1,800円以上の注文で送料無料

ゲンバクとよばれた少年 の商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/08/04

原爆で身も心もズタズタにされたのに、原爆にあったことを理由にいじめを受け、なおかつ被差別部落出身であることからの差別。卒業証書まで破られ、教師もいじめに加担していたことに呆然とした。こんなことがまかり通ってしまったのが信じられない。読んでるこっちが悲しい。

Posted byブクログ

2022/11/08

2022.11.8読了 1945.8.9 11:02 長崎 浦上町 2歳10ヶ月で被爆。兄と弟を亡くし、 自身も脚に火傷や、後遺症に悩まされた中村由一さんの著作。 誕生日が2つあるという中村さん。 小学校での「ハゲ」「カッパ」「ゲンバク」といったあだ名で苛められた。 先生も率...

2022.11.8読了 1945.8.9 11:02 長崎 浦上町 2歳10ヶ月で被爆。兄と弟を亡くし、 自身も脚に火傷や、後遺症に悩まされた中村由一さんの著作。 誕生日が2つあるという中村さん。 小学校での「ハゲ」「カッパ」「ゲンバク」といったあだ名で苛められた。 先生も率先してあだ名を命名していた。 卒業式では「ゲンバクと呼んでくんね」と。 中学校卒業前の就職活動では被差別部落出身者で苦労した。 その後、自身の体験談を語り部となる。 ぼくは生き残った。 原爆にも差別にも負けずに。 だからこれからも生きていきます。 字も大きく、短いため、小学校高学年ぐらいから読めそう。 いつの間にか、「8/6」「8/9」をソラで覚えていた自分に気づく。

Posted byブクログ

2022/02/27

被曝と部落出身という二つの差別を受けた少年の話。 児童向けにわかりやすく、子ども目線で書かれている。 戦争、何の罪もない子どもが巻き込まれて亡くなる現実。 出生地で受けるいわれのない差別。 今、ロシアがウクライナを攻撃… 平和について考える。

Posted byブクログ

2018/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すさまじい体験だけれど、一番ひどいのは 少年を名前ではなく「ゲンバク」と呼んだ担任教師。 まあ、だからこそこの題名なんだけど。 さらに、被爆者を差別することは、東日本大震災のフクシマとまるで同じ構図。 人間ってそのあたりは全く進歩しないんだろうか。 そして被差別部落の話も、いまだに・・・?と思ってしまった。 無知でゴメン、と中村さんに言いたい気分。 この本が、一人でも多くの人に読まれますように。

Posted byブクログ

2018/08/14

2歳で被爆した中村由一さんの壮絶な被差別体験記。 戦後身を寄せた大浦の小学校でのいじめ体験。髪が抜け落ちた頭をみて「ハゲ」、やっと髪が生えてくると今度は「カッパ」、そして爆心地の出身であることが知られると、教員に「ゲンバク」というあだ名をつけられ、からかわれた。当時、長崎市内で、...

2歳で被爆した中村由一さんの壮絶な被差別体験記。 戦後身を寄せた大浦の小学校でのいじめ体験。髪が抜け落ちた頭をみて「ハゲ」、やっと髪が生えてくると今度は「カッパ」、そして爆心地の出身であることが知られると、教員に「ゲンバク」というあだ名をつけられ、からかわれた。当時、長崎市内で、それも浦上からせいぜい5,6キロの距離の大浦あたりでさえ、そんな差別感情が存在したということにショックを受けた。 また、中学卒業後は出自を理由に就職差別を受け、職を転々とした。 中村さんは現在、戦争や差別のない世の中が必ずやってくるようにと願い、「語り部」として活動している。自身の体験を笑顔で語れるようになった時、自分に本当の春がくるときだと語る。 小中学生むけシリーズの一冊だが、大人こそ読むべき。

Posted byブクログ