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神に守られた島 の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2018/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦中、そして戦争直後の、沖永良部島の少年マチジョーから見た、世界のお話。 世界と言っても、島の生活、友人関係、淡い恋など、子どもの世界が中心に描かれているのが良かった。そういう生活の中に、戦争というものが、どんな風に影響していったのかが、興味深かった。 島を出た後、彼らがどんな人生を送ったのか、フィクションながら心配になる。 「だまされた」という言葉が、重かった。そして、また「だまされはじめているのかもしれない」今、現在生きているこの自分達も、と思った。 どうかマジジョーが、ちゃんと大きくなれて、島にもどってカミと会えますように、、、と願わずにはいられない。 それにしても、中脇初枝さんの作り出す子どもの世界は瑞々しいな。決して楽しい明るい素敵なものだけじゃないけど、辛くて悲しいことだけでもない所が、とても好きだ。明暗、そのバランスが、素晴らしく心地よい。

Posted byブクログ

2018/08/26

戦争は起きてしまった場所の分だけ 語り継がれる物語が生まれる 毎年のように ポーランドとドイツの映画の国の人たちが 第二次世界大戦の時の 出来事を題材にした「映画」を 創っておられる 「戦争」を後世の人に伝えようとする 人たちの作品に触れるたびに たくさんの人を殺され...

戦争は起きてしまった場所の分だけ 語り継がれる物語が生まれる 毎年のように ポーランドとドイツの映画の国の人たちが 第二次世界大戦の時の 出来事を題材にした「映画」を 創っておられる 「戦争」を後世の人に伝えようとする 人たちの作品に触れるたびに たくさんの人を殺された 被害者の立場である日本 たくさんの人を殺してしまった 加害者としての立場である日本 このことが思い浮かんでしまう 戦争時の波照間島 といえば マラリア地獄の惨状、 一番弱い立場の人たちが 死に追いやられた その構造は、 今もこの国に残存している 私たちの国は大丈夫なのか 私たちの国はどこに向かっているのか と 思ってしまう

Posted byブクログ

2018/08/26

「世界の果ての子ども」が動ならこちらは静。 悲愴感はないけど静かに遣る瀬無く、でも読後感は優しく哀しく。

Posted byブクログ