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アンタッチャブル の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/04/29

少しテーストを変えるだけでかなりハードボイルドな小説にもなったはずなのに、馳さんはよほどコメディ小説を書きたかったんだね。おもしろく読ませていただいたけど、このコンビで公安警察のシリアスな小説も読んでみたいな〜。 (*^_^*)

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2022/09/16

今年最悪の作品かもしれません。 まず個人的に、そのまま脚本になりそうな作品は受け付けません。 次に、設定に無理が有りすぎます。 捜査一課でそれなりに働いていた主人公(?)が面識のある人間を思い出せない事、接触した人物の名前を忘れている事、報告事項に抜け漏れが有りすぎる事。 ...

今年最悪の作品かもしれません。 まず個人的に、そのまま脚本になりそうな作品は受け付けません。 次に、設定に無理が有りすぎます。 捜査一課でそれなりに働いていた主人公(?)が面識のある人間を思い出せない事、接触した人物の名前を忘れている事、報告事項に抜け漏れが有りすぎる事。 著者が描いたシナリオに、無理やり帳尻合わせした感が否めません。 受賞候補になったくらいだし…と最後まで読みましたが、私には大変退屈でした。 2015年36冊目。

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2022/07/08

読み出して直ぐにいつもの馳節とは全く違うなと感じた。 読み進むにつれて、プッと笑いが込み上げて来る場面に数多く遭遇するのだ。 「あれま〜、馳ワールドがお笑いに変じちゃったよ」って感じなのだ。 600ページを遥かに超える長編なのだが、ノリに乗った馳氏の世界に引き込まれ、寝不足が2日...

読み出して直ぐにいつもの馳節とは全く違うなと感じた。 読み進むにつれて、プッと笑いが込み上げて来る場面に数多く遭遇するのだ。 「あれま〜、馳ワールドがお笑いに変じちゃったよ」って感じなのだ。 600ページを遥かに超える長編なのだが、ノリに乗った馳氏の世界に引き込まれ、寝不足が2日続いた。 まさにコメディーなのだが、公安警察の緊張感と主人公達のユーモラスな駆け引きが面白おかしく綴られている。 馳氏は、これまで小説のシリーズ化を考えて執筆したことは無いらしいが、この「アンタッチャブル」の文体からは、馳氏がノリに乗って書き上げた感が伝わって来る。

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2020/11/14

公安を舞台に、馳さんのいつもの作風とは違う、コミカルな雰囲気の世界。 いつシリアスに、暴力的に、破滅的になるのかなあ、と待ち構えていたが、結局そうはならずに終わった。 新境地、といえばそうなのかもしれないが、主人公がドツボにハマっていく、追い詰められ八方塞がりで逃げ場がなくなっ...

公安を舞台に、馳さんのいつもの作風とは違う、コミカルな雰囲気の世界。 いつシリアスに、暴力的に、破滅的になるのかなあ、と待ち構えていたが、結局そうはならずに終わった。 新境地、といえばそうなのかもしれないが、主人公がドツボにハマっていく、追い詰められ八方塞がりで逃げ場がなくなっていって胃がキリキリと締め付けられるような焦燥感も無く、舞台にはどちらの社会からも疎外され孤独な半々も、流氓も故買屋もヤクザも殺し屋も黒社会も、汚職警官や八百長選手も、ましてや犬も出てこない。 同じ東京を舞台にしても、これまでの作品とこうまで景色が違うものかと衝撃すら感じた。 やや馴染めぬ登場人物たちだったけど、続編も出ていることからも、ある程度読者に愛され、また作者の思い入れもあるのだろう。

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2020/09/18

シリーズの「殺人の許可証」を先に読み、公安の自称アンタチャブル事椿警視の生い立ちが気になり逆読みするも同じ乗りでコンビを組む宮澤とまで巧みに利用して事件を自作自演で解決?する奇想天外な内容で引き込まれて面白く読めた。 捜査中にミスを犯し捜査一課から警視庁公安部外事三課へ異動させ...

シリーズの「殺人の許可証」を先に読み、公安の自称アンタチャブル事椿警視の生い立ちが気になり逆読みするも同じ乗りでコンビを組む宮澤とまで巧みに利用して事件を自作自演で解決?する奇想天外な内容で引き込まれて面白く読めた。 捜査中にミスを犯し捜査一課から警視庁公安部外事三課へ異動させられた宮澤、エッチなその彼女千紗、将来の警察庁長官候補だったが離婚を機に言動がおかしくなり、周囲に腫れ物扱いされる公安の“アンタッチャブル”事椿等の登場人物は同じ設定で宮澤は椿とともに、北朝鮮工作員らしき女の追跡から始まる。。スカイツリーの爆破を目的と見て公安滝山課長等と別行動でその企みを阻止すべく動くもその結末が。。。

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2020/09/03

あっという間に読み終えた!面白かった!秀逸。すぐに「殺人の許可証」も読みたい。しかし著者のいうところのブラックコメディとは受け取り切れなかった。なんだか悔しくて、怒りの感情が芽生えてしまう。それほど入り込んじゃった。

Posted byブクログ

2020/08/24

長かった〜。けど 面白かった〜。 どこまでが本当で どこまでが狂っているのか最後まで読んでもわからなかった(笑) 椿さんって 憎めないのよねってなるはずのキャラなんだろうと、おもうのですが…憎らしい! 宮澤さんまだまだ苦労しそうですね。

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2019/11/29

2019.09.09~09.14 黒い笑い、とあったが、この人の作品に私はそれを求めてないことがわかった。緊張感が切れちゃうんだよね。

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2019/02/16

公安のアンタッチャブルと呼ばれる巨漢の椿警視と、捜査一課から追い出された宮澤巡査部長のコンビ。この2人が北朝鮮工作員によるテロを防ぐために奔走し、周囲の人間を巻き込みながら大騒動に発展するというのが大まかな話の筋になりますが、展開としてはドタバタコメディーですかね(誉め言葉です)...

公安のアンタッチャブルと呼ばれる巨漢の椿警視と、捜査一課から追い出された宮澤巡査部長のコンビ。この2人が北朝鮮工作員によるテロを防ぐために奔走し、周囲の人間を巻き込みながら大騒動に発展するというのが大まかな話の筋になりますが、展開としてはドタバタコメディーですかね(誉め言葉です)。これまで笑いとはほぼ無縁であるノワールの世界ばかりを描いてきた馳さんにとって、新境地といえる作風に仕上がっています。まずそれに挑んだ心意気は買いたいと思いました。 全体のストーリーについてはこれだけの長さにもかかわらず、破綻も無くよくできています。直木賞の選評にもあった通り、すいすい読めて、適度な意外性のあるラストへと至るのはベテラン作家のなせる技でしょうか。しかし肝心の笑いの部分に関しては、著者の狙い通りにハマった所と、ちょっとスベったかなあと感じてしまう所がありました。一番気になったのは宮澤が独り言をしゃべる箇所で、どうぞ笑ってくださいと言わんばかりのわざとらしさが気になり、正直あまり乗れませんでした。もう少し引き締まった地の文で統一したほうが絶対に良かったのではないかと。 あと登場人物のキャラクターについてですが、宮澤およびアクの強い脇役たちは少々強引ながらも個性が際立つような描き方がされておりまずまず好印象だったのですが、唯一椿警視に関してのみ、奥田英朗さんの『イン・ザ・プール』に登場する伊良部一郎そっくりで、確かにインパクトはあったものの、個人的には既視感のほうが勝ってしまったのがやや残念でした。

Posted byブクログ