狂人の船 の商品レビュー

クリスティーナ・ペリ・ロッシ(著者),南映子(訳者)

2018/11/21

政治的な軋轢により亡命、国籍剥奪を余儀なくされたウルグアイの女性作家。「狂人」とは様々な環境状況でたくましく生きるという愛すべき表現で「船」は定住地を持たず、周囲と触れあうも決して融合できない作者の心情なのかな。

内容は男性が次々と各地を移動する旅番組のような感じ。

人はさあ都合よく湾曲したり、物理的にも何だか曇らされてきたり、こんなはずじゃなかったと思いながら生きてるじゃん？
でも自分の中になんてことない小石があり、角度によってきらびやかに輝いていて、ずっとそれを見ていたい、そういう感じよこの本。