碆霊の如き祀るもの の商品レビュー
2024年1冊目。久々の刀城言耶シリーズ。 海辺の寒村に伝わる、江戸時代、明治時代、昭和の戦前、戦後に起きた4つの怪談。その怪談に興味を持ちその地方を訪れる刀城言耶と編集者ご一行。そこであたかも4つの怪談になぞらえたような殺人が起こる。 相変わらず祖父江偲がうざい~~~!!!あ...
2024年1冊目。久々の刀城言耶シリーズ。 海辺の寒村に伝わる、江戸時代、明治時代、昭和の戦前、戦後に起きた4つの怪談。その怪談に興味を持ちその地方を訪れる刀城言耶と編集者ご一行。そこであたかも4つの怪談になぞらえたような殺人が起こる。 相変わらず祖父江偲がうざい~~~!!!あの人別にいなくてよくない…?? 謎解きパートはいつもの、言耶が推理を次々打ち立てては自分で壊していく怒涛のターン。70もの謎ポイントを羅列してくれる親切仕様。竹藪での殺人の推理はなるほどと思ったけど、それ以外はちょっと無理くりすぎたかな。まぁ途中からついていけなくなって煙に巻かれるのもいつものこと。言耶の推理で一応の解決がもたらされるけど最後に不気味な謎を残して終わるところは好きです。
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2022/05/10読了 #このミス作品78冊目 刀城言耶シリーズ第7弾。 過去の4つの怪談になぞらえて 次々と死人が出る村の謎を解く。 相変わらず怪談部分は生々しい。 が、今回導入がすごい長いのと 最後の謎解きがポッカーン状態で 結構残念だった。 ★このミス2019年版6位
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刀城言耶シリーズ。 ホラーが苦手なので、最初の4つの怪談話はいつもながら気合を入れて読む。とは言いつつ、三津田さんのホラーは怖いけれどいつも惹き込まれて読んじゃう。江戸~戦後直後といった時代性と地域性が限定されているので、怖さよりも民俗学的要素の興味のほうが強くなっちゃうのかも...
刀城言耶シリーズ。 ホラーが苦手なので、最初の4つの怪談話はいつもながら気合を入れて読む。とは言いつつ、三津田さんのホラーは怖いけれどいつも惹き込まれて読んじゃう。江戸~戦後直後といった時代性と地域性が限定されているので、怖さよりも民俗学的要素の興味のほうが強くなっちゃうのかも。 そして漸く刀城言耶が登場するや、一安心。怪異のような事件は起こり続けるけれど、彼の登場からは推理モノとして十分に楽しめた。最後、完全解決にはならないところがこのシリーズの特徴というか、醍醐味というか。弩級のミステリが投げかけられていて痺れましたワ。
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刀城シリーズは推理の内容が真実とは限らず、犯人の確保に至らないケースが多くどこか煮え切らない部分が残るのだが、新刊が出るとどんな怪異に見舞われてどんな推理をするのかが気になり読んでしまう。今回は事件のトリックはキッチリ暴かれ、碆霊の正体などはある程度考察で判明するため未解決の謎は...
刀城シリーズは推理の内容が真実とは限らず、犯人の確保に至らないケースが多くどこか煮え切らない部分が残るのだが、新刊が出るとどんな怪異に見舞われてどんな推理をするのかが気になり読んでしまう。今回は事件のトリックはキッチリ暴かれ、碆霊の正体などはある程度考察で判明するため未解決の謎は少ない。女性編集者であるしのとの掛け合いや食通とのやり取りなど息抜きになるシーンもあるのでシリーズの中でも初心者に読みやすいと思われる
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※このレビューにはネタバレを含みます
今回も500ページ超えで、読み応えがあった。 連鎖殺人事件ってのは初めてのパターンや! 最後の犢幽村の人たちが忽然と消えたのがゾクゾクとして良い!!
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最初に4つの怪談があり、その後怪談になぞらえた殺人事件が起きるという構成。 ページ数が多く割と飛ばし読み。主人公たちが村まで行くシーンの会話がけっこう苦痛。関西弁の助手の女の子が割と邪魔。むしろいらないまである。この子に主人公の探偵が心の中で突っ込むという場面が多々あるが、それが...
最初に4つの怪談があり、その後怪談になぞらえた殺人事件が起きるという構成。 ページ数が多く割と飛ばし読み。主人公たちが村まで行くシーンの会話がけっこう苦痛。関西弁の助手の女の子が割と邪魔。むしろいらないまである。この子に主人公の探偵が心の中で突っ込むという場面が多々あるが、それがなければもっとスッキリ読めたと思う。さらに言えば本編よりも怪談の方がはるかに面白かった。主人公御一行全員不要説。
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強羅地方に伝わる4つの怪談と、それに関連する連続殺人事件。いつもの如くかなりのページ数だけど、物語に引き込まれてあっという間に読める。 最後の、事件と怪談の謎をまとめるところから、犯人を考えていくあたりの流れは毎回さすがだなぁと思ってしまう。
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相変わらずの膨大な伏線、迷走推理に心躍る。怖さはシリーズ中でも控えめだけど、また別種の「怖さ」が楽しめる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
海沿いの村に伝わる4つの怪談と、それになぞらえたかのような4つの殺人事件に刀城言耶が挑む長編ミステリー。 怪談の語り口の怖さと、後味の悪さが良い。 謎解きを編集者の前だけで行い、犯人を公にしないというのは珍しい探偵。 刀城言耶シリーズは「刀城言耶による小説」ということを利用した叙述トリックや、前提を大きく覆すトリックが使われる事が多いが、今回は叙述トリックはなし。また、価値観が崩れるような大きな真実はあったが、今回は殺人事件についてではなく「唐食船」の謎についてであった。
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これも多重解決なのかな。タイトルの字、初めて見た。いずれ滅び行く運命の村だったのだと思う。貧しさが全ての元凶と言える。年頃の女の子が消えるというのは貧しさの象徴だもの。哀しい祭り。刀城言哉はそういう伝説や祭りに引き寄せられる体質なのかな。寿ぐ系の祭りにはあまり出会わないよね。
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