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さよならクリームソーダ の商品レビュー

3.9

20件のお客様レビュー

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2024/11/29

中学生の時から額賀さんが好きで、この作品も読んでいたが、当時は他の作品に比べて分かりにくかった、としか思わなかったので5年越しに再読 中学生で読んだ時は、キスの一つで何を焦ってんねんこいつは、とか思ってたけど、今読むと、家族だと認めようとした人から「家族ではありえない行動」をと...

中学生の時から額賀さんが好きで、この作品も読んでいたが、当時は他の作品に比べて分かりにくかった、としか思わなかったので5年越しに再読 中学生で読んだ時は、キスの一つで何を焦ってんねんこいつは、とか思ってたけど、今読むと、家族だと認めようとした人から「家族ではありえない行動」をとられ、その結果自分に生まれた「家族に対してはありえない感情」が気持ち悪くなったと言うことなんだろうな。ちゃんとそういった描写もあるし、ただ過去の私が行間を読めていないだけだった 「家族なんていらない」と思うのも、誰かに「生きていてほしい」と思うのも、結局は当人だけの感情で、それがいとも簡単に他人に伝染して皆で分かりあうなんて楽観的すぎる けど、たまにその思いが通ずることがあるから人間はやめられないんだよね、みたいなメッセージを私は受け取った。 やっぱり額賀さんの書く青春が好きだ

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2024/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて額賀澪の作品を読んだ。 爽やかなタイトルとは裏腹に、物語のテーマは結構重ためだったが、それでも描かれている世界観は、とても綺麗で眩しかった。 読了後、少し陰鬱な気分なのに、優しい気持ちになる不思議な感覚。 あっという間に読み終えてしまいましたが、早く読みたいという気持ちとは裏腹に心にズンとなる感覚が引き止めてくるから苦しかった。 柚木若菜のように、全てを見透かしているようで、当の本人は全く掴みどころがない人は実際には少し苦手だけれど、惹かれる部分もあり、ずるいと思う。 非常に面白かったです。次も額賀澪の作品を早速読みたいと思います。

Posted byブクログ

2024/07/07

美大に通う主人公とその周りの人の話。 家族になってもならなくてもいいよね、と関係がそんなにうまく行ってないことに前向きに思わせてくれたし美大生がこれからどんな人生を歩んでいくのか気になった。

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2024/02/27

額賀澪『さよならクリームソーダ』 2018年 文春文庫(文藝春秋) なんだろうこの読後感、世界観。 とても好きな感覚。 美大で学ぶ学生たちとその家族たちの物語。 芸術を志す者たちは特に感性が敏感なのかな。楽しみはさらに楽しみ、でも悲しみや苦悩は人一倍こころへのダメージも大きく...

額賀澪『さよならクリームソーダ』 2018年 文春文庫(文藝春秋) なんだろうこの読後感、世界観。 とても好きな感覚。 美大で学ぶ学生たちとその家族たちの物語。 芸術を志す者たちは特に感性が敏感なのかな。楽しみはさらに楽しみ、でも悲しみや苦悩は人一倍こころへのダメージも大きく、消化のキャパシティーを超えてしまい、さらに自信を追い込んでしまう。そんなに自身の心を傷つけなくてもいいよとこっちまで辛くなってきます。 でも、葛藤や苦悩を乗り越えてまでとはいかないかもしれないけど、受け止めて、向き合って、前に歩みだせるようになって本当に良かった。 できることなら、彼らが描く作品を見てみたいと思いました。 #額賀澪 #さよならクリームソーダ #文春文庫 #文藝春秋 #読了

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2023/08/16

読みやすい文章 若菜さんみたいな惹かれるけど根本的には嫌いだなぁて人ってずるい 人たらしなのに根本的な自己中 青春、恋愛、家族要素がありながら、正しく生きようとしなくてもいいっていうメッセージ

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2023/07/19

尾崎豊と美大生とクリームソーダ。 エモい要素しかない。 私がこれを映画化させたい。 もう一度ゆっくり読みたい。 意外と複雑なお話。

Posted byブクログ

2023/06/13

片付けをしていたら出てきたので(多分娘のもの)読んでみることにしたけど、ベタベタの恋愛小説かと思いきや、それほどでもなかった。逆に感動の物語でした。

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2023/05/03

割と後半までタイトルの回収はこないので少し辛抱した。自分の思っていた作品の系統とは少し違ったかもしれない、?

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2022/10/15

題名と表紙に惹かれ読み始めたが、想像よりもずっしりと来るものがあった 芸術を専攻する自分とも重なり色んなことを考えさせられた

Posted byブクログ

2022/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

爽やかな表紙とは裏腹にどっしり重くのしかかるような美大生のお話。 同じアパートに住む先輩と交流していく中でお互いの抱える問題に真正面から向き合う物語。 複雑な家庭環境、恋愛、いじめ、忘れることのできない過去、美術作品を生み出す苦悩。「皆『価値観の多様性』という言葉を使って自己中心に生きているのではないか」という主人公のセリフは心に引っかかっていた何かがスッと落ちるような感覚がしてなぜかとても腑に落ちた。 誰でも一度は親に反抗をし、家族なんて、親なんていらないと思うことがあるだろう。そして、「家族や親を大事にしなきゃいけない」とも言われるのではないだろうか。しかし、なぜ人は大事にしたいと思えない理由を知ろうともせず、頭ごなしに大事にしろというのだろうか。様々な問題の中でも家族とは何か、とても考えさせられた。

Posted byブクログ