回転草 の商品レビュー
装丁画、ただの回転草と思ったら人間も巻き込まれてて…怖…。 回転草って、あの西部劇とかで、道端で風に吹かれて転がってるあの…???? と思いましたが、本当にそうです。 滑稽さと奇妙な雰囲気の合いの子、みたいな。
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シュールでユーモラスなものから、悪夢を見ているような支離滅裂なものまで、短編10作を収録。 父・母・息子それぞれの視点から同じ出来事を描いた「文鳥」、誰が一番カレーを美味しく食べるのかを決める大会の話「わたしたちがチャンピオンだったころ」、雪女のユキとの生活を描く「海に流れる雪の音」が読みやすくて面白い。
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これは、難しい。好き嫌いは当然分かれる。意味を理解するのは難しく、ただ、そのイメージは伝わってくる。脈絡なくつながるイメージは、夢の中の世界のよう。それを面白いと読むか、意味不明と読むか。
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人間の欲望とか、自己愛、他人への無理解無関心などなどからくる、悪夢のような嫌〜な展開。 初期の作品、こんな感じだったの?!と驚いた。 「文鳥」「よりよい生活」がとくにサイコホラー。 気分悪くなりたいときにはとてもおすすめ。褒めてます。
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すごい、小説はすごい、短編ってやっぱりなにか力がある...と 幾度となく読み返し、その度に驚かされる。 はじめて読み終えた時、回転草にコンクリート片が落ちてきたところで、現実では急に曇天になった。景色と場面が融合するような感覚をとってもよくおぼえてる。 ミニレターより --...
すごい、小説はすごい、短編ってやっぱりなにか力がある...と 幾度となく読み返し、その度に驚かされる。 はじめて読み終えた時、回転草にコンクリート片が落ちてきたところで、現実では急に曇天になった。景色と場面が融合するような感覚をとってもよくおぼえてる。 ミニレターより ---------------------- 「夏だ。アスファルトが僕の腹を焼く。…昔から僕は風と相性が悪く、車道に運ばれてしまう。」 表題作「回転草」の主人公は、回転草だ。回転草、タンブルウィード。西部劇に出てくるーー。おなじみの場面として始まる物語は、数行ごとに「え?そういうこと?」と思わぬ方向に運ばれ、さっきまで暗黙に信じていたものなんか、淡々と吹っ飛ばされていく。 作家・大前粟生さんの言葉の世界は、おかしくて少しこわくて、時々突きぬけて残酷だ。VRChatの世界を行き来する女の子、鉄の直方体を被った校長先生、夏を感じてみたい雪女。風変わりな人物たちは、悩みながらそこでたしかに生きていて、自分の隣に居るような気持ちになる。 いくつもの奇想と現実味に揺れる、10の短編集。 ------------------------
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「回転草」★★ 「破壊神」★★ 「生きものアレルギー」★ 「文鳥」 「わたしたちがチャンピオンだったころ」 「夜」 「ヴァンパイアとして私たちによく知られているミカだが」 「彼女をバスタブにいれて燃やす」 「海に流れる雪の音」 「よりよい生活」
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