ルールをすべて破ったら の商品レビュー

クリスティ・コールドウェル(著者),高岡香(訳者)

2020/02/02

祖父と、結婚を決めた女性に裏切られ、女性を信じられなくなった侯爵ルパート。賭博場で前後不覚に酔っ払い、自室と間違えて、賭博場のオーナー妹で経理を務めるヘレナの部屋で一夜を明かす。ヘレナはそれが原因で賭博場を出され、実父の公爵家へ4ヶ月間、過ごす事になった。女性を信じられないロバートと、貴族を憎み賭博場へ帰りたいヘレナはお互いを知る毎に新たな発見をする。高感度が高いだけに、この2人の話が割と地味で少し退屈な気がした。むしろ、2人の父親の子供への想いが温かく、父と息子、父と娘の心が通いあう場面がとても印象的だった。
ロバートのプロポーズに添えたプレゼントが良かったけど、エピローグがないのが残念。型破りな公爵夫人となったヘレナが見てみたかった！