片想い探偵 追掛日菜子 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私の名前は、追掛日菜子(おいかけ ひなこ)。 高校2年生の女の子です。文芸部の(幽霊)部員です。 私の趣味、というか生きがいは、推し活です。 今は舞台俳優の須田優也さんを推しまくってます。 友だちの鞠花や沙紀は、「彼氏は?」って言うけど、 私は、彼氏って、どうなんだろう?って思う。 だって、喧嘩したら悩みそうだし、既読スルーされたらモヤモヤしそうだし、他の女の子が寄ってきたら不安になりそうだし、自分の好意やわがままを押しつけすぎると嫌われそうだし。なんていうか、楽しいことばかりじゃないと思う。 そういうめんどうなことが多い関係よりは、いくら一方的に好きでも許されるし、究極の理想を求め続けても決して壊れない推しとの関係のほうが、ずっと幸せな関係だと思うんです。 大学2年生の兄は、「ストーカーみたいなことはやめろ!」っていうけど、私の優也くんの追っ掛けはやめられません! そんな優也くんが殺人事件の容疑者として警察の取り調べを受けている、っていうニュースが流れました。舞台の公演中に、ナイフを奪い合って揉みあうシーンで本物のナイフで俳優の草野京太郎を刺したって!! 違う、違う、違うl! ナイフをすり替えた犯人が他にいるんです! そこで、私はある作戦を立てて、兄と一緒に真犯人を見つけることにしました。 優也くんを助けなくっちゃ!! 私の活躍、ぜひ読んでくださいねっ! 以上、日菜子風に本書の紹介をしてみました。 けど、わたし みのりは知っています。日菜子の推しが次々変わっていくことを。
Posted by
高校2年生の追掛日菜子が好きになる相手、いわゆる推しが、なぜか事件に巻き込まれてしまい、日菜子が抜群の推理で解決していく。 推しは、舞台俳優から、力士、天才子役、覆面漫画家、そして総理大臣まで幅広い。 日菜子はパソコンやSNSを駆使し、高校生らしい熱とパワー溢れた推理で、犯罪ス...
高校2年生の追掛日菜子が好きになる相手、いわゆる推しが、なぜか事件に巻き込まれてしまい、日菜子が抜群の推理で解決していく。 推しは、舞台俳優から、力士、天才子役、覆面漫画家、そして総理大臣まで幅広い。 日菜子はパソコンやSNSを駆使し、高校生らしい熱とパワー溢れた推理で、犯罪スレスレ、いやもうすでに犯罪の域に入ってしまってもお構いなしに突き進んでいく。 日菜子に巻き添えにされてしまう大学生の兄のツッコミも面白く、つい応援したくなる。 事件解決までの推理力とスピード感は見事で、読んでいる方も頭をひねってみるが全く追いつかない。 コミカルなのに本格ミステリーで、ゆめさんは初期の頃からすごいなと改めて思った。 特に第5話『総理大臣に恋をした。』は、奥が深くて涙してしまった。 こんな若くて人間的にも素晴らしい総理大臣、日本の政界に現れてほしいよなと思ってしまう。
Posted by
推し活というか、ほぼストーカーの物語!! 辻堂さんの作品はほんとに読みやくて面白い! 『推しのATMになりたい』って高校生の発想かよ!って笑いました!
Posted by
「片思い」といっても、 クラスメイトとか同僚とかではなく 「推し」に対する思い。 お布施とか推しのATMとか、 こんな発想をするんだと 驚きまくり。 主人公の日菜子ちゃんは、 完全に一線を越えてる… 怖すぎる でも、その一線を越えた行動力がなければ 事件は解決しなかったんだ...
「片思い」といっても、 クラスメイトとか同僚とかではなく 「推し」に対する思い。 お布施とか推しのATMとか、 こんな発想をするんだと 驚きまくり。 主人公の日菜子ちゃんは、 完全に一線を越えてる… 怖すぎる でも、その一線を越えた行動力がなければ 事件は解決しなかったんだから 結果オーライといっていいのかな。 続編もあるようですが、 少し寝かせてから。
Posted by
女子高生探偵の日常の謎ですね。 追掛日菜子は女子高生。彼氏なし。 「推し」一筋なのだが、ストーカー並み。 その「推し」が何故か事件に巻き込まれて、日菜子が解決するというストーリー。 大学生の兄が引きずり込まれてワトソンの如く、事件解決に奔走する。 めちゃくちゃユーモアたっぷり...
