通過者 の商品レビュー
2022.9 文字が小さい、分厚い、2段組。本当に読み終わるのか最初のページをめくるまで心配だったけれど早い展開のストーリーでテンポもよく、最後までスピードを落とすことなく読み切りました。面白かった。
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読み応え十分。ちょっと十分過ぎた。いつもは3日で一冊読み終えるのにこの本は一週間はかかった。意外に登場人物の名前も覚えやすかった。
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早い場面展開!くるくる変わる人物の名前。私もだが、警察も追いつけない素早さ!「死者の国」とは一味違ったミステリー。小さいフォントでの二段組700ページ強も飽きさせなかった。ただ、この結末には、はぁ!となった。続編があるのかなぁ?ともかく本の厚さに驚かずに読んで欲しい作品。
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グランジェの作品は読んだのは初めながら、映画は数本見ていて十分面白かったのだが…本は別次元の完成度。 2段組、しかも細かいフォントで700ページ超で、日本のスカスカ小説なら5冊分くらいはあるので、読んでも読んでも減らない! しかし、冒頭から濃厚な文章でグイグイ引き込まれる。 ...
グランジェの作品は読んだのは初めながら、映画は数本見ていて十分面白かったのだが…本は別次元の完成度。 2段組、しかも細かいフォントで700ページ超で、日本のスカスカ小説なら5冊分くらいはあるので、読んでも読んでも減らない! しかし、冒頭から濃厚な文章でグイグイ引き込まれる。 無駄な描写はなく比喩や暗喩で密度の高い文章が最後まで続く。それも今まで誰も書いたことのないような不思議な設定! 最初に目次を見たとき、複数主人公の物語か?と思ったのだが…。こんな設定を破綻なく展開し、短いページで追うものと追われるものが一人称で交互に描かれるのだが、次々と切り替えられる舞台や設定の巧さ、多彩な登場人物もしっかりと描き分けられていて、違和感なく物語に入り込める。 まさに力業の一級スリラー。 この作品はTVシリーズ化されているらしいが、是非見てみたい!
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思っていた感じの終わり方ではなかったので、ちょっと失速しちゃったのですが、ドラマになっているということなので、それを見てみたいなぁと思わせる作品だった。本当の自分を持てない主人公はいったいどこまで行かなくてはいけないのか、可哀想だ。アナイスと幸せにしてあげて欲しい。
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『翻訳ミステリー大賞シンジケート』で紹介されていたので購入。TAC出版という、全く文芸書とは縁が無さそうな版元から出たせいもあって、紹介がなかったら知らずにスルーしていただろう(正直、この版元に、資格試験用のテキスト以外の出版物があるとは思ってもみなかった)。 本文二段組という体裁も最近見かけないが、本文級数も最近ではなかなかお目にかかれないほど小さい。それがノンブルで700ページを超えているのだから、長さは推して知るべし……なのだが、殆ど長さを感じなかった。恐らく頻繁に視点が切り替わること、次々と新事実が明らかになって非常にリーダビリティが高いことが主な理由だろう。 全体的に満足度の高い読書体験だったのだが、この本にとって、文芸書とはほぼ無縁と思われる版元から出たのは、果たして良いことだったのだろうか。ミステリファンの目に留まらないまま消えてしまわないことを祈る。
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