トリフィド時代 食人植物の恐怖 の商品レビュー
パニックホラーSFの名作が新装版に。 とはいえ、パニック一辺倒ではなく、のんびりした雰囲気もあるのは時代のせいだろうか(現代SFならもっと極限状態の描写に紙幅を割くような……?)。 ふと思い出したが、もう10年以上前に、『SFファン度調査』というアンケートがあって、界隈で少し流行...
パニックホラーSFの名作が新装版に。 とはいえ、パニック一辺倒ではなく、のんびりした雰囲気もあるのは時代のせいだろうか(現代SFならもっと極限状態の描写に紙幅を割くような……?)。 ふと思い出したが、もう10年以上前に、『SFファン度調査』というアンケートがあって、界隈で少し流行ったことがあったのだが(まだあるのかな?)、その中で、本書は『SFファン度調査』と『ホラーファン度調査』のどちらにも挙げられていた記憶がある。本書をSFとして捉える読者と、ホラーとして捉える読者と、どっちが多数派なんだろう?(私は割とホラー寄りだと思ってる)。
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John Wyndhamが1951年に発表した破滅モノSF小説。筋肉少女帯の「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く(2007)」という曲の元ネタです。待望の新訳版登場で読みやすくなりました。主人公のビルが著した手記という形式で書かれており、ロンドンを中心に人類の文明が徐々に崩...
John Wyndhamが1951年に発表した破滅モノSF小説。筋肉少女帯の「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く(2007)」という曲の元ネタです。待望の新訳版登場で読みやすくなりました。主人公のビルが著した手記という形式で書かれており、ロンドンを中心に人類の文明が徐々に崩壊していく様が臨場感たっぷりに描かれています。肉食植物トリフィドとの戦いというより人間ドラマが中心です。昨今のサバイバル小説やホラー小説と比べても遜色ない出来栄えです。何度も映像化され、サイモン・クラークによる続編もあります。
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