統合失調症がやってきた の商品レビュー

松本ハウス(著者)

2024/08/23

松本ハウスは昔から知っていて、いつからかテレビで見かけなくなりましたが、こんなことになっていたとはまったく知りませんでした。
統合失調症の症状が詳しく書かれていて、そこからどう立ち直ったのかも興味深く、いっきに読んでしまいました。
加賀谷さん本人の苦労はもちろん、それをゆっくり待っていた相方のキックさんの人柄にも胸を打たれました。

2023/10/17

私がずっと若かったころ友人が好きだった芸人さん。
画面から見なくなったのにこんな事情があったことを私は知らなかった。
当事者目線で描かれる統合失調症というのは珍しい気がしたし、この分かりやすい文章と構成もすごいと思った。
次は相方さん目線の本を読みたいと思うのだけれど、なかなか売ってない・・・取り寄せようかなぁ。

2023/08/23

目次
序章　あの時のこと―松本キックから見て

一章　統合失調症の発症
良い子の石の仮面
真っ黒い塾ノート
ぼくって臭いよね？
進路希望はホームレス

脇の手術、波打つ廊下
グループホームの時間
二章 松本ハウスという居場所
コンビが誕生するまでから―松本キックの立場から
爆笑、ときに偏見
ギリギリ芸人の綱渡り
「簡単なことはするな」
幻のキックとスナイパー

三章　入院生活
四章

2023/07/28

保健師として日々の業務の参考にと思い、手に取った。
当事者の心情、辛さは、解説の医師も書かれているように、わかり切れるものではないが、そのしんどさ、焦り、孤独感を、せめて想像し続けることができればと思う。終盤の、希望に溢れた描写には感動し、安心した。
加賀谷さんのお母さんの言葉にも感銘を受けた。子どもが充実した毎日を過ごしていることが、一番の親孝行。その通りと思う。ご家族の思いも想像すると切ない。そこにも寄り添うことができればと思う。

2022/03/06

ボキャブラ世代だったので、ハウス加賀谷さんの病気はちょっとした衝撃で、当時どんな状態だったのかに興味があって読了。

他の芸人さんのように、忙しさから発症したのかなと思ってたので、小学生の時から症状が出ていたのは本当に驚きだった。テレビから受ける印象とは真逆の青春時代を過ごし、苦しんできた日々。ここまで詳細に思い出しての執筆はさぞ苦しかっただろうと思う。とにかく詳細で嘘のない文章のため、一気に読み進められた。そして相方のキックさんもまた、厭世観を持った人物であったため、かえってハウスさんをありのまま受け止められたのかなと思う。優しい関係性が心地良かった。

2021/12/30

統合失調症になって大変な想いをしているご本人の目線で書かれたもの。
統合失調症の方が取る行動の理由はこういう事なのだなと理解できる部分が色々とありました。
ご本人の加賀谷さんは、苦しんだ時の事を思い出しながら書いたとの事で、吐き気を感じたり、実際吐いてしまったりなどとても大変な思いをしながら、書き上げてくれたようです。
そこには相方の松本キックさんの協力があり、完成した本です。
最後に向かうにつれ、涙が出ました。

2021/03/08

私自身、統合失調症と診断され、いろんな本を読んできたが、1番為になったのはこの作品です。どんな症状かと聞かれるとうまく答えられないけれど、この本に書いてある幻聴の症状、妄想の症状がとてもリアルに描かれていて、この本通りですと答えればいいのかなと思う。
また、統合失調症だから…と諦めがちな仕事のことや周りとの人間関係のことも書いてあり、希望が少なからず持てました。絶望しなくてもいいのだなと頑張る気を起こさせてもらいました。

2021/03/07

私がファンだった頃から統合失調症を患っていたらしく、当時も今もまったくその気配も感じないので、症状の詳細な描写には驚くばかり。こんな大変な中であれほどの芸を披露していたのか…とプロとしての凄さも感じました。時を経てこのような体験談を知ることができて、ファンとしては良かったと思います。

2021/01/19

統合失調症の方々と仕事をしている関係で、少しでも理解したい。と思い読み始めました。

統合失調症に関する本で、ここまで分かりやすい本は初めてです。
何より、ご本人が書かれているからだと思いますが、ここまでご自分のことを書かれるのはとても大変な事だったと思います。

松本キックさんが書かれた、「相方は統合失調症」を次は読もうと思っています。

2020/12/01

統合失調症にかかってからの人生は想像を絶するような日々で、本を閉じたくなるほどだった。
しかし、それに向き合いながら、周りに助けられながら必死に生きる様子には心を動かされた。
障害に対する偏見がもっとなくなればと願う。