女子高生探偵の日常の謎ですね。 追掛日菜子は女子高生。彼氏なし。 「推し」一筋なのだが、ストーカー並み。 その「推し」が何故か事件に巻き込まれて、日菜子が解決するというストーリー。 大学生の兄が引きずり込まれてワトソンの如く、事件解決に奔走する。 めちゃくちゃユーモアたっぷりの本格探偵小説になっているのが、辻堂さんの力業ですね。 推理が際立っています。パソコンとスマホを駆使して推論を組み立てる熱意は凄まじいほど。 行動力もホームズもびっくりするくらいの無茶をする。 何故か、解決すると「推し」が覚めてしまいう。 次々と「推し」が変わって、五話の短編連作ですね。 辻堂さんの文章はスピードがあり、楽しい。
Posted by
軽く、そして楽しく読める。軽いと言っても、気楽に読めるという意味で、面白いライトノベルであることに間違いない。まあ設定や話の流れにやや都合の良い処があるが、こういったライトノベルは、その雰囲気を味わえれば良いと思う。登場人物も、主人公を始め、みんな分かりやすい善人ばかりで、犯人も...
軽く、そして楽しく読める。軽いと言っても、気楽に読めるという意味で、面白いライトノベルであることに間違いない。まあ設定や話の流れにやや都合の良い処があるが、こういったライトノベルは、その雰囲気を味わえれば良いと思う。登場人物も、主人公を始め、みんな分かりやすい善人ばかりで、犯人も、そして動機も分かりやすい。ストーリーの展開も軽快で、「ちょっと都合良くない?」などと言いたくなる場面もあるが、肩肘張らないで読もう。とにかく何も考えないで楽しく読めば良いと思う。
Posted by
【収録作品】第一話 舞台俳優に恋をした。/第二話 お相撲さんに恋をした。/第三話 天才子役に恋をした。/第四話 覆面漫画家に恋をした。/第五話 総理大臣に恋をした。 一途だが、熱しやすく冷めやすい、ストーカー気質のファン・日菜子とハラハラしながら付き合う兄が、日菜子の〝推し〟...
【収録作品】第一話 舞台俳優に恋をした。/第二話 お相撲さんに恋をした。/第三話 天才子役に恋をした。/第四話 覆面漫画家に恋をした。/第五話 総理大臣に恋をした。 一途だが、熱しやすく冷めやすい、ストーカー気質のファン・日菜子とハラハラしながら付き合う兄が、日菜子の〝推し〟に降りかかるトラブルに取り組む連作。 日菜子の〝特定〟作業が興味深い。かなりの執着心がないと難しそうだけれど、その分〝特定〟できたときの達成感はやみつきになるかも。
Posted by
この作家さんにしては、珍しくコメディでサクッと読めるライトノベル。万能鑑定士を書いていた頃の松岡圭祐のようだった。 SNSはこう使うとストーキングができるのかと、変に感心してしまった。
Posted by
主人公の推しへの気持ちは些細なところから分かりやすい所までかかれており、お兄さんとの対比もあり説得力があったのが良かった。
Posted by
章ごとに違う推しをストーカー一歩手前追っているといつも事件に巻き込まれ、ホームズよろしく解決し(常識人の兄が助手)、推しに認識されると推すのを止める女子高生日菜子。特に総理大臣を推す第五話などは短い中で面白いロジックなんだけど、日菜子の性格に共感できなさすぎると、この本読めないか...
章ごとに違う推しをストーカー一歩手前追っているといつも事件に巻き込まれ、ホームズよろしく解決し(常識人の兄が助手)、推しに認識されると推すのを止める女子高生日菜子。特に総理大臣を推す第五話などは短い中で面白いロジックなんだけど、日菜子の性格に共感できなさすぎると、この本読めないかも。私は最後まで読んだらようやく慣れてきて、パターンが面白くなって来たので続きも読もうと思います。 男が追っかけだったら、2.5次元じゃなくなったらもう興味ない、とか偏った性格で尖った推理したりしても、もう少し受け入れやすかったかも。
Posted by