骨を弔う の商品レビュー
個人的には嫌いでないが最後の最後で賛否両論を巻き起こしそうな印象を読んで感じた。 とはいえそこまでに至る過程は非常に面白かった。 「愚者の毒」と並ぶ著者の代表作だと思う。
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帯に西加奈子のサラバ並みに心揺さぶられたと担当編集の方のコメントがあったけど、きっとそのセールス文句は無い方が良かった。 ハードルが一気に上がってしまい読んでみたらサラバとは全くの別ジャンル。え?サラバみたいな人間の内面をとことん突き詰めたヒューマンドラマ的内容じゃないじゃん…と...
帯に西加奈子のサラバ並みに心揺さぶられたと担当編集の方のコメントがあったけど、きっとそのセールス文句は無い方が良かった。 ハードルが一気に上がってしまい読んでみたらサラバとは全くの別ジャンル。え?サラバみたいな人間の内面をとことん突き詰めたヒューマンドラマ的内容じゃないじゃん…となってしまった。 小学生の頃埋めた骨が本物かどうかを確かめる為に進んで行く話はむしろミステリーとしての方が面白かった。確かに謎が解けていく事に人として変わっていく登場人物たちの変化はあるけど、どちらかと言うと謎の方が中心。 ミステリーとして読んだ方がいい。
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小学五年生の時の「冒険」の本当の意味を大人になってから探しに行く。なぜ。なんのために。 盗み出した骨格標本を山に埋めた。それは単なるいたずらだと思っていた4人。けれどその「骨」が何十年もたって何かを訴え始めた。 それぞれの人生を歩いていた4人が、過去に埋めたはずの「骨」を探すこと...
小学五年生の時の「冒険」の本当の意味を大人になってから探しに行く。なぜ。なんのために。 盗み出した骨格標本を山に埋めた。それは単なるいたずらだと思っていた4人。けれどその「骨」が何十年もたって何かを訴え始めた。 それぞれの人生を歩いていた4人が、過去に埋めたはずの「骨」を探すことで自分の人生を見つめなおす。骨は何を語ろとしているのか。4人の同級生はあの日、何を埋めたのか。 鍵を握る冒険の言い出しっぺは若くして亡くなったという。藪の中に埋もれてしまった真実が徐々に姿を表す。知りたくなかったあの日の出来事。そして、まさかの!!びっくりして思わず笑ってしまった。いや、笑うような話じゃないけど。宇佐美まことにやられたね。
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