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星の文学館 の商品レビュー

3.2

9件のお客様レビュー

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2024/06/15

図書館本 知らない作家さんもたくさん。 森繁久彌さん、乱歩、川端康成、三島由紀夫 小松左京、、、、はては澁澤も。 短編はサクッと読めるけど、少し物足りない。星や月や宇宙の短編。

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2022/12/22

なんだろう、編者の方の趣味嗜好なのか、とっても幻想チックな雰囲気の文章多め そして何故だか奥付けのエッセイで雪舟えま先生の恋シタイヨウ系の話で締めてた さてはオタクだな、和田博文氏

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2022/06/27

『星の文学館』 星に関するアンソロジー。 目次から宇宙でわくわく。壮大な宇宙にちっぽけな人間が思いを馳せる、それ自体に趣があるなぁと思った。宇宙は謎に満ちてて、それぞれの考える宇宙が全部本当になる。つまりこれは、一冊で38個の宇宙が覗けるお得な本。

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2022/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星や天体に関するアンソロジー。 印象に残った話 コメット・イケヤ/寺山修司 池谷彗星の発見とサラリーマンの失踪から、「何かを発見したときには、同じ世界の何かを失わねばならないのではあるまいか」という疑問を発端とし描かれた戯曲型の作品。 雑踏の声や、池谷さんと長谷川さんの奥さんへのインタビューなどの間に、作者の疑問を代弁する盲目の少女(星の王女様)など、場面転換がテンポよく、短編ドラマを見ているようで面白かったです。 太陽征伐/下村湖人 台湾の伝説。二つの太陽がために、世界は枯れようとしていた。太陽までの道は熱く遠い。3代の勇者が征伐に向かう。矢で太陽を射る。太陽は青白いまんまるな銀盤、すなわち月となる。太陽の血潮が飛び散ったもの 星と呼ぶ。昼と夜の区別の起源も語られる。SF神話のようで面白かったです。 冬の一等星/三浦しおん 車の後部座席で眠っていた「わたし」と、計らずしも誘拐してしまった「文蔵」の短い時間の交流が描かれる。孤独な「わたし」を救ったのは、見ず知らずでおそらく後ろ暗い闇を背負う青年であって、「わたし」の心にその交流は生きている。とても印象に残った作品です。 よだかの星/宮沢賢治 慎ましく生きているのに、よだかの周りは理不尽に溢れていて悲しくなる。最後には望み通り星になれたので救われるが、切ない。 宇宙人/倉橋由美子 LとKの関係性や、家族造形が奇妙でした。(始め、外国の小学生くらいの子供たちを想像した) Lの結婚式の後、宇宙人の穴の中に入っていく二人「まるで、生まれるときの逆だ」 色々、暗示的な読み方もできるし、そのまま読んでも不思議で面白かったです。

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2020/05/31

星にまつわる小説や詩、エッセイなど35篇を集めたアンソロジー。 1 天の川と七夕、2 ハレー彗星と日蝕、3 太陽系の惑星、4 天体観測と星座、5 宇宙の深淵 好きな作品もありましたが、学術的であったり、仮名遣いが旧式だったりで、私には読みにくい作品もかなり多かったです。三浦しをん...

星にまつわる小説や詩、エッセイなど35篇を集めたアンソロジー。 1 天の川と七夕、2 ハレー彗星と日蝕、3 太陽系の惑星、4 天体観測と星座、5 宇宙の深淵 好きな作品もありましたが、学術的であったり、仮名遣いが旧式だったりで、私には読みにくい作品もかなり多かったです。三浦しをんさんの「冬の一等星」はかつて読んだことのある『君はポラリス』にも載っていましたがこの作品が一番好きです。あと台湾の伝説を書いた「太陽征伐」も印象的でした。谷川俊太郎さんの詩「二十億光年の孤独」も好きです。宮沢賢治の「よだかの星」は学生の頃読んだことがありましたが、今読んでみるとさらに悲しく感じました。最後の一文[今でもまだ燃えていゐます]がいいですね。

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2019/01/13

読まず嫌いだった倉橋由美子や稲垣足穂の短編に惹かれる。サイエンス・フィクションというのとも違う、お伽噺のようなぶっ飛び具合。宇宙を題材にしたエッセイということで言えば大江健三郎や埴谷雄高なども面白く読めた。このアンソロジストのセンスは信頼出来る、と思われた。私は理系の知識はからっ...

