里山奇談 めぐりゆく物語 の商品レビュー
里山は人以外の生きものや神が棲む山との境界に位置する。それは異界との境界でもあるのか。 境界線は曖昧で、人が異界に踏み込んでしまったり 異界のものが里山に降りてきたり。 街とは違う里山には、風習や神事、言い伝えが残っている。自然と密接に関わった暮らしがある。 神や自然に対する畏...
里山は人以外の生きものや神が棲む山との境界に位置する。それは異界との境界でもあるのか。 境界線は曖昧で、人が異界に踏み込んでしまったり 異界のものが里山に降りてきたり。 街とは違う里山には、風習や神事、言い伝えが残っている。自然と密接に関わった暮らしがある。 神や自然に対する畏敬や畏怖の念を失ったら、不思議な物語も消えてしまうのだろうか。 里山が消えようとしている今、それらの話を編纂する意味があるのだろう。
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好きだった話。 「夫婦玉虫」「先住者」「涸れない水」「峠の小さな店」「歩く人」「ちゃぼさん」でした。深く考えだしたら怖い話が好きだ。さりげなく獣や魂や死者や神様はそこら辺にいるかもとか、そんな風な。 「歩く人」がいちばん怖かった。人の形をした人ではないものってめっちゃ気になる。
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短編集。ショート・ショート。 田舎の怪談。 前作はホラー味が強い印象でしたが、今作はそれほど怖くない。むしろ優しい。 生き物好きな人はより好きそう。
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山道に迷った少年が見たヒガンバナの群生。花に導かれ家に辿り着いた少年は、再びそこを訪れようとするが…(「紅い花」)。“みつばね”の翅の数をかぞえないうちに捕まえると、悪いことが起きる―。どこか奇妙なヒグラシに出会った少年は、祖父から聞かされた話を思い出す(「みつばね、つけばね」)...
山道に迷った少年が見たヒガンバナの群生。花に導かれ家に辿り着いた少年は、再びそこを訪れようとするが…(「紅い花」)。“みつばね”の翅の数をかぞえないうちに捕まえると、悪いことが起きる―。どこか奇妙なヒグラシに出会った少年は、祖父から聞かされた話を思い出す(「みつばね、つけばね」)。蝗を追い畦の上を歩くうち、固まったように動かなくなった身体。声も出せない中、少女は必死に「南無妙法蓮華経」と唱えるが―(「蝗の日」)。必ず二人一組で現われる、弔事を告げて回る“告げ人”。親戚が突然亡くなり、青年は医者を呼びに闇の中に飛び出すが…(「たましいの報せ」)。“生き物屋”が蒐集する奇しき物語。
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発売日から出遅れて半ばあきらめていたけど書泉ブックセンターでサイン本を手に入れることができました。おばあちゃん、おじいちゃんに不思議な話を聞かせてもらえた人達に、イイ齢になって憧憬する。今作も素敵な本でした。
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- ネタバレ
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図書館より。 時々、ぞわっとしながら意外とあっさり読了。 虫、好きじゃないから余計嫌な感じ(すいません)。写真も普通なはずなんだけどね、ぞわっとするよ。
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生き物屋さんの体験した不思議な話シリーズ第2弾。 今回も表紙が美しい。 水に映るトンボが幻想的である。 「わらい女」の話はどうしようもなく悲しい。
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