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モンゴル大草原800年 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/05/07

 集団移動のリーダーシップや家畜化の品種改良から父系主義が発生し、農耕で定住することで土地の所有と貧富の差が生まれた。遊牧と農耕のどちらが先かはさだかではない。先史時代スキタイの工芸品など、移動しつつ坩堝とか工具を製作し鉱石を発掘して持ち運んだんだろうか、それとも都市住民から交易...

 集団移動のリーダーシップや家畜化の品種改良から父系主義が発生し、農耕で定住することで土地の所有と貧富の差が生まれた。遊牧と農耕のどちらが先かはさだかではない。先史時代スキタイの工芸品など、移動しつつ坩堝とか工具を製作し鉱石を発掘して持ち運んだんだろうか、それとも都市住民から交易や掠奪か?  岩波少年文庫『草原の子ら』では、遊牧民は都市住民を「石の家に住んで気持ち悪い、家族でない者もせまい区画に隣り合って仲良く暮らすなんて頭おかしい」と軽蔑している。だが1271大部分を征服したモンゴルは耶律素材=ヤン・ヨーステンの進言を容れて都カラコルムを開き、従来覇者の出身地であった国号を「一切の太初」を意味する「元」とした。  奇しくもこの頃、朝鮮では1170武臣である鄭仲夫がクーデターで王を殺して武将政権となり、1270モンゴルに対する武力抵抗を主張する武将らが「三別抄の乱」を起こした。日本でも、京都公家の支配を鎌倉を中心とする武家支配が蚕食していった時代であった。  王族は絹服を着て美食に慣れ、さらに3代目フビライのとき日本征服(少なくとも君従)を目指して朝鮮に船造りを命じた。数千隻で乗馬も積んで二度にわたり侵寇したが。さすがに長期の兵糧、飼葉を積んでいなかったので空しく引き揚げ、東南地方の反乱で三度目の侵寇計画は挫折した。  支配が終わって、モンゴル人は飄然と長城の外に去って牧畜の暮らしに戻った … 1911「モンゴルは清を追い出して、独立国になりました」…社会主義化の苦闘 … 中華民国に残った内モンゴルは、共産党政権で自治区となり名とはうらはらに核兵器の実験場などに利用され、社会主義内の「経済発展」で、草原の砂漠化が進行しているとも聞く。  朝鮮が最後の分断国家(台湾は清と随分離れていたし国民党政権が支配下にあったことはない)(パレスチナが国家となるのはイスラエルが抹殺されたときだろう)というが、先にソ連の影響下に共和国となったモンゴル共和国と、中共支配の「内モンゴル」=モンゴル自治区の併存はいずれ解消されるべきではないのか?

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2022/07/07

先日、原画展を観る。とても細かく書き込まれていて、小さなカワイイお気に入りのシーンを見つけるのが楽しい。 行ってみたいな

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2022/04/18

モンゴルのゲル生活の本だと思って手に取ったら、モンゴルの国の歴史が、わかる絵本だった。トヤのひっこしという絵本と同じコンビでとても良かった。ただ、内容が難しいので、子ども受けは低いかも?高学年向け絵本という印象。 何となく知っていたモンゴルの変遷が簡単に理解できた。政治に翻弄され...

モンゴルのゲル生活の本だと思って手に取ったら、モンゴルの国の歴史が、わかる絵本だった。トヤのひっこしという絵本と同じコンビでとても良かった。ただ、内容が難しいので、子ども受けは低いかも?高学年向け絵本という印象。 何となく知っていたモンゴルの変遷が簡単に理解できた。政治に翻弄される様子は大人にとっても色々考えさせられる絵本だった。

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2021/06/07

細部まで丁寧に描きこまれた絵と、わかりやすい語りで、大人でもヘェー!と思うところの多い絵本でした。西洋の風景も中国・日本の風景も同じ一枚の絵に入ってしまうところがさすが世界のど真ん中をドカンと取ったモンゴルだわ…と思いました。地図でみるのとはまた違ったスケールのでかさを感じました...

