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宮沢賢治の元素図鑑 の商品レビュー

3.5

9件のお客様レビュー

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2024/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

残念ながらこの本を読むまで 宮沢賢治の下地情報は詩や童話作家であること だけだった。 はじめて知った。教師で、肥料や稲作の指導者で、 法華経の信仰者で、鉱物や地質の研究者だったこと。 賢治の年表を見ていたら、こうなって しかるべき出来事や素地があったのだなと 思うところがある。 元素周期表で名前が付けられている元素は118種 あるそうだが、実に45種類の元素の名が 詩ノートや童話、封書に書き残されている。 ともに掲載された鉱物の写真も 他の鉱物図鑑で見るものと違う感じに見える のが不思議。 コラムにゴッホとの類似性についてかかれてる。 面白かった。

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2023/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドクターストーンにハマった息子が元素に興味を・・・ 文豪ストレイドッグスにハマった息子が宮沢賢治に興味を・・・ 持ってくれるかという下心を持ち図書館で借りてきたものの、あまり興味を示してくれなかった。 一緒に借りてきた「世界で一番美しい元素図鑑」のほうが気に入ったみたい。 学校でもちょうど元素周期表が出てきたらしいので興味を伸ばして理解を深めてくれると良いな〜。 宮沢賢治というと詩人、童話作家という印象が強いけれど、科学者や教師でもあり、本当に多彩で勤勉な人だったんだなぁ。 ただの石ころでもその石ころに興味を持てる知識や好奇心を持てるようになると世界が広がりそう。 一朝一夕ではできないから継続的な啓蒙活動が要るな〜。

Posted byブクログ

2023/05/30

宮沢賢治の文章には鉱石や化学反応の表現が多用されるが、私にはそれが何色を指しているかぱっとわからない。それに加えて俳句的な文章が読みにくさを倍増させる。本書を読むと、大分読み飛ばしていたなあ、こんな意味だったのかと気付かされる。 全ページカラーで、宮沢賢治の文章とそこに登場する鉱...

宮沢賢治の文章には鉱石や化学反応の表現が多用されるが、私にはそれが何色を指しているかぱっとわからない。それに加えて俳句的な文章が読みにくさを倍増させる。本書を読むと、大分読み飛ばしていたなあ、こんな意味だったのかと気付かされる。 全ページカラーで、宮沢賢治の文章とそこに登場する鉱物などの写真が添えられていてわかりやすい。けど、載っていないものも多い。その化学反応の写真も載せてくれ!元素図鑑なので、宮沢賢治の文章は重複する部分があり、その分を写真増やしてくれ!とは思った。 面白い本。

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2023/01/16

視点が良い。確かに宮沢賢治の作品には化学の用語が散りばめられている。再確認。 そしてわかりやすい写真との連関。 何度も繰り返し読みたい。 読了60分

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2020/04/22

童話作家や詩人としての賢治はよく知られていますが、彼の作品の中にはなぜかたくさんの元素や鉱物が登場します。 図鑑としての美しさだけでなく、賢治の中の科学的一面を感じます。宮沢賢治なのになぜ元素と鉱物?と不思議に思われたら ページをめくってください。作品と作家の理解だけでなく、元素...

童話作家や詩人としての賢治はよく知られていますが、彼の作品の中にはなぜかたくさんの元素や鉱物が登場します。 図鑑としての美しさだけでなく、賢治の中の科学的一面を感じます。宮沢賢治なのになぜ元素と鉱物?と不思議に思われたら ページをめくってください。作品と作家の理解だけでなく、元素や鉱物への興味も湧いてくる本だと思います。(A.A.)

Posted byブクログ

2019/04/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

宮澤賢治は文学者よりも科学者(地質学)だった。彼は農村お人に肥料や稲作の指導をしたりしている。彼に取って文学は、人に教えを広める道具だった。でも、才能は科学よりも文学の方があったようだ。  彼は元素周期表の中の45種類もの元素を作品の中で描いている。すごい! その中から一編。 検温器の 青びかりの水銀 果てもなくのぼり行くとき 目をつむれり われ

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2018/10/23

作家としての宮沢賢治はよく見聞するが、鉱物好きだったのは初めて知った。 カラー写真も載っていて、見ているだけでも楽しい。 宮沢賢治の作品を読みたくなった。

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2020/10/08

宮沢賢治をどの分野に人間に括るべきか、よく分からない。世間には童話作家として知られているが、きちんと化学・地学を修めた人であるし、詩や文学も書いているし、仏教徒としての側面も強い。ただ、ほかの科学者兼文学者と全く異なる点は、彼の心象世界に移る景色を彼が現実で目にした元素や鉱物で表...

宮沢賢治をどの分野に人間に括るべきか、よく分からない。世間には童話作家として知られているが、きちんと化学・地学を修めた人であるし、詩や文学も書いているし、仏教徒としての側面も強い。ただ、ほかの科学者兼文学者と全く異なる点は、彼の心象世界に移る景色を彼が現実で目にした元素や鉱物で表現していることである。 文学と化学。普通なら重なる部分のあるものではないが、宮沢賢治という作家で奇跡的に調和した。化学者というものは理論屋技術屋ではあるけれども、物質の機能美や自然の偶然な優美さを目の前にして感動するというのも人一倍だと思う。この本は宮沢賢治の世界観を通して化学の直接的な綺麗というものを教えてくれる。あまり科学的な本ではないかもしれないが、酷使した頭の箸休めには最適なものである。(化学システム工学専攻) 配架場所:工5号館図書室 請求記号:B-01:S4-1:1 ◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002584865&opkey=B153973914920800&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0

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2018/05/13

宮沢賢治の作品には元素や鉱物が多用されている。金や銀やダイヤモンドであれば情景が想像できるけれど、メノウやオパールは聞いたことはあってもあまりよくは知らなかったし、天河石とか猫睛石とかは正直チンプンカンプンで飛ばし読みしていた。本書は、そんな元素や鉱物を、写真付きで、賢治の作品や...

宮沢賢治の作品には元素や鉱物が多用されている。金や銀やダイヤモンドであれば情景が想像できるけれど、メノウやオパールは聞いたことはあってもあまりよくは知らなかったし、天河石とか猫睛石とかは正直チンプンカンプンで飛ばし読みしていた。本書は、そんな元素や鉱物を、写真付きで、賢治の作品やエピソードとともに紹介してくれる。本書を読むことで、賢治の描く世界を映像としてイメージすることができるようになり、その美しさに気づかされた。 「私は詩人としては自身がありませんけれども、一個のサイエンティストと認めていただきたいと思います」と賢治は言っていたらしい。 賢治に作家以外の教師・農学者としての一面があることは知っていたけれど、これほどにサイエンティストであることに自覚やプライドを持っていたとは知らなかった。そうであるならば、賢治作品を味わううえで科学的な知識が必要なのは当然のことなのかもしれない。本書を読む前と後では、賢治作品の見え方がガラッと変わると思う。 改めて購入して読みたい。 (NetGalleyでゲラ読み)

Posted byブクログ