星をつなぐ手 ―桜風堂ものがたり― の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作に引き続き温かい優しいお話で良かった。とても良かったのだけど、私はどうしても苑絵に感情移入ができなくて、両想いなのがちょっぴり煮え切らなかったり…。でもとても優しくて良いお話!本屋さんにも行きたくなりました。
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桜風堂ものがたりの続編。 作品が実際の事件を基に描かれていると知り、その後が気になり。 書店を大事に思う書店員さんたち、町から消えていく昔ながらの書店。本を創る人の思い、著者と書店の関係。 本は好きだけれど、裏側は知らなくて、そういう流れがあって、手元に本が届くのかと毎回思う。...
桜風堂ものがたりの続編。 作品が実際の事件を基に描かれていると知り、その後が気になり。 書店を大事に思う書店員さんたち、町から消えていく昔ながらの書店。本を創る人の思い、著者と書店の関係。 本は好きだけれど、裏側は知らなくて、そういう流れがあって、手元に本が届くのかと毎回思う。 今作はその後、で、一整が出会った桜風堂書店がある町の住人たちの視点も加わっている。 夢のない言い方をすれば、こんなにうまくいくことってある?と思ってしまうのだけれど……。 個人的にほんわかした作品は好きなので、登場人物が皆優しく、それぞれを大事に思っていて、その優しさが巡り巡って奇跡を起こす、というストーリーにたびたび泣けてしまいました。 涙脆くなってるなと呆れたくらい。 でも、書店員さんたちの本への思い入れ、熱さを感じることが出来て、嬉しくなりました。 さらに続編があるようなので、そちらも追う予定。
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それぞれの心の描写が多くて、展開の速さは前作の方が見られたため、物足りない印象がありました。 本屋さんを大事にしたいという気持ちが言葉を変えて何度も出てきて、すこしくどいなと思いました。
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本編の続編です。間違って番外編を先に読んでしまったのですがここでやっと腑に落ちたことがいくつも…(^^;) 主人公の一整くん、本当に真面目。こんな人みたことない!いたとしてもきっと全然目立たない。村山早紀さんのお話しではそんな目立たなくても真面目に一生懸命に生きてる人を神様が掬...
本編の続編です。間違って番外編を先に読んでしまったのですがここでやっと腑に落ちたことがいくつも…(^^;) 主人公の一整くん、本当に真面目。こんな人みたことない!いたとしてもきっと全然目立たない。村山早紀さんのお話しではそんな目立たなくても真面目に一生懸命に生きてる人を神様が掬い上げてくれるのです。 そりゃ、話が上手く転がりすぎでしょ?って突っ込みたくなる面もあるけれど、『情けは人の為ならず』みたいに善い行いが自分に返ってくるのかしら?と思わず村山さんの魔法にかかってしまうのです。(笑) とにかくほっこりとして大好きなお話しでした。
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「夏の終わりの朝に」 最悪な数字を前にして。 店舗の一人として営業されていただけと気付いてしまった時、今までの付き合いが薄く感じるだろう。 「カーテンの向こう」 突然かかってきた電話。 二人の共通点は今では書店員というだけだからこそ、何故呼び出されたのか全く見当がつかないのだろ...
「夏の終わりの朝に」 最悪な数字を前にして。 店舗の一人として営業されていただけと気付いてしまった時、今までの付き合いが薄く感じるだろう。 「カーテンの向こう」 突然かかってきた電話。 二人の共通点は今では書店員というだけだからこそ、何故呼び出されたのか全く見当がつかないのだろ。 「遠いお伽噺」 繋がれていく物語には。 営業として考えるのであれば選択肢は間違いではないが、待っている人がいる場所には届けて欲しいな。 「ケンタウロスとお茶を」 壊れていく世界の中で。 元々描いていた作風の全てを勝手に改変させたというのに、これではダメだなんて酷すぎる話なのでは。 「人魚姫」 口にしない想いは心に。 結果的に盗んで捨てたという過去は消えないのだから、騎士を名乗ろうとするより素直に話すべきだろ。 「〜Let it be」 遺された写真に映る店。 時代の流れと共に幕を閉じるのは仕方ないといえど、想い出の場所が消えていくのは寂しいことだろう。 「神様の手」 働きたいと名乗る者達。 唯一ある店だからというのもあるだろうが、どこか魅力を感じる部分があるからこそ働きたいのだろう。 「星をつなぐ手」 頼もしい仲間と町民に。 イベントを企画したい気持ちはあったとしても、交通の便がいい訳でもない場所だと実行しずらいよな。
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前作は本屋大賞のノミネート作品だったと、あとがきを読んで知った。前作では、ちょっとうまくいきすぎかなと思ってしまったけど、続編を読んで、このシリーズはこれがいいのかなとも感じた。 星祭りの、町全体の高揚した雰囲気が好きだな。お客様たちが楽しみながら一整たちを助けるのも、素晴らしい...
