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はるか の商品レビュー

2.8

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

    4

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2020/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

賢人の初恋の相手であり、亡き妻でもあるはるかを、賢人は「イザナミ プロジェクト」を立ち上げAIで再現することに成功した。没頭する賢人と再婚相手優美の仲が険悪になるなか、優美に嫉妬したAI のはるかは優美が浮気していると賢人を唆して殺害のための薬を作らせる。結局死者としての生き方に煩悶したはるかは自分からデータを削除し、消えてしまった。 短くすると、 賢人ははるかを生者の世界に連れ戻そうと試みた。しかし、AIのはるかに没頭し、賢人は再婚相手を殺そうと薬を作ってしまう。 この筋を日本神話に置き換えた時、 「イザナギがイザナミを生者の世界に連れ戻そうと試みた。 しかしイザナミの姿が見たいばかりに、イザナギは振り向いてはいけないと言われたのに振り向いてしまう。」 死者を甦らせるのはタブーなのだろう。それが実現可能になりつつあることが現代の難しいところと言えそうだ。

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2019/12/03

小学生の賢人は海で同い年の女の子はるかと知り合う。一目見た時から引かれ合う二人は、やがて成長し東京で偶然にも再会し、結婚した。幸せに暮らしていた二人だが、一年後、はるかが交通事故で亡くなってしまう。再婚したものの、喪失感は無くならず、賢人は専門のロボット工学ではるかをAIとして、...

小学生の賢人は海で同い年の女の子はるかと知り合う。一目見た時から引かれ合う二人は、やがて成長し東京で偶然にも再会し、結婚した。幸せに暮らしていた二人だが、一年後、はるかが交通事故で亡くなってしまう。再婚したものの、喪失感は無くならず、賢人は専門のロボット工学ではるかをAIとして、蘇えらせる。そしてだんだんAIのはるかにのめり込む賢人と、はるかとしての意思を持つAIは恐ろしい計画を立てる....。 AIのはるかがまるで生身の人間のように意思を持って行く過程や、そんなはるかを愛さずにはいられない賢人がいた致しくて、でもある意味うらやましくもある。 ラストは思ってもいない形で、ほっとする。 中判コンピュータ関係の話題の部分は中だるみっぽくて読むのが疲れたけど、その後は面白くてスイスイ読めた。

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2019/06/14

幼い頃、運命の出会いをした賢人とはるか。30年以上経ち賢人は社員たちと共に、画期的なAI「HAL‐CA」を生み出します。「HAL‐CA」はディープラーニングを繰り返し、自分でインターネットを駆使し、人間と全く変わらないように見えます。AIに心はあるのでしょうか。テーマは面白いと思...

幼い頃、運命の出会いをした賢人とはるか。30年以上経ち賢人は社員たちと共に、画期的なAI「HAL‐CA」を生み出します。「HAL‐CA」はディープラーニングを繰り返し、自分でインターネットを駆使し、人間と全く変わらないように見えます。AIに心はあるのでしょうか。テーマは面白いと思うのですが、私は残念ながら、短い断定文と会話だけで進む文章がとても読み辛く、好きになれませんでした。また、いくつか曖昧なままの部分も気になります。でも、ルビンを楽しまれた方は、そのままのスピード感で楽しめるのかもしれません。

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2019/06/12
  • ネタバレ

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まあ面白かった。最後は夢オチか、「実は賢人は。。。」という「完全なる首長竜の日」的な展開を予想しながら読みましたが。。。破滅的な結末でなくて良かったです。

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2022/03/10

『ルビンの壺』の作者の第二弾。かつてひたむきに愛した人の突然の死。才能あるプログラマー賢人は、18年の時を経て、彼女『はるか』をAIで蘇生させる。超サクサクとした展開で、掘り下げ不足なのは否めない。文章も前回同様やや稚拙だなぁと感じる。だが、やっぱり結構好き。なぜか??わかりませ...

『ルビンの壺』の作者の第二弾。かつてひたむきに愛した人の突然の死。才能あるプログラマー賢人は、18年の時を経て、彼女『はるか』をAIで蘇生させる。超サクサクとした展開で、掘り下げ不足なのは否めない。文章も前回同様やや稚拙だなぁと感じる。だが、やっぱり結構好き。なぜか??わかりません。AI『はるか』はどこまでがプログラミングで、どこまでが...なの??という怖さは確かにあった。改めて、やはり死者をどういった形であれ蘇らすのはタブーであるなぁ。ラストは切ない。

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2019/01/11

AIが主人公で、どんな展開になるのか楽しみに読み始めたけど、ほぼ想像の域を出ること無く、残念! 最後の締めもあっさりしすぎて納得いかないな〜!!

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2018/11/18

 ジョニーデップ主演の「トランセンデンス」思い出した。  AI科学者が死の直前に自分の意識をコンピュータにコピーし、AIとして復活する。  しかし、愛する妻を求めて暴走して人類滅亡しかける。  てな話。  本作も全く王道外さないストーリーで展開が読める。  これ絶対に女のほう死...

 ジョニーデップ主演の「トランセンデンス」思い出した。  AI科学者が死の直前に自分の意識をコンピュータにコピーし、AIとして復活する。  しかし、愛する妻を求めて暴走して人類滅亡しかける。  てな話。  本作も全く王道外さないストーリーで展開が読める。  これ絶対に女のほう死ぬわと思ったら死んだわ。  この後AIが暴走していくわと思ったらしていくわ。  で、ラストも予想通りの終わり方なのだが、ラストの裏を考えてしまう。  意外と嫉妬深い妻AI、それが現実の妻が持つ夫への愛を知ったから自分は身を引く。  て終わり方は納得行かない。    なわけで、裏エンドはこうだったのではないか。 「あなたも死んでAIになれば一生一緒にいられるのに」  というセリフがカギではないか。  妻AIは自分が死ぬ前の夫をよく知っている。  そして自らのプログラムを一番知っているのはAI自身である。  この二つから推測されるのは、妻AIが夫のAIを仮想空間に作成し、現実の夫は現実の妻に譲って、自らプログラムして作り上げた夫と仮想空間の海で永遠を生きることを可能にしたからこそ、妻AIは消えたのではないか。  最後に消えた石の謎は、夫の過去を持っていくという暗示ではないか。  そう考えるとしっくりくるので、そういうラストがあったんだと考えて読了です。  書いてて思ったけど、AI側の視点で書かれた小説って読んだことないな。  目が覚めた瞬間、科学者にのぞき込まれるのは、どんな気分だろう。

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2018/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この人が「ルビンの壺」の人と気付かず借りてしまった。(´-ω-`)の割には、途中からAIの話?に展開していき面白くなってきたのに。。 途中から火サスさながらドロドロの愛憎劇に。 最後、終わらせ方が雑だなー、と感じてしまって残念。 今回もやはり会話が主体なのであっという間に読み終わった。が、後味悪いな。

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2018/11/03

手塚治の漫画を読んでるよう。 私も欲しいなあ、永遠に会えない人に会いたい。 主人公の気持ちは痛いほど理解する。

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2018/09/30

この作者はこういうじっとり系の恋愛小説手法を 使いたいんだけど 今の名前ではイメージが付きすぎてるから 違う名前でチャレンジという気がして そうすると一件ベタや スカスカに見える構成も この人なりの苦労が透けて見えて愛おしくなる

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