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未解決事件 グリコ・森永事件 の商品レビュー

4.4

16件のお客様レビュー

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2024/01/30

80年代に起こった、グリコ森永事件。 劇場型犯罪と呼ばれるこの事件、当時自分は小学生で事件は知っていたが、深くは知らなかった。 犯人グループの一人と思われる「キツネ目の男」、アベック襲撃事件から大同門でのやり取りとニアミスの臨場感は、やはり映像も欲しいと思ってしまった。

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2023/02/27

読書メーターより。2021.3.8読了。 もともと未解決事件に興味があり、この事件に関しても知っているつもりではいたけれど、映画『罪の声』を観て、事件の詳細をもっと知りたいと思い購入。 犯人は多くの証拠やモノを現場に残していたにも関わらず未解決事件に終わってしまった本件。 「府...

読書メーターより。2021.3.8読了。 もともと未解決事件に興味があり、この事件に関しても知っているつもりではいたけれど、映画『罪の声』を観て、事件の詳細をもっと知りたいと思い購入。 犯人は多くの証拠やモノを現場に残していたにも関わらず未解決事件に終わってしまった本件。 「府県を跨いで警察が協力していれば解決したのでは?」と思ってしまいそうになるけれど、優秀と言われている日本の警察がここまで苦労したのだからそう簡単な問題でもないのだろう。 犯人や脅迫声明文に使われた子どもたちは、いまどこでなにをしているのだろうか。

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2023/01/12

たまにはノンフィクションも、と思い積読していたのを読了。某有名な脅迫文は勿論知っていたが、想像以上に事件解決の為に動いていた人達の気迫や覚悟が伝わってきた。もう何十年も前の事件だが、現代への課題もかなり多い。

Posted byブクログ

2021/08/12

事件に対して後から「あのときああすればよかった」と思えるのは当たり前に思えるが、その時々に対峙している人間にとっては、どの判断が正しいかを選択することは非常に難しい。しかし、あとがきで加藤さんが記しているとおり、四方本部長の反論は言い訳以外の何ものでもなく、単に自身を正当化するだ...

事件に対して後から「あのときああすればよかった」と思えるのは当たり前に思えるが、その時々に対峙している人間にとっては、どの判断が正しいかを選択することは非常に難しい。しかし、あとがきで加藤さんが記しているとおり、四方本部長の反論は言い訳以外の何ものでもなく、単に自身を正当化するだけの詭弁でしかない。キツネ目の男を国鉄車内で職質しなかったことは一網打尽の方針から看過するが、大津サービスエリアでキツネ目の男を発見したときに職質しなかったことは間違いである。二度目は見逃してはならないし未解決に至った警察の失敗である。方針を頑なに変えないことが失敗に繋がっていることは自省すべきと思う。

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2021/03/01

テレビ放送で見ていたので読んでみました。 こういった「動く事件」は現場に任せる比重を重くすべきだと思います。

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2020/12/26

子どもの私が初めて社会に目を向けたニュースが、グリコ・森永事件であった。とは言え。子どもの私が見ていたのは飽く迄事件の表層に過ぎないのであって、改めて現在のこの自分の目で見て、あの時何があったのかを知りたいという思い。当事者たちの証言には「今思えば…」と「たら、れば」がたくさん。

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2020/07/23

日本列島を震撼させた空前の劇場型犯罪。警察はなぜ敗れたのか。元捜査関係者たちが初めて重い口を開く。NHKスペシャル取材班が総力をあげて迫る未解決の「真相」。 かなり前に買ったのに積んだままになっていました。でも読み始めたら一気に読めた。私が生まれる前の事件で記憶はないけれど名前は...

日本列島を震撼させた空前の劇場型犯罪。警察はなぜ敗れたのか。元捜査関係者たちが初めて重い口を開く。NHKスペシャル取材班が総力をあげて迫る未解決の「真相」。 かなり前に買ったのに積んだままになっていました。でも読み始めたら一気に読めた。私が生まれる前の事件で記憶はないけれど名前は聞いたことがあった程度でしたが、非常に分かりやすく書いてあり当時の緊迫した空気が伝わってくるようでした。結局未解決に終わったけれど、だからこそ、私たちは忘れてはいけないように思う。先日ポリ袋が有料化し、個包装をなくすように求める運動もある中、ネットでグリコ・森永事件をへて、企業はここまで包装をするようになったと読みました。当時の一般人は事件を面白がっている空気もあったようです。警察の縦割りに問題があったと結論づけるのは簡単だけれど、もし実際に被害者が出ていたらそんな生ぬるいことではすまなかったはず。今の企業姿勢にもつながると考えると非常に重い事件だったのだな。

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2020/07/13

人間個人とタテ社会としての人間組織の限界を感じる一冊。今調べ直してこれ程まで新事実が増える事。騙し討ちでの捜査対象児童の肉声録音や「当時はそれが許される雰囲気だった」として常に転び公妨が選択肢に入っている事にも恐怖(オウム事件では実際にやった)。

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2019/10/02

塩田氏の「罪の声」から。 事件のあらましや時系列は小説と同じで、改めて塩田さんの執筆力の素晴らしさを感じた。 本書は、なぜ未解決になってしまったのかという視点が大半で、キツネ目の男への職務質問の是非や、保秘による情報の取り扱い、各府県にまたがる広域捜査の難しさや、科学捜査の未熟さ...

塩田氏の「罪の声」から。 事件のあらましや時系列は小説と同じで、改めて塩田さんの執筆力の素晴らしさを感じた。 本書は、なぜ未解決になってしまったのかという視点が大半で、キツネ目の男への職務質問の是非や、保秘による情報の取り扱い、各府県にまたがる広域捜査の難しさや、科学捜査の未熟さなど、結局、今同じような事件が起きたらすぐ捕まるであろうことが、当時の状況では難しかったということ。 今だとサイバー犯罪なんかはほぼ捕まらないだろうけど、そのうち時代も変わるのでしょう。 お、と思ったのが、現代の科学技術で新たな発見があったこと。犯罪で使われた音声から、年齢や同一人物かどうかがわかり、当時の見立てが覆ったと、、、。 個人的には、逮捕されてはいるものの和歌山カレー毒物事件が、だいぶきな臭い感じがするのだけど。。なにか新事実見つからないかな。

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2019/03/13

「未解決事件」という、いわば警察の汚点を捜査員自らに語らせるという根気のいる取材をNHKが行った。 当時の無線や科学捜査の限界もあるが、犯人を取り逃がした理由は人的ミスがほとんど。「警察は反省文を書けない」「解決済みなら話せるが、未解決事件のことは墓場まで持って行く」なんて言っ...

「未解決事件」という、いわば警察の汚点を捜査員自らに語らせるという根気のいる取材をNHKが行った。 当時の無線や科学捜査の限界もあるが、犯人を取り逃がした理由は人的ミスがほとんど。「警察は反省文を書けない」「解決済みなら話せるが、未解決事件のことは墓場まで持って行く」なんて言ってていいのだろうか? この事件をきっかけに広域捜査のあり方が見直されたというが、今回の取材で「今後のために」と証言した兵庫県警、大阪府警、滋賀県警それぞれの元捜査員たちの口から出る「自分たちは一生懸命やったが、他所が…」というニュアンスの証言。システム的には改善されたかもしれないが、意識の改革にはまだまだ遠いのかなという印象。 そして私含めた民衆がこの事件を面白がり、楽しんだせいでマスコミを増長させ、劇場型犯罪を成立させてしまった。 脅迫された企業の中には多くの無辜の人々がいて、紛れもない被害者がいるというのに。

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