前作は本屋大賞のノミネート作品だったと、あとがきを読んで知った。前作では、ちょっとうまくいきすぎかなと思ってしまったけど、続編を読んで、このシリーズはこれがいいのかなとも感じた。 星祭りの、町全体の高揚した雰囲気が好きだな。お客様たちが楽しみながら一整たちを助けるのも、素晴らしい優しさのつながりで、読んでいて気持ちいい。
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ちょっとうまいこと、ことが運びすぎちゃう…!?…という気持ちを抱えたまま読了してしまった。 中盤までの展開のボリュームを抑え、終盤をもっと広げて読みたかったなぁというのが少し残念なところ。 町全体が活き活きとする光景が目に浮かぶ終盤に向けての展開はとても良かった。
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書店と図書館と私の共存を考えた 読書習慣の啓蒙普及活動という点では、書店と図書館は志を同じくしている。特に札幌の閉店しまった「なにわ書房」函館「森文化堂」など地方の老舗書店は地方文化の発信地でもあった。原因として本州系の大型書店の進出のほかに、ネットで本を取り寄せる人が増えた...
書店と図書館と私の共存を考えた 読書習慣の啓蒙普及活動という点では、書店と図書館は志を同じくしている。特に札幌の閉店しまった「なにわ書房」函館「森文化堂」など地方の老舗書店は地方文化の発信地でもあった。原因として本州系の大型書店の進出のほかに、ネットで本を取り寄せる人が増えたこともあるだろう。 それから、図書館が新刊を早くに購入して貸し出すことも、地元書店経営を圧迫することになっているのではないか。確かに図書館に新刊を予約すると2桁、場合によっては3桁待ちとなる。書店に申し訳ない気持ちになる。長引く不況は、一方で図書費予算の削減につながっていると推察する。図書館と地域書店の共存共栄は企れないものだろうか。 そこで提案である。図書館は、限られた予算の有効活用として、新刊については半年、または1年購入を控えて、評価が安定したら、待たせた人には申し訳ないのだけれど、1冊だけ、できれば地元の書店で購入し貸し出す。それも待ちきれずに読みたい人は自分で本を購入することを奨めて、図書館と書店の共存を図るのはどうだろう。わたしも終活で本を増やしたくないが、手元に永く置きたいものは、地元の書店で買いたいと考えている 消耗の激しい文庫本は図書館では購入しないで、読書人に書店で買わせてもいいかもしれない。
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『桜風堂ものがたり』の続編。 作者さんとしては、当初考えていた物語を二冊にわけて刊行することになったようなもの、だとのこと。 『桜風堂』ファンとしては、同じ登場人物が出てくることに喜びを感じました。(特にやはり月原一整!) 月原一整が引き継ぐことになり、いろいろな問題点を解決...
『桜風堂ものがたり』の続編。 作者さんとしては、当初考えていた物語を二冊にわけて刊行することになったようなもの、だとのこと。 『桜風堂』ファンとしては、同じ登場人物が出てくることに喜びを感じました。(特にやはり月原一整!) 月原一整が引き継ぐことになり、いろいろな問題点を解決してくれる仲間が登場するのも悪くはなかったですが、この本では、イベントの発案から当日までの流れの部分がよかったです。自分自身、去年、あるイベントに携わって大変だった経験があるからだと思いますが。 本屋さんにあまり足を運んだことがない人にこそ読んでほしいかな。
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