名もなき王国 の商品レビュー
良い本なのか良くない本なのかわからない。 いくつかの短編・中編がちょっとずつ繋がりあって構成されてる。 ちょっと偉そうな言い方の文章。 読み終わった時、まだ夢の中にいるような、不思議な気持ちになった。
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夢の中で目を覚ますことがある。夢から覚めてもまだ夢の中。と思いきや現実だったり。 「序」でこれは?と思うような感じだが。 良い表現かわからないけれど、ホラーに出てくる廃墟においてある日記のような本(誉め言葉)。面白かった。
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語り手とその友人とその伯母の三人の作家たちを、そしてその作家たちの作品を、まるでミステリーであるように、ファンタジーであるように、SFであるように描かれる。 話が飛んだような描写などもあり戸惑う場面もあるが、フェードインフェードアウトするように、ファンタジックなシーン、近未来なシーン、明治大正のような古い時代のシーン、そして現代のシーンが重なり合うように描かれ、幻想小説と呼ばれているようにその雰囲気がとても心地よい。 個人的には近未来的な半島に閉じ込められている人達の物語と、現代のデリヘル嬢の送迎のアルバイトの物語がとても印象的。 ラストも果たして夢から覚めているのか、あたかも覚めたような夢を見続けているのか、最初から最後まで幻想小説だった。
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最後まで読まないと作品の全体像がわからないこと、登場人物や作品内の小説のリンク具合が非常に理解し難く文体も固いため読み辛い。 映画「インセプション」のような、夢と現実が混同したように見せたラストという理解でいいのだろうか?
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ミステリーのようなSFのような、ファンタジーでもあるような、ジャンルの境目をすべて縫い付けたような作品。登場人物の視点から覗く世界に混乱することろもあるが、それが不思議な世界観を醸す要因でもある。最初は自分には合わない作品だと感じたが、ラストに近づくにつれて、どんどん霧が晴れるよ...
ミステリーのようなSFのような、ファンタジーでもあるような、ジャンルの境目をすべて縫い付けたような作品。登場人物の視点から覗く世界に混乱することろもあるが、それが不思議な世界観を醸す要因でもある。最初は自分には合わない作品だと感じたが、ラストに近づくにつれて、どんどん霧が晴れるような感覚にになり、作品の世界での居心地がよくなってくる。SFが好きなら読む価値はあるかもしれない。
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色んな時代・場所での群像劇?を最後に回収するっていう構成だったけど、最後あたりを読んでいる時には前半部分をわりと忘れているという失態。 複雑だし、少し印象に残りにくい気も。
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何となく本屋をブラブラしていたら発見した本。 かなり正統派の幻想小説で(この分野に正統派という単語が適しているかどうかは疑問だが)、こういうものを書く人は近年珍しいんじゃないだろうか。 割と文体が硬いというか、余り今時っぽくない印象だが、本業が大学の先生で専門が日本近代文学とあっ...
何となく本屋をブラブラしていたら発見した本。 かなり正統派の幻想小説で(この分野に正統派という単語が適しているかどうかは疑問だが)、こういうものを書く人は近年珍しいんじゃないだろうか。 割と文体が硬いというか、余り今時っぽくない印象だが、本業が大学の先生で専門が日本近代文学とあって納得。他のも読んでみようかと思ったのだが、いちばん気になったJコレクションの『始まりの母の国』は品切れなのね……ハヤカワ、文庫にしてくんないかな〜。
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