ホモ・デウス(上) の商品レビュー
避けられなかった運命「飢餓、戦争、疫病」 これをほぼ克服してしまった人間 これからは「幸福、不死、神化」へ
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私たちが、豊かで、健康で、長生きで、幸せに生きる方法のヒントがたくさん込められている。 私たちヒトは時に傲慢でデウス(神)のような振る舞いをしており、歴史に精通した著者の様々な話に心がつまされることもありました(特にメス豚飼育のくだり)。でも、色々なものとうまく共存しながら自分も...
私たちが、豊かで、健康で、長生きで、幸せに生きる方法のヒントがたくさん込められている。 私たちヒトは時に傲慢でデウス(神)のような振る舞いをしており、歴史に精通した著者の様々な話に心がつまされることもありました(特にメス豚飼育のくだり)。でも、色々なものとうまく共存しながら自分も幸せな一生を過ごすためにはどうしたらいいか、自分にできることと一緒に改めて考えたいと思います。
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俯瞰的な鋭い視点と興味深いエピソードが満載されている。 「不死」のリアリティ。 「主観」の起源は分からない。エーテルと同じように実はない、または却下される概念なのかもしれない。 魂と進化論は両立し得ないことの立論の見事さ。(~134P) 人間が卓越している「協力」組織をつくるこ...
俯瞰的な鋭い視点と興味深いエピソードが満載されている。 「不死」のリアリティ。 「主観」の起源は分からない。エーテルと同じように実はない、または却下される概念なのかもしれない。 魂と進化論は両立し得ないことの立論の見事さ。(~134P) 人間が卓越している「協力」組織をつくることの強力さ。
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神を目指した人間の未来について、近い将来に起こることを歴史から読み取り、今現在私たちがどこにいて、どこに向かっているかを提示する。文章としては読みやすいのだが、細切れに読むのはあんまり向かないかも。章立てはあるけれど、それぞれ独立しているというよりは大きな流れがあったので、まとめ...
神を目指した人間の未来について、近い将来に起こることを歴史から読み取り、今現在私たちがどこにいて、どこに向かっているかを提示する。文章としては読みやすいのだが、細切れに読むのはあんまり向かないかも。章立てはあるけれど、それぞれ独立しているというよりは大きな流れがあったので、まとめてしっかり読む方が内容をフォローしやすそう。幅広い事例が挙げられていて、それぞれが知らないことも多くておもしろかった。普段自分がどれだけ一部領域の情報に触れているのかというのを痛感した。
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・文字で表すのは現実を描写するささやかな方法と思われていたかもしれないが、それはしだいに、現実を作り変える強力な方法になっていった。公の報告書が客観的な現実と衝突したときには、現実のほうが道を譲ることがよくあった。税務当局や教育制度、その他どんな複雑な官僚制であれ、相手に回したこ...
・文字で表すのは現実を描写するささやかな方法と思われていたかもしれないが、それはしだいに、現実を作り変える強力な方法になっていった。公の報告書が客観的な現実と衝突したときには、現実のほうが道を譲ることがよくあった。税務当局や教育制度、その他どんな複雑な官僚制であれ、相手に回したことのある人なら誰もが知っているように、事実はほとんど関係ない。書類に書かれていることのほうがはるかに重要なのだ。
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『サピエンス全史』の著者による、人類のこれまでとこれからが科学的概念と宗教的概念を軸に描かれる上下巻です。 身体的に脆弱な人類が何故に生態系の頂点に君臨しているのか、それは集団で同じ価値観や方向性を共有できる能力故であるようです。 我々は実体の無いものをあるものと仮定し、それを前...
『サピエンス全史』の著者による、人類のこれまでとこれからが科学的概念と宗教的概念を軸に描かれる上下巻です。 身体的に脆弱な人類が何故に生態系の頂点に君臨しているのか、それは集団で同じ価値観や方向性を共有できる能力故であるようです。 我々は実体の無いものをあるものと仮定し、それを前提に掟や指針を取り決めることができます。 神や会社や国は実体は無くても存在していることになっていて、それが倫理やお金や人権などの概念を保証しているわけです。 しかし…ポケットから「ほら、これだよ」と出すことのできない概念とはそもそも何なのでしょうか。 人類は永遠に虚構から脱することができないのではないかと不安になります。 下巻にも期待します。
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AI時代への黙示録 人間至上主義はデータ至上主義へ 2045年シンギュラリティ 知的視点の高さが圧倒的→下巻で究極「人類の未来」 1.モノから知識へ「核兵器」の抑止力 戦争の意味がなくなった 油田は獲得できても、人材は奪えない 2.マルクス主義の貢献 資本主義経済の発展(P78)...
