神様の住所 の商品レビュー
2023-08-22 短歌は百人一首くらいしか触れてこなかったんだけど、エッセイとセットになっているのがとても取っ付きやすかった。歌の解説と言うわけでもなく、同じ風景を歌とエッセイで切り取っている感じ。すこしホッコリしました。
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好きだったやつ 標識の「月まで三キロ」あたりから次第に軽くなる地球人 ついてた解説?みたいなやつが地に足ついてなくてそんな好みじゃなかった ざっと読みメモ
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同音異義語などを発想のきっかけにして、短歌に昇華している。日本語の同義語や掛詞などの言葉遊びの楽しさを思い出させる。発想のジャンプ力に啓発された。
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面白い! 毎年異なるひとりの選考委員がひとつの作品を選ぶというbunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品。 まず、一首の短歌とタイトルがあって、次にコラム、最後にまた短歌で締める構成が心地好いリズムを生んでいて楽しい。 短歌とコラムと短歌が直接的に、または緩やかにつながっていて、そ...
面白い! 毎年異なるひとりの選考委員がひとつの作品を選ぶというbunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品。 まず、一首の短歌とタイトルがあって、次にコラム、最後にまた短歌で締める構成が心地好いリズムを生んでいて楽しい。 短歌とコラムと短歌が直接的に、または緩やかにつながっていて、それはまるでひとつひとつが宇宙。 整然と世界と言葉を思索し語る言葉は哲学的。 芳醇な薫りの赤ワインのように脳や身体に浸透して思考まで酔いそうだ。 創造された宇宙(この本)から、星(短歌)を数個抜き取ってご紹介。 なぜだろう三十二日梨だけを食べているのに梨にならない さびしくて一個は二個になりましたそして細胞は孤独を失う 回回回回回と書くじわじわとラーメン食べたい中華鉢模様 地図上の果樹園の記号その中に世界の電源ひとつ混じりぬ <体積がこの世と等しいものが神>夢の中の本のあとがき クローンとかAIとかを言う前にふえるワカメの森に行こうよ 体積が~の短歌で日経歌壇の穂村弘さんに選出され、その歌をツイートした唯一の人が編集者で、その方とこの本を作ったのだそうだ。ミラクル。
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九螺(くら)ささら氏は、神奈川県生まれ、青学大文学部英米文学科卒、2009年春より独学で短歌を作り始め、2010年に短歌研究新人賞次席、更に、2014年より新聞歌壇への投稿を始め(朝日歌壇、日経歌壇、東京歌壇、ダ・ヴィンチ「短歌ください」等で掲載無数)、2018年に発表した初の歌...
九螺(くら)ささら氏は、神奈川県生まれ、青学大文学部英米文学科卒、2009年春より独学で短歌を作り始め、2010年に短歌研究新人賞次席、更に、2014年より新聞歌壇への投稿を始め(朝日歌壇、日経歌壇、東京歌壇、ダ・ヴィンチ「短歌ください」等で掲載無数)、2018年に発表した初の歌文集である本作品でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。第一歌集は同年発表の『ゆめのほとり鳥』。 尚、Bunkamuraドゥマゴ文学賞とは、パリのドゥマゴ賞のユニークな精神を受け継ぎ、Bunkamura創立1周年の1990年に創設された文学賞で、毎年代わる一人の選考委員によって選ばれる。(2018年の選考委員は作家の大竹昭子) 私は50代の会社員で、最近短歌に興味を持つようになり、俵万智、穂村弘、東直子、枡野浩一、木下龍也、岡野大嗣らによる入門書や歌集、多数の現代短歌歌人を集めたアンソロジー等を読み、半年ほど前から新聞歌壇への投稿も始め、最近ポツポツ採用されるようにもなった。 だが、現代歌人のアンソロジーを読んでいると、木下や岡野ら、私小説的な近代短歌とは一線を画し、シンプルな言葉で「ふとした瞬間に兆した感情を共有する」作風の歌人を除くと、素人・初心者の私には面白さがわからない(全く個人的な感想です)、よって自らの作歌の参考にはできない歌人も少なくなく、ネットで自分の好みの志向の歌人を探していた中で、「短歌で哲学する」と言われる九螺ささらに行き当たった。(九螺は、2021年に瀬戸夏子が編んだアンソロジー『はつなつみずうみ分光器』にも入っていない) そして、私は先に歌集『ゆめのほとり鳥』を、その後本書を読んだのだが、(私にとって)九螺の魅力がより味わえるのは本書であった。 というのは、本書は、「あとがき」に書かれている「わたしは、「ただ短歌が並べてあるだけの歌集」や「短歌=与謝野晶子的情念」というイメージに疑問を感じていた」という九螺の思いを反映し、84のテーマについて「短歌+コラム(2頁程度)+短歌」という構成になっているのだが、そのテーマは、体と心、哲学、因果関係、たましい、無限、基準、神様、生まれ変わり、夢、質量保存の法則、今、記憶、聖書、幸福・・・である。テーマを見るだけで大いに興味が湧くが、そのコラムがまた、シンプルな言葉・表現ながら、とても深遠で、このような思考回路ゆえにこのような短歌を生み出せるということがよくわかるからである。(歌集の方は、本書のコラムのようなものがないために、私には消化不良になっていると言えるのかも知れない) また、九螺は「あとがき」で次のようにも書いている。「わたしは、形而上的世界を愛する「宇宙酔い」の持病もあった。「宇宙酔い」には哲学が効く。哲学は、見えないけれどたしかに人類が感じているこの世の不思議を言語化して、人類脳同士で共有しようとする叡智である。しかし、不可視不可思議を追い求めると、脳は酔ってしまう。短歌は、このような過多な理性を受け止めてくれる器にもなりうる。」 九螺は、哲学的・抽象的なテーマを日常的・一般的な事象に置き換えることにより、硬過ぎない歌とすることに関して、類稀な才能を持っていることは間違いないが、近代短歌とは異なる発想・テーマ設定という点において、参考にできればと思う。 (2022年1月了)
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2020.8 短歌とエッセイ。短歌の潔さやその中の言葉の瑞々しさにはまっていく。エッセイも特に言葉についてのもの、濁音、アナグラム、ゲシュタルト崩壊、部首、なぞなぞ、重複、同音同義語などについてのものがおもしろかった。さすが言葉を扱う人。九螺ささらさんの言葉の使い方やぽっと出てく...
