ロビンソン・クルーソー の商品レビュー
子供の頃に何度か読んだことはあったけれど、大人になって初めて読破。 デフォーは最近、ペストについてのジャーナリズム的な文章が注目されたけど、ロビンソン・クルーソーのサバイバル生活の中でも、詳細に数字を駆使して描かれている(この小説はフィクションなのに!)。それにより、私達もなんと...
子供の頃に何度か読んだことはあったけれど、大人になって初めて読破。 デフォーは最近、ペストについてのジャーナリズム的な文章が注目されたけど、ロビンソン・クルーソーのサバイバル生活の中でも、詳細に数字を駆使して描かれている(この小説はフィクションなのに!)。それにより、私達もなんとなく様子を思い描くことができ、結果として島の生活の様子を単純に楽しめる。 大人になって知ったけど、この本は主人公の内面的な悩み、宗教観、教訓などをふんだんに盛り込んだ小説だ。 わかりやすいので、今持っても感じることが多い。
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予想外にキリスト教色が強くまた時代の残忍さが現れている話だった。月長石の語り手が愛読していた(確かそうだったと思う)ので読んでみようと思っていたけど、思いのほか主人公の気持ちに同調できずに始まって終わってしまった。また違う時に読んだら違う印象だろうか。1719年だと、こういう行為...
予想外にキリスト教色が強くまた時代の残忍さが現れている話だった。月長石の語り手が愛読していた(確かそうだったと思う)ので読んでみようと思っていたけど、思いのほか主人公の気持ちに同調できずに始まって終わってしまった。また違う時に読んだら違う印象だろうか。1719年だと、こういう行為や思想は受け入れやすかったのだろうか、、、
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児童書の翻案では読んだが、オリジナル版を初めて手にとった。無人島漂流記であり、主人公の沈着冷静さが印象的。でなければ26年も孤独に耐えれないだろう。その間様々な生活の工夫をする。今回島脱出後の展開も新鮮だった。懲りずにあちこちに出掛けるのである。300年前の英国最初の小説。今読ん...
児童書の翻案では読んだが、オリジナル版を初めて手にとった。無人島漂流記であり、主人公の沈着冷静さが印象的。でなければ26年も孤独に耐えれないだろう。その間様々な生活の工夫をする。今回島脱出後の展開も新鮮だった。懲りずにあちこちに出掛けるのである。300年前の英国最初の小説。今読んでも内容は古さを感じない。2019.1.25
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※このレビューにはネタバレを含みます
落胆は大きかった。何か仕事をはじめるときには、まず必要な時間と労力を計算し、自分の力でそれが本当に可能かどうかをしっかりと検討することが肝心である。私はこのとき、闇雲に着手することの愚かしさをいまさらながらに痛感したのであった。(p.255) 祈りにふさわしいのは心が平穏なとき、あるいは感謝や愛に満たされたときであり、恐怖や動揺を感じているときではない。神への祈りは穏やかな心で行う務めであり、差し迫った危険があるときはそんな気分にはなれないのものである。それは、病床に居る患者が悔い改める気になれないのと同じことだ。怪我や病が肉体を侵すように、不安もまた心を侵す。心の動揺は肉体の不調と同様、大きな障害となる。いや、それ以上である。神への祈りは肉体ではなく心で行うものなのだから。(pp.315-316)
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