AI時代への黙示録 人間至上主義はデータ至上主義へ 2045年シンギュラリティ 知的視点の高さが圧倒的→下巻で究極「人類の未来」 1.モノから知識へ「核兵器」の抑止力 戦争の意味がなくなった 油田は獲得できても、人材は奪えない 2.マルクス主義の貢献 資本主義経済の発展(P78) 行動に変革をもたらさない知識は役に立たない 行動を変える知識はたちまち妥当性を失う(陳腐化する) 3.アルゴリズム至上主義の時代 (1)農業革命 (2)科学革命 4.心・意識とは何か 人類は特別なのか 5.Dataの基本権は本人個人に 専門家の特権が失われる cf宗教改革 宣教師の地位剥奪
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なかなか独特の世界観を持った印象だが、AIによるシンギュラリティが起こることを疑っていない論調。客観的事実と主観的事実以外に、共同主観性を持つことでヒトは赤の他人と協力することができ、他の動物との鮮明な違いを起こしているとの認識。前書サピエンスでも書かれた虚構や、動物への無慈悲な...
なかなか独特の世界観を持った印象だが、AIによるシンギュラリティが起こることを疑っていない論調。客観的事実と主観的事実以外に、共同主観性を持つことでヒトは赤の他人と協力することができ、他の動物との鮮明な違いを起こしているとの認識。前書サピエンスでも書かれた虚構や、動物への無慈悲な扱いの詳細にも再度触れている。科学と宗教は対立するよりはむしろ相性が良いとの主張で、倫理的な行動指針については宗教が補完してくれるとの印象。
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☆土日で読了/ルーマニア大統領最後のスピーチ/プーチンに対する革命ありえるか?R050122Sun駅南スタバにて 古代…飢饉から我々を救いたまえ! 黒死病、中世のベスト ジャングルの法則→この平和は一時的、いつ崩れてもおかしくない 20世紀後半にはジャングルの法則は無効 サイバ...
☆土日で読了/ルーマニア大統領最後のスピーチ/プーチンに対する革命ありえるか?R050122Sun駅南スタバにて 古代…飢饉から我々を救いたまえ! 黒死病、中世のベスト ジャングルの法則→この平和は一時的、いつ崩れてもおかしくない 20世紀後半にはジャングルの法則は無効 サイバー戦争 アルカイダよりコカコーラの方が深刻な脅威 飢饉、疫病、戦争→この先何十年も膨大な数の犠牲者を出し続けることだろう。とは言え人類の理解と制御の及ばない不可避の悲劇ではない。対処可能な課題になった 老化や死そのものを克服することに狙いを定める→幸せにすることを目標とする人類は残忍な生存競争の次元からより高に引き上げることができたので、今度は人間を神にアップグレードし、サピエンスがホモデウスとなるだろう 20世紀の評価基準は一人当たりのGDP 現在→思想家、政治家、経済学者までもがGDH☆GDPが世界3位に落ちたので日本人が負け惜しみでGDHを使っているのでは? ペダルを踏むとエサが出るラット 人も成功の栄光の上にあぐらをかいているよりも競争の興奮、ウキウキするような感覚を好む ストレス、絶望を伴うのに登山、テレビゲームをしたりブラインドデートに行ったりしたいと思う人はいないだろう 手入れの行き届いた芝生→何も価値を見出せない フランスロワール渓谷シャンボール城がステータスシンボルとなった起源☆パリの南東150キロ 動物を殺すこと・人間には不滅の魂がある→科学が進んでも魂が見つからず ダーウィン進化論 脳の電気信号は不明な部分多い 動物に心はあるか? 実験室のラット15分水に入れ死ぬ直前に助ける→2回目は頑張る時間長くなる 賢いハンス→馬は人間の表情を読み取っていた ルーマニア大統領・少数のエリートに逆らえなかった国民 十字軍遠征、死ぬことが名誉→その居城は今ではショッピングセンターになっている 夢と虚構が支配する世界 タイムマシンで科学者をエジプトに送り込んでも権力を掌握できない→今日のアフガニスタン、シリアに出掛ければ分かる 「お父さん!なんで豚肉を食べちゃいけないの?」「お前は幼いからわからない。お父さんの考えでもない。神様の考えだ。全能の神様が食べてはいけないと言ったからだよ!」 「なんでユダヤ人を殺すの?」「なんでイスラム教徒の人権を気にしなくちゃいけないの?」→大人の答えは同じパターンのもの 315年3月30日ローマ皇帝コンスタンティヌス・ローマ教皇にヨーロッパの支配権を与える 実は400年後、教皇の識者によって捏造 3000年前、神は同性愛を避けるように命じた→宇宙と銀河とブラックホールを創造した力が2人のサピエンスの男性が少しばかり一緒に楽しむために恐ろしく気分を害すると政治家たちが考えていたら科学は彼らがこの甚だ奇妙な考えを捨てる手助けができる。 幸福は足したり引いたりできるものなのか?アイスを食べるのは楽しい。真の愛をみつけるのはもっと楽しい。アイスをたくさん食べれば…
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第一章である上巻は人間至上主義とはなんたるか、また現在常識とされている様々な考え方が科学に基づいているとは言いがたく、この主義に基づいているといった考えで展開されている。
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