読まず嫌いだった倉橋由美子や稲垣足穂の短編に惹かれる。サイエンス・フィクションというのとも違う、お伽噺のようなぶっ飛び具合。宇宙を題材にしたエッセイということで言えば大江健三郎や埴谷雄高なども面白く読めた。このアンソロジストのセンスは信頼出来る、と思われた。私は理系の知識はからっきしない人間なので、あまり楽しめないかと思っていたのだけれど……三浦しをんや川上未映子の作品はあまり感心しなかったのだけれど、これは好みの問題なのだろう。寺山修司が集中の一作であると思う。寺山もまた読まず嫌いの作家なので、チェック

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2018/10/13

ぐっときたのは、 「帚星」内田百閒……エッセイ的小説。ハレー彗星の夜。 「帚星」金子光晴……詩。もともと世界はあづかりもので。にぎやかにやりませうや。 「コメット・イケヤ」寺山修司……ラジオドラマ。盲目の少女は、ひとつ見つけたらひとつ失うと考えている。池谷が彗星を発見し、男が失踪...

ぐっときたのは、 「帚星」内田百閒……エッセイ的小説。ハレー彗星の夜。 「帚星」金子光晴……詩。もともと世界はあづかりもので。にぎやかにやりませうや。 「コメット・イケヤ」寺山修司……ラジオドラマ。盲目の少女は、ひとつ見つけたらひとつ失うと考えている。池谷が彗星を発見し、男が失踪し、それを男が探す、それを少女は見る。見えなくとも、見えると思うと、見えてくるんです。ラジオドラマも聞いた。 「日食」三島由紀夫……小説。妙子は戦争で両目を失った松永と結婚したが。 「水の星」茨木のり子……詩。水一滴もこぼさずに廻る地球を。あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう。 「冬の一等星」三浦しをん……小説。後部座席で寝ていたせいで、車泥棒に結果的に誘拐されてしまった少女。 「北極星発見」上林暁……小説。珊瑚礁漁師の妻が北極星を発見した話。 「宇宙のへりの鷲ー書かれなかった小説を批評する」大江健三郎……評論だかエッセイだか小説だか。友人の評論家がしゃべっていた小説の案を、思い出す。 「宇宙人」倉橋由美子……小説。ぼくと姉Lの姉弟は宇宙人の卵を孵そうとする。我慢できずぼくが殻を割ると、暗黒の中から宇宙人が出てくる。 「宇宙について」埴谷雄高……思索文。肺結核療養の長い時間で、漠とした思索。探偵小説と天文学の本を読む。生物すべてが被害者で、食物を食べなければならない仲間殺しをさせられている、そう仕向けている真犯人は? 和田博文 「星空をながめて」山口誓子 「天の河」川端康成 「ようか月の晩」宮本百合子 「七夕祭」鷹野つぎ 「たなばたさま」野上弥生子 「七夕幻想」安東次男 「七夕竹」石田波郷 「星を造る人」稲垣足穂 「ハレー彗星」森繁久弥 「帚星」内田百閒 「帚星」金子光晴 「コメット・イケヤ」寺山修司 「日食」三島由紀夫 「太陽神ラーの楽園」水木しげる 「太陽征伐」下村湖人 「太陽がすごすぎ&美しくって」川上未映子 「太陽と月」武者小路実篤 「火星を見る」荒正人 「火星の運河」江戸川乱歩 「月と土星」丸山薫 「水の星」茨木のり子 「中世の星の下で」阿部謹也 「天体望遠鏡が怪しい」中村紘子 「湖畔の星」尾崎喜八 「星」岡本かの子 「冬の一等星」三浦しをん 「星のわななき」原民喜 「北極星発見」上林暁 「よだかの星」宮沢賢治 「宇宙のへりの鷲」大江健三郎 「宇宙人」倉橋由美子 「星碁」小松左京 「星位と予言」澁澤龍彦 「二十億光年の孤独」谷川俊太郎 「宇宙について」埴谷雄高

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2018/10/05

35篇の星のアンソロジーということで、小説、詩、随筆などが35篇も収録されている。ひじょうに興味を引かれるアンソロジーで、けれど途中で飽きてしまわないか心配だった。読了してみればそんな心配はまるで杞憂、バラエティに富んだ一冊であった。稲垣足穂「星を造る人」、三島由紀夫「月食」、下...

35篇の星のアンソロジーということで、小説、詩、随筆などが35篇も収録されている。ひじょうに興味を引かれるアンソロジーで、けれど途中で飽きてしまわないか心配だった。読了してみればそんな心配はまるで杞憂、バラエティに富んだ一冊であった。稲垣足穂「星を造る人」、三島由紀夫「月食」、下村湖人「太陽征伐」、倉橋由美子「宇宙人」あたりが特に印象深い。埴谷雄高の「宇宙について」は、内容はおもしろかったが「~ですね。」という語尾の連発が鬱陶しく、我慢の読書になった。「月の文学館」も同時に買ったので、楽しみにしておこう。

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2018/07/21

月を除く天体をテーマにしたアンソロジー。 短編だけでなくエッセイや詩など、兎に角、色々な場所から大量に収録されている。大抵は短編小説メインになるので、この点は目新しくて良かった。

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