ホモ・デウス(上) の商品レビュー
初手からあまりにも雑な議論だったので飛ばし読み。ハラリ自身がテクノクラットのイデオロギーのせいで、第一章から予想を外しまくっている。あちこちに話題が飛ぶ豪快な書きっぷりと、予想の正確性など気にしない虚言癖が彼の特徴であるが、、。
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読書録「ホモ・デウス上」5 著者 ユヴァル・ノア・ハラリ 訳 柴田裕之 出版 河出書房新社 p90より引用 “ 振り返ってみると、ファラオの失墜や神の死 は、どちらも好ましい展開だった。人間至上主義の 破綻もまた、有益かも知れない。人がたいてい 変化を怖がるのは、未知のもの...
読書録「ホモ・デウス上」5 著者 ユヴァル・ノア・ハラリ 訳 柴田裕之 出版 河出書房新社 p90より引用 “ 振り返ってみると、ファラオの失墜や神の死 は、どちらも好ましい展開だった。人間至上主義の 破綻もまた、有益かも知れない。人がたいてい 変化を怖がるのは、未知のものを恐れるからだ。 だが、歴史には一定不変の大原則が一つある。 すなわち、万物はうつろう、ということだ。” 目次より抜粋引用 “人類が新たに取り組むべきこと 人新生 人間の輝き 物語の語りて 科学と宗教というおかしな夫婦” 歴史学者である著者による、人類が克服してきた 問題と、これからの課題について記した一冊。 上巻では、第2部第5章まで。 飢饉や疫病や戦争という、克服しつつある問題と 次の目標についてから、科学と宗教の相容れなさ そうで密接な関係についてまで、膨大な歴史上の 出来事とそれに関する知識を元に書かれています。 上記の引用は、第1章の締めの一節。 諸行無常、どこまでも同じようではいられないの でしょう。色んな支配者達の偉業と言われる行い も、いつかは遺跡になるし、今現在遺跡として 存在しているのが現実のようです。 今でも戦争は行われていますし、病気も決して 無くなりはしていません。しかし、数年前の人類 の歴史上最大の被害が出た、あのコロナ禍でも 乗り切ってしまえたのですから、余計な心配は しなくてもいいのではないでしょうか。 今ここにいる自分を、今の時間を大切にしたい ものです。 著者は作中において、人は人間を神に変える 事を目指すだろうと予測されています。 正直そうなったとしても、何か余計な揉め事ばかり 起こしそうです。 ギリシャ神話などの多神教の神様たちは、結構 揉め事を起こしていましたよね。 なまじ老化や死を克服してしまった分、今の私達 では想像しにくいやっかいな諍いが生まれる気が してなりません。 「サピエンス全史」でも書かれていたと記憶し てますが、現人類が繁栄したのは物語という虚構 を皆で信じられたから、ということが本書でも 書かれています。 嘘臭いと思いながらも、それを利用すると自分の 利益になると分かっていて、上手く虚構を扱える ように振る舞う人達が、生き残って来たのですね。 海外の作家らしく、ぎゅう詰めで文章が書かれて います。しっかりと読み込もうとすると、結構 疲れてしまいました。 しかし、自分のこれからの生き方について考える ための、何かの参考にはなるであろう一冊である と思わざるを得ません。 ーーーーー
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# 人間の傲慢を映す芝生と馬 ## 面白かったところ * かつて芝は権威の象徴であり、貴族階級の象徴であるという歴史が大変面白かった * 賢いハンスの話も面白かった。動物は動物なりに人間をよく観察している ## 微妙だったところ * 全体的に言い回しが長く、ふわっとした表...
# 人間の傲慢を映す芝生と馬 ## 面白かったところ * かつて芝は権威の象徴であり、貴族階級の象徴であるという歴史が大変面白かった * 賢いハンスの話も面白かった。動物は動物なりに人間をよく観察している ## 微妙だったところ * 全体的に言い回しが長く、ふわっとした表現が多いため、筆者の考えが頭の中に入ってこなかった ## 感想 サピエンス全史が良すぎたせいか、対象的にあんまり面白みがなかった。まあ2015年に書かれた未来に関する本だから、という理由はさておき、引用される歴史の一節は抜群に面白かった。 特に芝生小史は気に入っている。 芝生はある程度の力を持ったものしか所有できない記号であったという事実。広大な土地が必要でかつ、農地や家畜がなどの生産活動に関与しないただの空き地。 しかもべらぼうにメンテンスコストが掛かる芝生は露骨な優越性の象徴であった。 日本の庭園とはまた少し意味合いが異なる点も面白かった。 また、賢いハンスの話もとてもよい皮肉で、動物が人間のように考えているように見えて、実際には人間の無意識的なサインを読み取っていただけ。人間の傲慢にして陳腐な意識を見事に突いている。 こと自分においても、自分の考えもあらゆる角度から自己否定するように戒めとしたい。
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GDPからGHPへ エピクロスは幸福を至高の善と定義した時、幸福になるには骨が折れると言っている 物質的な成果や快楽の追求は長続きしない ベンソンー最大多数の最大幸福 幸福は客観的な境遇よりもむしろ期待にかかっている。 境遇の改善は満足感ではなく期待の増大につながる。 80...
