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ポストカプセル の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2023/11/15

届くのが遅すぎた手紙にまつわる短編集。それらが見事に繋がっていく。登場人物のつながりや関係性が分かっていくところが面白かった。最初の伏線は最後にちゃんと回収された。

Posted byブクログ

2023/06/14

出してから、15年後に届くポストカプセル。あちこちに伏線があり、最後に収束する。ちょっと無理はあるけど、面白く読めた。

Posted byブクログ

2023/03/21

久しぶりの折原一さん。 初めから最後まで、ずっと面白かった。 もし突然15年前に届くはずの手紙が私に届いたら…まず差出人によって動揺は変わるのではないかと思う。今の生活ありきで考えたら差出人によっては「懐かしい」なんて言葉じゃ済まされない。 では、そんな動揺させる?相手は誰なの...

久しぶりの折原一さん。 初めから最後まで、ずっと面白かった。 もし突然15年前に届くはずの手紙が私に届いたら…まず差出人によって動揺は変わるのではないかと思う。今の生活ありきで考えたら差出人によっては「懐かしい」なんて言葉じゃ済まされない。 では、そんな動揺させる?相手は誰なのか?と言ったら…誰だろう? もしかしたら15年前の自分自身が差出人でも私は読みたくないかもしれない。 結局、差出人が誰であろうと15年前の誰かに今の生活に関わってほしくないのだと思う。

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2023/02/12

タイトルから以前読んだ奥様である新津きよみさんの「神様からの手紙 喫茶ポスト」が蘇りました。 ポスト繋がりですが、こちらはタイムカプセルの手紙版と言った感じです。 15年後に届けられた手紙の内容は、ラブレター、遺書、脅迫状、礼状、文学賞の受賞通知と様々でその手紙を受け取った人達...

タイトルから以前読んだ奥様である新津きよみさんの「神様からの手紙 喫茶ポスト」が蘇りました。 ポスト繋がりですが、こちらはタイムカプセルの手紙版と言った感じです。 15年後に届けられた手紙の内容は、ラブレター、遺書、脅迫状、礼状、文学賞の受賞通知と様々でその手紙を受け取った人達が送り主にコンタクトを取る事で物語が展開して行きます。 1話完結の連作短編集だと思い読み進めて行くと、終盤で思いがけない人物相関図が浮かび上がって来て、驚かされます。 ラストも一筋縄では行かないブラックな結末で楽しめました。

Posted byブクログ

2022/10/15

常に漂っている不穏な感じ、それが最後に伏線回収されていく。15年後に届く手紙、ポストカプセルという企画が、現実にあったら、私は誰に宛てて、どんな内容の手紙を書きたいと思うだろう?ちょっと考えてみたくなる。

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2022/07/09

かつて出された手紙が15年後に届く、ポストカプセル――と思いつつ読み始めたら、のっけから漂う違和感。何故こんな内容の手紙(待ち合わせやら遺書やら受賞通知やら)がポストカプセルで?…そして、まったく別々の場所での出来事かと思ったら然に非ず。徐々に点と点が繋がっていく感じ、なるほどそ...

かつて出された手紙が15年後に届く、ポストカプセル――と思いつつ読み始めたら、のっけから漂う違和感。何故こんな内容の手紙(待ち合わせやら遺書やら受賞通知やら)がポストカプセルで?…そして、まったく別々の場所での出来事かと思ったら然に非ず。徐々に点と点が繋がっていく感じ、なるほどそういうワケだったのか!という種明かし、さらにそれだけでは終わらないダメ押し…はじめなかなか乗れなかったけど、最後まで読んでみるもんだわ。一つだけ難を言わせてもらうと、学生アルバイトが現金書留を配達することはありませんよ。☆3・5

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2021/05/10

十五年前の手紙が届き、引きこもごも。倒錯のロンドまでチラリズムな、箱の中に箱的なぐるくる回る倒錯ミステリー。 わかりやすくて、読みやすかった。 短編を繋げて大きな絵が見えてくる作りも面白い。

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2021/03/02

久しぶりの折原一さん。やはり折原ワールド全開でした。面白いのだけれど、あまりに悪意を抱えた人ばかりが登場するので、ちょっとしんどい。 初めて折原一さんの『倒錯のロンド』を読んだのは、それこそもう「ポストカプセル」ではないけど、15年以上は前のこと。この折原ワールドをしんどく感じた...

久しぶりの折原一さん。やはり折原ワールド全開でした。面白いのだけれど、あまりに悪意を抱えた人ばかりが登場するので、ちょっとしんどい。 初めて折原一さんの『倒錯のロンド』を読んだのは、それこそもう「ポストカプセル」ではないけど、15年以上は前のこと。この折原ワールドをしんどく感じた自分に「年とったなぁ」と。(遠い目)

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2019/08/27

この小説『ポストカプセル』が面白いのは、手紙を出した方も受け取った方も、それがポストカプセルで出されてる事を知らない、って事だ。 つまり、手紙を出した方は、とっくの昔に相手に届いてると思ってるし、受け取った方は、どうして今頃になってこんな手紙が届いたのか?って困惑。 これが遺書や...

この小説『ポストカプセル』が面白いのは、手紙を出した方も受け取った方も、それがポストカプセルで出されてる事を知らない、って事だ。 つまり、手紙を出した方は、とっくの昔に相手に届いてると思ってるし、受け取った方は、どうして今頃になってこんな手紙が届いたのか?って困惑。 これが遺書やら脅迫状なんだから騒動が起こるのは当たり前・・・。 この辺の描き方は上手いんだよなぁ、それぞれの短編が一つの物語としてちゃんと完結してる。 収録されてる8編だけど、これを三つ四つ読み進むと、妙な違和感を感じるはず。 ポストカプセルという企画は分かった、15年後に手紙が届いて受け取った人間が困惑するのも分るし、送った方だってそんな手紙を出した事すら忘れてる。 それは良いんだけど、読んでいて感じる違和感ってのは・・・ 同じマンションに住む人だけに届けられてる? 各短編の登場人物は違うし、それぞれの短編も独立してるんだけど、読んでいて感じるのは、どうも同じマンションに住む人にだけポストカプセルから届いてる、って違和感だ。 もちろん折原一がここで詳しい説明をするわけないんだけどww そうすると新たな謎が浮かび上がってくるだろ。 どうしてこのマンションにだけポストカプセルから届くんだ? そもそもポストカプセルって、誰が企画してるんだ? このマンションの住人たちに何か繋がりは有るのか? この最大の謎だけど、最終章『告白』とエピローグでタネ明かしされてる。 さすが折原一、この結末は上手い。

Posted byブクログ

2019/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ポストカプセルの原因は遅配隠しだったってことか… その日の手紙によって人生を左右させられるのは、不運としかいいようがないけどね。 ちょっと最後がもやもやしたまま。

Posted byブクログ