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キッチン・ブルー の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2019/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ストレスで味覚障害になってしまう女性や、料理の味付けが苦手で悩む女性、食べる時には素が出ると聞いて、職場で本当のボスを探す男性など、「食」にまつわる「ブルー」な短編が6話。 人前で食べる事ができない「会食不全症候群」という障害に悩まされている話は興味深かった。理解されにくい障害なので、誤解も多くて大変だと思う。 最後の話はなんだか怖かった。取り憑かれた様に料理を振る舞い、ブログに載せるための写真撮影に必死な女性。その彼女に違う意味で胃袋を掴まれてしまった男性。最終的には、全話に出てくるバーテンのおじさんに救われたので良かった。

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2019/01/22

人生の一部分と食事を重ねている短編集。どの作品もあっさりしている感じがする。 食って大事だなぁと改めて感じる。

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2018/12/21

帯は、 *** 「おいしい」って思えなくなったら、 私たぶん、疲れてる。 ついがんばってほしい人に 読んでほしい一冊。 *** 食にまつわる短編集。 ひとつまり、ふたつまり、みんなどこかで躓いて、 一瞬ぐっと苦しくなるし、現状の打開まではいかなくても、ちゃんと読後は良い終わり方...

帯は、 *** 「おいしい」って思えなくなったら、 私たぶん、疲れてる。 ついがんばってほしい人に 読んでほしい一冊。 *** 食にまつわる短編集。 ひとつまり、ふたつまり、みんなどこかで躓いて、 一瞬ぐっと苦しくなるし、現状の打開まではいかなくても、ちゃんと読後は良い終わり方をしてくれます。 味覚障害、料理が下手、人前では食事がとれない…登場人物たちは、いろんなものを抱えて、前に進んでます。

Posted byブクログ

2018/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「幸せごはん小説」とあるけれど、そんなに幸せな話じゃありません。タイトルどおりブルー、ちょっぴり憂鬱な、食べることにまつわる話が6つ。 摂食障害は知っていても会食障害なるものがあるとは知らなくてビックリ、味覚障害でも食感がイケていれば美味しいと感じられるのだということにもビックリ、キャバクラでアルコールの売り上げを伸ばすために採られる荒技にビックリ。 しかし本書でいちばんビックリしたのは、新潮文庫なのに、KADOKAWAから出版される同著者の最新作が帯で堂々と紹介されていること。「どこのでもええから本読んで!」とでも言いたげ。出版社の一致団結を見た気がして嬉しくなったのでした。

Posted byブクログ

2018/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「給食のおにいさん」シリーズの著者が描く、これまた料理や食事を題材にした短編集。どの作品も主人公に共感できるし、落ちにちょっぴりひねりが(スパイスが?)効いている作品が多くて面白いです。 特に冒頭の「食えない女」は、タイトルが上手いしオチは秀逸だし、主人公の苦悩がよ〜く伝わってくるしで、のっけから強烈な“掴み”で読む意欲を強く刺激させられます。 続く「七味さん」「さじかげん」は問題をどう解決するかが気になり、「味気ない人生」は306号室のDQNに悩まされる主人公に激しく同情。「ままごと」は由奈の行動の気味悪さがサイコホラーっぽく、でも結末はハートウォーミングなそれ。ラストの「キャバクラの台所」はミステリチックな展開に興味を惹かれまくりでした。 次回作も料理を題材にしたものらしい(「バー極楽」)ので、文庫を待たず、単行本で買ってしまおうかな。

Posted byブクログ