GDPからGHPへ エピクロスは幸福を至高の善と定義した時、幸福になるには骨が折れると言っている 物質的な成果や快楽の追求は長続きしない ベンソンー最大多数の最大幸福 幸福は客観的な境遇よりもむしろ期待にかかっている。 境遇の改善は満足感ではなく期待の増大につながる。 80 歴史学者が過去を研究するのは、過去を繰り返すためではなく、過去から解放されるためだ。 違う考えや夢を抱き、選択肢を増やす。 90 歴史は一定不変の大原則がある。万物はうつろう、ということだ 166 人間は大規模な協力ができるために他の動物を支配してきた 187 サピエンスが世界を支配しているのは、彼らだけが共同主観的な意味のウェブー彼らに共通の創造の中にだけ存在する放りゆや力、ものーを織りなすことができるからだ。 242 科学が倫理的な議論に遥かに多く貢献できるとはいえ、少なくとも今は科学が超えられない一線がある なんらかの宗教の導きがなければ、大規模な社会的秩序を維持するのは不可能だ。
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★館長の本棚2023★ 大椙図書館長推薦図書 【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/220816
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上だけ読了。 このあと、下を読んでいくので、感想は変わるかもしれない。 冒頭では、近代のIT化やAI、情報化された社会に対して、人間はどんな存在になっているかの問いが壮大に描かれている。(分量多く) ホモデウスからではなく、前作のホモサピエンスから、問いはあまり変わっていない...
上だけ読了。 このあと、下を読んでいくので、感想は変わるかもしれない。 冒頭では、近代のIT化やAI、情報化された社会に対して、人間はどんな存在になっているかの問いが壮大に描かれている。(分量多く) ホモデウスからではなく、前作のホモサピエンスから、問いはあまり変わっていないと思える。人間は何を望むのか、どう生きるべきかという問いかけは、終始存在する。 その中で、アルゴリズム化されている人間の判断は、興味深い問いではあった。そこから魂(心・精神)とサイエンスの対比は読み応えがあった。解があるということではなく、二元論では語ることができない(魂はあるなし、科学で証明が全てできるできない)ことが、大事なのだなと。 人間の判断や思考には、これまでの経験なども含め、「どうありたい・どうあるべきだ」というものには、サイエンスだけでは語ることができないこともある。 ただ、何に基づいてそれを信じているか? という部分は注意が必要で、「モノごと」が、記録や過去の遺産なのであれば、それが真なのかどうかは、科学的に証明できるのであって、立証されている物事なのかは重要。 多面的な捉え方、視点を与えてくれる本だったと思える。これから下を読んでいく。
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避けられなかった運命「飢餓、戦争、疫病」 これをほぼ克服してしまった人間 これからは「幸福、不死、神化」へ
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私たちが、豊かで、健康で、長生きで、幸せに生きる方法のヒントがたくさん込められている。 私たちヒトは時に傲慢でデウス(神)のような振る舞いをしており、歴史に精通した著者の様々な話に心がつまされることもありました(特にメス豚飼育のくだり)。でも、色々なものとうまく共存しながら自分も...
私たちが、豊かで、健康で、長生きで、幸せに生きる方法のヒントがたくさん込められている。 私たちヒトは時に傲慢でデウス(神)のような振る舞いをしており、歴史に精通した著者の様々な話に心がつまされることもありました(特にメス豚飼育のくだり)。でも、色々なものとうまく共存しながら自分も幸せな一生を過ごすためにはどうしたらいいか、自分にできることと一緒に改めて考えたいと思います。
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俯瞰的な鋭い視点と興味深いエピソードが満載されている。 「不死」のリアリティ。 「主観」の起源は分からない。エーテルと同じように実はない、または却下される概念なのかもしれない。 魂と進化論は両立し得ないことの立論の見事さ。(~134P) 人間が卓越している「協力」組織をつくるこ...
俯瞰的な鋭い視点と興味深いエピソードが満載されている。 「不死」のリアリティ。 「主観」の起源は分からない。エーテルと同じように実はない、または却下される概念なのかもしれない。 魂と進化論は両立し得ないことの立論の見事さ。(~134P) 人間が卓越している「協力」組織をつくることの強力さ。
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神を目指した人間の未来について、近い将来に起こることを歴史から読み取り、今現在私たちがどこにいて、どこに向かっているかを提示する。文章としては読みやすいのだが、細切れに読むのはあんまり向かないかも。章立てはあるけれど、それぞれ独立しているというよりは大きな流れがあったので、まとめ...
神を目指した人間の未来について、近い将来に起こることを歴史から読み取り、今現在私たちがどこにいて、どこに向かっているかを提示する。文章としては読みやすいのだが、細切れに読むのはあんまり向かないかも。章立てはあるけれど、それぞれ独立しているというよりは大きな流れがあったので、まとめてしっかり読む方が内容をフォローしやすそう。幅広い事例が挙げられていて、それぞれが知らないことも多くておもしろかった。普段自分がどれだけ一部領域の情報に触れているのかというのを痛感した。
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