二ツ三ツ p107 前に 蛍は死んでいる 前へ 生きてるけど一方通行 前を 行ったり来たりしている なぜなのか 前に、は「いる」がつくから動きがない。 だから死んでいる。 前へ、は「来る」がつくからその場所に 向かっていく感じ。一直線。 ふわふわ感がない。 前を、は「飛ぶ」がつくから・・ じゃあ、「前で」だったら? なんでもOKな感じ ( ´艸`) おもしろー 場所+で、は後ろにアクションが来る。 だから想像が豊かになるわけだ。
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ベテラン日本語教師の、日本語への愛にあふれるエッセイ。 五十音図、仮名遣い、視点、敬語、陳述の副詞、こそあど、無声音化、修飾の仕方など、さまざまな現象取り上げられる。 で、日本語も、システマティックにできてるでしょ?と確認してくれる。 軽妙な語り口で、楽しく読める。
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この本に書いてある日本語の文法、国語の授業で勉強したことがあるはずなんですが、ほぼ忘れています。敬語、私が今使っている話し方、書き方、かなり怪しいです。 自分自身のために、改めて正しい日本語を勉強し直すということは今の自分にはかなり無理があると思います。しかしながら、この本を読...
この本に書いてある日本語の文法、国語の授業で勉強したことがあるはずなんですが、ほぼ忘れています。敬語、私が今使っている話し方、書き方、かなり怪しいです。 自分自身のために、改めて正しい日本語を勉強し直すということは今の自分にはかなり無理があると思います。しかしながら、この本を読んだように、時々見直してみることはこれからでもできることだと思います。 日本語以外の言葉を母語としない人々とのコミュニケーションには、外国語が必要だとこれまで考えてきました。外国語が使えることはそれはそれで大切なことですが、日本語を共通語として使えるように工夫していくことも大切だと、この本を読んで改めて考えるようになりました。
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知っているはずの言い回しも、日本語教師の視点で見るとこんなにおもしろい! ヨシタケシンスケさんの、クスッと笑える絵とともに、日本語を再発見する旅へ。
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日本人にとって日本語は身近なだけに客観的な見方ができない。筆者は海外の方向けの日本語教師という立場で日本語を解説しているので、当たり前だと思っていたことが非ネイティブからすると分からないという数々に気づかせてくれる。ヨシタケシンスケさんのイラストも面白い。
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日本語の発音の仕方とか、五十音の並びとか、修飾語をどれだけでも並べられるとか、これとそれの使い方とか、擬態語・擬音語の豊富さとか、目からウロコなことが満載でした。
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数年前、まだ若いお母さんが子どもさんの手を引いて「歩けれる?」と尋ねているのを耳にしたとき、世も末だと思いました。百歩譲って「ら抜き」は受け入れるとして、「さ入れ」を聞くたびに苦笑いしていたのに、こんな「れ足す」なるものまで登場するなんて。 悲しいかな、「れ足す」を何の疑問もな...
数年前、まだ若いお母さんが子どもさんの手を引いて「歩けれる?」と尋ねているのを耳にしたとき、世も末だと思いました。百歩譲って「ら抜き」は受け入れるとして、「さ入れ」を聞くたびに苦笑いしていたのに、こんな「れ足す」なるものまで登場するなんて。 悲しいかな、「れ足す」を何の疑問もなく使っている人はおそらくこの本を手に取らない。それどころか本を読む習慣もない。多少なりとも自分の話す言葉を気にかけている人しか読まないから、ますます知る知らないの差は広がるばかりかと。 昔、某女性漫才師が先輩芸人から「とにかく本を読め」と言われたという話を思い出します。読書の習慣がなかったその漫才師は、先輩がなぜ読書を勧めるのかもわからずに、しかし先輩の言うことを守って読書に勤しんだ。そうしたらあるとき、誰からどんなネタを振られてもついていけている自分に気づいたという話。知っているからこそボケることもツッコムこともできる。 「正しい」ではなく、「適切」か。正しいものを知っているから適切なものを使える。「くずし」の技術も身につくのだと思います。正しいものをきちんと知って、楽しくくずして使いたい。
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