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翻訳地獄へようこそ の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2019/04/30

おもしろかった。というより、勉強になった。誤訳やまずい翻訳をしてしまうときは、たいていもう一歩の踏み込みが足りない、文化の知識が足りないというのは中国語訳も同じ。ただ、自分が訳してると、これ、変じゃない?と立ち止まれないのも事実。感性なのか、経験なのか。 それから、英語翻訳では参...

おもしろかった。というより、勉強になった。誤訳やまずい翻訳をしてしまうときは、たいていもう一歩の踏み込みが足りない、文化の知識が足りないというのは中国語訳も同じ。ただ、自分が訳してると、これ、変じゃない?と立ち止まれないのも事実。感性なのか、経験なのか。 それから、英語翻訳では参考書が豊富なのはうらやましい。The London EncyclopaediaとかWatching the Englishとか、中国語でもこんな本があったらなあと思う。

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2018/12/31

「翻訳地獄」なんていうからどれだけ恐ろしいことが書かれているんだろうと恐る恐る読み進めて行ったが(笑) 時に面白おかしく、時に厳しく、これまでの翻訳作品やご自身の翻訳についての考えを書かれていて、多方面から翻訳について考えてみる良い機会となった。 紹介されている様々な種類の本も大...

「翻訳地獄」なんていうからどれだけ恐ろしいことが書かれているんだろうと恐る恐る読み進めて行ったが(笑) 時に面白おかしく、時に厳しく、これまでの翻訳作品やご自身の翻訳についての考えを書かれていて、多方面から翻訳について考えてみる良い機会となった。 紹介されている様々な種類の本も大変興味深い。是非とも読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2019/02/01

先日、「誤訳も芸のうち」などと悪びれもせず堂々と言い切っている某翻訳家の本を読んだら、解釈と訳があまりにも気持ち悪くて大変にストレスがたまった。(「超訳」は芸のうちかもしれないと思うけど、誤訳は誤訳だろ、と言いたい。まあそのタイトルの本は読んでないけど) とにかく「口直ししたい!...

先日、「誤訳も芸のうち」などと悪びれもせず堂々と言い切っている某翻訳家の本を読んだら、解釈と訳があまりにも気持ち悪くて大変にストレスがたまった。(「超訳」は芸のうちかもしれないと思うけど、誤訳は誤訳だろ、と言いたい。まあそのタイトルの本は読んでないけど) とにかく「口直ししたい!」との思いから、宮脇氏のこの本を、砂漠で水を求める遭難者のような激しい渇望感で手にしました。 すばらしくおもしろかったです!! 宮脇氏の本の中で、一番おもしろかった。 口直しどころか、すごく幸せな気分になりました。というのも、全ページから、著者が読書や文学、もっと言えば、「知識そのもの」をいかに尊び愛しているかが伝わってきます。翻訳や英文解釈という技術的な解説もその愛がベースにあるので、表面的に終わらず奥深く掘り下げていて、そしてとってもおもしろい。 また、この本は「語学好きのためのブックガイド」的側面もあって、そのラインナップが浅学な私などは聞いたこともないような本ばかりで、しかも全部おもしろそう。 なんてことだ、全部は買えないし、読めない! どうしよう!なんて困ってしまう。 一番印象に残ったのは次の部分。 「イギリスの小説は、一見深刻そうな純文学でも、えぐいミステリでも、だいたいユーモア小説だと思っておけば間違いない。少なくとも、翻訳者から見れば、そういうことである」 初めて英語の小説を英語のままで読んだとき、一番に感じたのが、「英語の表現って、いつもどこかしらちょっとユーモラスなんだな」ということ。私が英語の文章を読むのが好きなのも、理由はそこなんだと言ってもいいかもしれない。 日本語という言語にはやや薄めの特性だからか、英語圏の人とのちょっとした会話においてもその違いを感じます。同じことを言うのにも、英語はクスっとくるような言い方をするというか。(日本語は逆に「しみじみとした表現」が得意だと思う) 英文のおかしみが、翻訳で消えてしまう実例、「語順を変えるだけで、原文の味わいを損ねることがある」(held at bayの章)などは、特に興味深かったです。

Posted byブクログ

2018/07/02

文句なしに面白い翻訳指南書。翻訳やりたくもなるし、怖すぎて絶対無理とも思う。あーもっと読んでいたかった!

Posted byブクログ