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経済学は悲しみを分かち合うために の商品レビュー

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2021/01/20

現代の経済学は「市場経済」に特化して「新自由主義」のもと「金融資本主義」の旗を振るばかり。 経済学本来の「社会の厚生」を向上させる使命は失われた。 経済学が米国で支配者の学問になったこと それに反旗を翻したのが宇沢弘文先生以下の一門 日本の経済学者はノーベル賞を捨てても、「本来の...

現代の経済学は「市場経済」に特化して「新自由主義」のもと「金融資本主義」の旗を振るばかり。 経済学本来の「社会の厚生」を向上させる使命は失われた。 経済学が米国で支配者の学問になったこと それに反旗を翻したのが宇沢弘文先生以下の一門 日本の経済学者はノーベル賞を捨てても、「本来の経済学」を支持するのは、マルクス経済学の影響もあるのか。 ケインズに代表される英国経済学に近い。政治経済学の文化 字が小さくて読み通せないのが残念 著者の思いは伝わった。

Posted byブクログ

2018/12/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

(言及図書)地域再生の経済学 石橋湛山賞、長野県総合計画審議会答申「未来への提言」(2004.3)、あなた自身の社会(スウェーデンの教科書)、二兎を得る経済学、希望の構想(井手との共同編集)

Posted byブクログ

2018/10/11

経済学なんて「人の世の中をお金で測るだけ」とまったく興味がなかった。なのにこの財政社会学はとても熱き血が通っている。 曰く、愛と共同性が人類の類的本質。 「人間は悲しみを『分かち合い』ながら生きていく存在だという人間観に立ち、『愛とやさしさ』を財政学で語る使命がある」という著...

経済学なんて「人の世の中をお金で測るだけ」とまったく興味がなかった。なのにこの財政社会学はとても熱き血が通っている。 曰く、愛と共同性が人類の類的本質。 「人間は悲しみを『分かち合い』ながら生きていく存在だという人間観に立ち、『愛とやさしさ』を財政学で語る使命がある」という著者。 著者が母から教えてもらったこととして、「お金で買えるものには価値がない。」という言葉がある。 たとえば自分で作ったノートはお金で買えない価値がある。売っているセーターよりも母親の手編みのセーターの方が価値がある。 「それは、「生」を「共」にする」営みを経たからである。 ・・・こんなふうに、著者の人生とともに、現在の世界の状況に、簡潔にして納得のいく説明を加えてくれる。読んでて飽きないすばらしい経済思想史、財政学、さらには戦後日本の教科書だと想った。

Posted byブクログ