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思考としてのランドスケープ 地上学への誘い の商品レビュー

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2022/10/15

ランドスケープというと「風景」とか「景観」と訳してそれ で済ましがちだが、それのみにとどまらず、造園であったり 土木などを含む、もっと広い概念だと知る。それは環境に おいて人工と自然の折り合いをつけるということなのかも しれない。その時大切なのは様々な角度からの観察、視線を ずら...

ランドスケープというと「風景」とか「景観」と訳してそれ で済ましがちだが、それのみにとどまらず、造園であったり 土木などを含む、もっと広い概念だと知る。それは環境に おいて人工と自然の折り合いをつけるということなのかも しれない。その時大切なのは様々な角度からの観察、視線を ずらすことなのだろう。この本ではその多様な視点を窺い 知ることができる。境界に注目した高速道路と用水路の類似 であったり、田舎の農家における緩やかな分類と捨てないと いう収集。公園の存在意義や攻撃してくるベンチなど。養老 先生風に言えば脳で考えることと周りの自然のせめぎ合う 場面でランドスケープを考える、と言うことなのかも知れ ない。

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2019/05/10

【農学部図書館リクエスト購入図書】 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2652216X

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2018/09/25

独特のクドさがある。なにかと遠回りをする。 ずいぶん読み進めたはずなのにやっと来たのはまだここか!と驚くほどような、しかしその道中にこそ楽しみがあるような、ところがある。 短く書かれた文章を「接木」して書かれた章もあるように感じるが、この根っこから来てこの花か!と驚くほと遠くまで...

独特のクドさがある。なにかと遠回りをする。 ずいぶん読み進めたはずなのにやっと来たのはまだここか!と驚くほどような、しかしその道中にこそ楽しみがあるような、ところがある。 短く書かれた文章を「接木」して書かれた章もあるように感じるが、この根っこから来てこの花か!と驚くほと遠くまで来てしまうようなところがある。 途方もないと思える迂回と、ありえないと思える接木とで、地を這いながら、海の魚、空の鳥のまなざしを一挙に得る。これは著者のいう、地理学的視点と生態学的視点(p,242)をあわせもつ、ランドスケープアーキテクトの語りということになるのだろうか。

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2018/09/24

石川さんの講演を4年ほど前にきいたときは、その面白さに感動したもの。 ツイッターも、だじゃればかりでユーモアマンだと思っていたが、本書はわりとまじめな論考だった(扱うテーマや切り口に突飛さはあるが、かえってそれも緻密に狙っているような感じられる)。 まちをみるにも、いろんな「ス...

石川さんの講演を4年ほど前にきいたときは、その面白さに感動したもの。 ツイッターも、だじゃればかりでユーモアマンだと思っていたが、本書はわりとまじめな論考だった(扱うテーマや切り口に突飛さはあるが、かえってそれも緻密に狙っているような感じられる)。 まちをみるにも、いろんな「スケール」があるということを、思い知った。 加えて、土木というもののスケール感が、まちとの関係、地形(地図)との関係の中でどうなのか、といった論点は面白い。 また、こういう、都市解析的な話はけっこう自分は好きだし、人文科学的な、研究とか分筆とかは将来携わってみたいなとも思った。 あと、本の紹介本的な雰囲気もまぁよかった。 ・若林幹夫『地図の想像力』(河出文庫) ・かとうちあき『野宿入門』 ・宮本常一ら『調査されるという迷惑』 といったあたりは読んでみたい

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2018/08/29

地上学という耳慣れない学問の本。ランドスケープをとっかかりに、フィールドサーベイ、テクノロジー、メガストラクチャー、ジオグラフィー、作庭、防災、公園、農耕、土着的土木工事など、多岐にわたる筆者独自の思考が面白い。

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