2020.8 短歌とエッセイ。短歌の潔さやその中の言葉の瑞々しさにはまっていく。エッセイも特に言葉についてのもの、濁音、アナグラム、ゲシュタルト崩壊、部首、なぞなぞ、重複、同音同義語などについてのものがおもしろかった。さすが言葉を扱う人。九螺ささらさんの言葉の使い方やぽっと出てくる単語も思わず笑ってしまうユーモアがある。好きだわ。言葉は音でありリズムであり響きであるということがよくわかる。音楽のようだ。楽しい。
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ドゥマゴ文学賞を受賞した短歌&エッセイ集。84篇が収録されているのだけど、本著の冒頭にもあるように順番に読むよりも気が向いた時にぱらっと開いて少しずつ読んだ方が体に沁みわたりそう。言語感覚がとにかく独特で日本語の思いもよらない角度から短歌とエッセイで解きほぐいていくところがめちゃ...
ドゥマゴ文学賞を受賞した短歌&エッセイ集。84篇が収録されているのだけど、本著の冒頭にもあるように順番に読むよりも気が向いた時にぱらっと開いて少しずつ読んだ方が体に沁みわたりそう。言語感覚がとにかく独特で日本語の思いもよらない角度から短歌とエッセイで解きほぐいていくところがめちゃくちゃオモシロい。とくに同音異義語のコンビネーションの数々が魅力的。日本語と毎日真剣に向き合っていないと思いつかないことばかりで楽しい。 短歌や俳句自体に興味はあるけれど、歌集を読んだとしてもどう受け取っていいのか分からない部分がよくある。それがビギナーにとってはハードルになっていると思う。その点、本著は短歌の解説とまではいかないけど、使っている言葉に対する論考/エッセイという絶妙な距離感で文書が書かれている。つまり書き手の解釈を一方的に押し付けるわけでもないけど、短歌を楽しむ補助線を用意してくれている。さらに文章の内容を踏まえてもう1句追加されているので、俳句-文章-俳句のサンドイッチスタイルになっている点が興味深かった。好きだったのは、ふえるわかめ、オブラート、端。今、好きだった短歌を探しているときにパラパラめくっていたけど、一度通しで読んでから捲っていく時間が最高に楽しいのかもしれない。
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久々に 短歌って 詠むものなんだなぁ と思って 思わず口に出してみる 現代短歌は革新的で 感覚的だけど やっぱり 身にじんわりと染みる 音の響きの良さがありますね
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短歌とエッセイの組み合わせ。 ものすごく興味深い魅力的な本だった。 言葉に対する感性と文字に対する感性とが 哲学的というのだろうか (そもそも哲学をよくわかっていないのだけれど) この人が凄い感性を持っていることだけはわかる。 最初から最後まで とてつもない引力に引き寄せられ...
短歌とエッセイの組み合わせ。 ものすごく興味深い魅力的な本だった。 言葉に対する感性と文字に対する感性とが 哲学的というのだろうか (そもそも哲学をよくわかっていないのだけれど) この人が凄い感性を持っていることだけはわかる。 最初から最後まで とてつもない引力に引き寄せられるようだった。 増殖する「ふえるわかめ」の話とか 「!」「?」で進む会話も面白かった。 「赤の他人と白い恋人」とか。。ククッ 是非とも、最初の歌集も読んでみたいと思った。 だが、しかし、こういった圧倒的な人を知ると 自分の能無し感ばかりが感じられて 嬉しいが落ち込む。 隠された感情を言葉と言葉の間から 引っ張り出して楽しむ短歌は誠に奥深い。 いつもいつも三十一文字に苦しめられて、 絞り出し、ひねり出し、 圧倒的に少ない語彙に打ちのめされる私である。 この人の脳内で溺れてみたい。 「言葉にできない」というのは敗北だとインタビューで 答えているささら氏の爪の垢がほしいぜ。
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84編の短歌と散文.この散文が楽しく合わせて一つの短歌となっているかのよう.共感できる延長上の感性とはっと目を見張るような考えたことのなかった表現.そしてその表れ方が変わっていても,とても健全でまっすぐな気持ちが読んでいて心地よかった.
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