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紺碧の果てを見よ の商品レビュー

4.6

26件のお客様レビュー

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2024/05/27

久しぶりに戦時物を読んだ気がする かなり面白かったです 須賀しのぶさんの本はこれで5冊目だけど すべて4点以上にしてた 個人的に5冊以上読んで4点以上だった作家さんは他にいない 文章が上手いし飽きさせない

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2024/03/17

第二次大戦中、海軍に従事した鷹志 父母、妹、仲間、妻 登場人物みな興味深く書かれている 自分の芯となるものがあれば、 幾多の困難な場面においても 迷わず判断できる指針となる 誰のために生きるのか

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2023/04/29

女性が描く戦争小説なので、軍人を兄に持つ 雪子の視点で戦争の悲惨さが描かれるものと思って読み始めたけれど、鷹志と雪子の兄弟愛を軸に鷹志と兵学校同期たちの成長に合わせて太平洋戦争が語られる結構骨太な物語だった。戦争を背景に書かれているけれど、時代を現代にしても読み応えのあるストーリ...

女性が描く戦争小説なので、軍人を兄に持つ 雪子の視点で戦争の悲惨さが描かれるものと思って読み始めたけれど、鷹志と雪子の兄弟愛を軸に鷹志と兵学校同期たちの成長に合わせて太平洋戦争が語られる結構骨太な物語だった。戦争を背景に書かれているけれど、時代を現代にしても読み応えのあるストーリーだと思う。須賀さんの本は初めてだったけれど他の本も手にしてみたい。

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2023/02/01

外れ無しの須賀しのぶ 浦賀の少年、鷹志は海軍兵学校に進み海軍士官の道をめざす。 妹の雪子は兄と別れ、自分の夢を貫きいばらの道を歩む。 そして、日支事変、太平洋戦争と時代は進み鷹志、兵学校の同期たち、雪子も戦争に翻弄される。 兄を思う妹、青春を戦争にささげた若者たち。 題名...

外れ無しの須賀しのぶ 浦賀の少年、鷹志は海軍兵学校に進み海軍士官の道をめざす。 妹の雪子は兄と別れ、自分の夢を貫きいばらの道を歩む。 そして、日支事変、太平洋戦争と時代は進み鷹志、兵学校の同期たち、雪子も戦争に翻弄される。 兄を思う妹、青春を戦争にささげた若者たち。 題名「紺碧の果てを見よ」、私も見てみたい。 最後は落涙

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2023/01/13

良い話だったとは思うがなんか薄っぺらな印象。しかし、本の感想からは離れるが、戦前の日本にはバカしかいなかったのだろうか?国民を虫ケラの様に扱う天皇以下の腹黒い国の指導部と、疑うことなくそれに従い殺し合いを美化するおめでたい勘違い集団。それが日本だったのかと情けなくなる。決して愛国...

良い話だったとは思うがなんか薄っぺらな印象。しかし、本の感想からは離れるが、戦前の日本にはバカしかいなかったのだろうか?国民を虫ケラの様に扱う天皇以下の腹黒い国の指導部と、疑うことなくそれに従い殺し合いを美化するおめでたい勘違い集団。それが日本だったのかと情けなくなる。決して愛国心などではなく、単なるカルト宗教の教祖とその取り巻き一派と信者。そして、その指導部の生き残りから続く子孫が支配する現在のこの国。長年利権にしがみつく与党は保守の化けの皮を被った反日売国奴集団。自立できない国民は他人事人任せ。結局、戦後も更にレベルが下がっただけなのかも知れない。

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2022/05/31

須賀様に脱帽 この作品を書くために作者はどれほどの調べ物をしたのだろう…。わかりやすく、かつ正確に描かれる海軍士官と妹の物語。 こういった戦争作品はどうしても重く、取っ付き難いと感じてしまいがち。でも、読み終わってみると、なんでもっとはやく読まなかったんだろう、と、、。 各章...

