ムー実話怪談「恐」選集 の商品レビュー
『ムー』に読者より投稿された怪談の中から、著者が80年〜00年の年代別にこれはというものをチョイスして纏めたセレクション集。 確かに80年代の投稿は素朴ながら怪異の正体・現実との因果をある程度明確に綴ったものが多く、時代が下るにつれて不条理・不思議・なんだかよくわからないが怖い...
『ムー』に読者より投稿された怪談の中から、著者が80年〜00年の年代別にこれはというものをチョイスして纏めたセレクション集。 確かに80年代の投稿は素朴ながら怪異の正体・現実との因果をある程度明確に綴ったものが多く、時代が下るにつれて不条理・不思議・なんだかよくわからないが怖い、といった作風が増えてくる。あと投稿者の年齢層がどんどん高くなっていく。 バリエーションも多様化しており、もはや怖くないが奇妙な体験(「油揚げと菓子パン」)やUMA(「未確認動物」)を扱ったものも誕生している。 本書では70話弱の怪談をまとめているが、もっとサンプルを増やして考察も加えた’近代怪談概説’みたいな書籍があったら手に取ってみたい。 2刷 2021.4.29
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ムーは結構古い雑誌だったんだ。 あれだけ奇譚な内容なのに長い間出版されていることに敬服する。 このシリーズのみを厳選せずいちからすべて読んでみたい。
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最後の選者による解説が怖さを倍増させていたり、逆に怖さを半減させてくれたりで面白かった。 うどんげの華、いぬ、おにぎりを出す、るみちゃん人形あたりが特に印象的。 明らかに障りがある人形と娘をなぜ遊ばせたいと思うのか 人形系の怪談でちょいちょい思う
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実話投稿形式のホラー話約70話。怪異の原因などわからずただただ不条理なところが、実話っぽく怖さを醸し出している。これだけの数でこられると、ただのお話、と割り切って自分は大丈夫…と強がる気持ちが崩されそうで心配。
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