将監さまの細みち の商品レビュー
沢木耕太郎氏が選んだ山本周五郎作品を含む。中でも「深川安楽亭」は宮部みゆき氏のエッセイ「平成お徒歩日記」でも紹介されていた味わい深い作品。悲しみを抱きながら月夜に独り酒を飲む男の描写が印象的で、この部分を何遍も読み返した。
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泣ける。ドラマがある。人の心にジーンとくる。思想でも、主義主張でもなく、沁みてくる。黒澤明やテレビのドラマで使われる題材が山ほど、そこにはある。
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「山本周五郎名品館Ⅳ 将監さまの細みち」山本周五郎 (編:沢木耕太郎) 山本周五郎の短編集。相変わらずのクオリティ。 この1冊で好きなのは「ひとごろし」。臆病で弱虫な侍が、剣の達人に向かってどう立ち向かうか、という一編ですが、なんとこれはユーモア小説です。クスッと笑える、エバー...
「山本周五郎名品館Ⅳ 将監さまの細みち」山本周五郎 (編:沢木耕太郎) 山本周五郎の短編集。相変わらずのクオリティ。 この1冊で好きなのは「ひとごろし」。臆病で弱虫な侍が、剣の達人に向かってどう立ち向かうか、という一編ですが、なんとこれはユーモア小説です。クスッと笑える、エバーグリーンなユーモア小説なんだけど、その奥にちょっとぞっとするような人間観というか世界観があって、さすが。 実はこれ、臆病者=松田優作、剣の達人=丹波哲郎という魅力的なキャスティングで映画にもなっていて、これが実はまだ未見なので先々の楽しみ。
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