細部まで丁寧に描きこまれた絵と、わかりやすい語りで、大人でもヘェー!と思うところの多い絵本でした。西洋の風景も中国・日本の風景も同じ一枚の絵に入ってしまうところがさすが世界のど真ん中をドカンと取ったモンゴルだわ…と思いました。地図でみるのとはまた違ったスケールのでかさを感じました。

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2021/02/21

絵本で世界を学ぼう で 紹介された本。 本書で37冊目だ。 モンゴル/蒙古の800年について書いている。 1228年から1270年(6から7ページ)には、モンゴルの西進について書かれている。1236年に始まったモンゴル帝国の東欧侵攻、いわゆる「バトゥの西征」のことだろう。 マジ...

絵本で世界を学ぼう で 紹介された本。 本書で37冊目だ。 モンゴル/蒙古の800年について書いている。 1228年から1270年(6から7ページ)には、モンゴルの西進について書かれている。1236年に始まったモンゴル帝国の東欧侵攻、いわゆる「バトゥの西征」のことだろう。 マジャール人から、昔は、モンゴル/蒙古に攻められ、ナチスに攻められ、ロシアに攻められ、ということを聞いたことがある。 これは、モヒの戦いのことだろう。 ※ ハンガリー人は、自らをアジアの血を引くマジャール人と言う。 12から13ページでは、元寇について書かれている。 蒙古・朝鮮連合軍が、対馬や現在の福岡県を襲撃した。 高麗軍は、対馬の島民を皆殺しにしたと『高麗史』に記載があるという。 しかし、フビライ・ハンが亡くなると、モンゴル/蒙古の勢力は急速に衰え 内戦状態になったという。(14~15ページ) その後は、清に支配された。1911年に清から独立した。 さらに1924年には、社会主義国になり昔のものやお寺が、排斥されるようになった。 39ページの年表では、 2015年に人口300万人を超えたとある。 絵本としては、絵もしっかりしており、人物の表情も良い。 大きなページ色んな情報が盛り込まれている。 文章も淡々と書かれており、好感が持てる。 東欧や日本を攻めてきた国が、人口300万ほどの内陸国になっている。 祇園精舎の鐘の音 を思い出す。 絵本も、深読みしたらしんどい。

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2021/01/27

「絵本で世界を学ぼう!」 で知ったモンゴルの絵本 文と絵 埼玉県在住のモンゴルのご夫妻による りっぱな絵本 大きな画面に モンゴル帝国から800年の歴史が 迫力いっぱいで描かれている 丁寧な絵で風俗を知り へーっと見入る モンゴル大草原に立ちたかった 私の夢はかないそうも...

「絵本で世界を学ぼう!」 で知ったモンゴルの絵本 文と絵 埼玉県在住のモンゴルのご夫妻による りっぱな絵本 大きな画面に モンゴル帝国から800年の歴史が 迫力いっぱいで描かれている 丁寧な絵で風俗を知り へーっと見入る モンゴル大草原に立ちたかった 私の夢はかないそうもないけれど ≪ 馬とぼく はるかな地平 モンゴルの ≫ ていねいな絵は風俗が分かり

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2020/06/30

モンゴル帝国から現代に至るモンゴルの歴史と暮らしを、モンゴル人の夫妻が語ってくれます。 チンギスハンや朝青龍は知っていても、以外に知らないモンゴル。もっと知っておきたい。

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2019/02/03

モンゴル800年の歴史を細かく描きこまれた絵とわかりやすい文章で紹介する絵本です。歴史だけでなく、人々の生活や習慣、行事などについても楽しく教えてくれます。モンゴルについて知らなかったことを自然に学ぶことができる、これまでになかった絵本。なにより、描かれている人々がにこやかで生き...

モンゴル800年の歴史を細かく描きこまれた絵とわかりやすい文章で紹介する絵本です。歴史だけでなく、人々の生活や習慣、行事などについても楽しく教えてくれます。モンゴルについて知らなかったことを自然に学ぶことができる、これまでになかった絵本。なにより、描かれている人々がにこやかで生き生きとしていて、親しみが湧くところが素晴らしい。

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