劉邦(三) の商品レビュー

宮城谷昌光(著者)

2023/12/17

いよいよ鴻門の会まで来た。然らずんば籍何を以て此に至らん、まで。劉邦が素晴らしい人物に描かれすぎてる感があるけど、秦の宮殿に入った途端酒と女にだらしないザ劉邦に描かれている。

2023/07/01

いよいよ劉邦は関中へ。ダメ人間に戻りつつあった劉邦が張良、項伯と鴻門の会へ。劉邦の振り幅が激しいが、話はクライマックスの最終巻。はやく韓信、陳平に会いたい。

2020/12/27

困ってるひとを助けてやろう、という精神が劉邦を動かしている。その情にふれたものが、利害をこえて劉邦に結びつく。劉邦軍の比類ない固さと柔軟性は、そこに由来している。

2020/09/19

本作で注目せざるを得ない人物と言えば秦将・章邯だろう。飽くまでも脇役でありセリフは無く描写されることも無いが、劉邦や項羽といった面々に勝るとも劣らない輝きを放っているのは確かだ。
歴史をつくったのは劉邦や項羽だが、歴史を動かしたのは章邯かもしれない。滅びゆく秦という国の最後の一閃だろうか。

「人は、憎む相手を失うと、弱くなります」（呂雉のことば）『楚王朝』より。
「敗残の将などというものは、常識家になるだけである。」『逆襲の時』より。
「人は危殆に瀕すると本性がでる。」『再出発』より。

2019/03/12

あっという間に3巻！

劉邦は関中へ、そして項羽は叔父を失い覇道の道へ！

劉邦軍はだいぶ陣容が厚くなりました。あとは王陵と韓信が加われば鬼に金棒、張飛に蛇矛です。

私の勝手なイメージでは項羽＝剛田武と思っていたのですが本書の項羽はそれほど暴虐武人には描かれていないように感じます。
それにつけても次巻はいよいよ項羽と劉邦の戦いとなっていく訳ですが、楽しみでしかありません！！！！

2019/02/05

ついに項羽が登場。
これまで私が思い描いていた項羽像とは大きく異なっていて新鮮だった。この項羽がどのように最後の時を迎えるのかが今から楽しみ。

2018/08/02

【項羽との最終決戦、大河小説完結】秦軍を撃破しいち早く関中を征した劉邦だったが、項羽により漢の地に左遷され、そこから楚漢の最終決戦が始まる。大河小説完結篇。