須賀様に脱帽 この作品を書くために作者はどれほどの調べ物をしたのだろう…。わかりやすく、かつ正確に描かれる海軍士官と妹の物語。 こういった戦争作品はどうしても重く、取っ付き難いと感じてしまいがち。でも、読み終わってみると、なんでもっとはやく読まなかったんだろう、と、、。 各章の冒頭にある雪子の手紙を最後に読み返した。すごすぎてため息… 「兄さん」と「鷹志さん」という呼び方、文章からわかる雪子の成長や精神状態、、 とにかく読んでください。

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2022/05/15

主人公が海軍の兵学校や軍隊での鉄拳制裁も肯定的に受け止め、国の為に我が身を捧げようと真摯に戦争に向かって行く様が、そのままの目線で描かれていて違和感を覚えた。その時代の渦中にいると、それが当たり前の感覚になるのかと思うと恐ろしい。 どこかで別の展開があるのかと思い、最後まで読んだ...

主人公が海軍の兵学校や軍隊での鉄拳制裁も肯定的に受け止め、国の為に我が身を捧げようと真摯に戦争に向かって行く様が、そのままの目線で描かれていて違和感を覚えた。その時代の渦中にいると、それが当たり前の感覚になるのかと思うと恐ろしい。 どこかで別の展開があるのかと思い、最後まで読んだけど、共感できるところがほとんどなかった。

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2022/05/11

戦前を造船の町浦賀で過ごしたい主人公。父がドック勤務だったこともあり軍艦乗務に憧れるが、あるきっかけで海軍兵学校へ入学し、海軍士官として第二次世界大戦を乗り越えて行く。 親の教えや自分のルーツを軸に据え、周囲の大きな流れに飲まれることなく自分が正しいと思ったことを静かに遂行してい...

戦前を造船の町浦賀で過ごしたい主人公。父がドック勤務だったこともあり軍艦乗務に憧れるが、あるきっかけで海軍兵学校へ入学し、海軍士官として第二次世界大戦を乗り越えて行く。 親の教えや自分のルーツを軸に据え、周囲の大きな流れに飲まれることなく自分が正しいと思ったことを静かに遂行していく。 戦前戦中を生きた若者たちを緻密に描く。 命懸けで国を守ることが当たり前と思っている若者たちがたくさんいた時代。若者たちの尊い気持ちが異常な状況に利用された、そんなテーマで戦争を描いているように思える。若者たちの視点で描かれているので、大本営などの様子は出てこないが、現場に出てこない人たちに翻弄されていることに憤る姿は描かれている。そこに自分の気持ちが乗っかってしまうとしんどい。

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2022/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「いかなる時代にあっても、諸君よ、紺碧の果てを見よ。」鷹志の科白はかっこよすぎ。です。しかし、昭和20年、この気持ちで彼らが家庭を日本を守り、発展してきたことが伝わる。 そして気が付く。今の私たちには、この想いが無いことに。今、何を守り何を目指していくべきかがわからなくなっていることに。 死と隣り合わせだった戦時中、日本人の命が軽い時代、何倍もの速さで誰もが成長している。今なら大学生くらいの子どもが、日本を大和魂を大人顔負けで語る。 そして、日本は酷い国だと感じる。若者を市民を犠牲にすることでしか、国が成り立たない。例えば防御が工夫されていない戦闘機。戦時中は、補給線や戦争目的、戦略などが行き当たりばったり。兵士は何のために、戦わされたのでしょうかと、考えさせられる。 敗戦の日、「負ければ何もかも失う」と信じている鷹志であるが、「敗北を糧に立ち上がれ」と語る。「真に人として問われるのは、負けた後のこと」と。こういう熱い思いを聞くと胸が痛くなる。そして反省する。私たちは戦後の繁栄の中で、何を失ってしまったのかと。

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2022/02/20

幼少期の頃の話から終戦に至るまでのストーリーの移り変わりが非常にスムーズ。最後のページを読み終わった瞬間、すぐにもう一度初めから読み直したくなった。積読必須。戦争もの、歴史ものではあるがとてもとっつきやすく自然と自分の中に落とし込める感覚がある。「革命前夜」を読んだ際も感じたが、...

幼少期の頃の話から終戦に至るまでのストーリーの移り変わりが非常にスムーズ。最後のページを読み終わった瞬間、すぐにもう一度初めから読み直したくなった。積読必須。戦争もの、歴史ものではあるがとてもとっつきやすく自然と自分の中に落とし込める感覚がある。「革命前夜」を読んだ際も感じたが、作者は緩急のつけ方が非常に上手い。

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