SPQRローマ帝国史(Ⅱ) の商品レビュー
本書を読む動機としては、専門家に評判がよくない塩野七生氏の「ローマ人の物語」の知識をアップデートしたかったのだが、まさに目的に合致した書籍であった。古代ローマ史の限らず、歴史を考える時、英雄、為政者に焦点を当てがちであるが、数名で世界が変わるほど世の中は単純ではないという当たり前...
本書を読む動機としては、専門家に評判がよくない塩野七生氏の「ローマ人の物語」の知識をアップデートしたかったのだが、まさに目的に合致した書籍であった。古代ローマ史の限らず、歴史を考える時、英雄、為政者に焦点を当てがちであるが、数名で世界が変わるほど世の中は単純ではないという当たり前の事実を墓碑銘を始めたとする数多くの資料から説得的に示しており、歴史を考える上での(自分にとって)新鮮な視点を提示してもらえた。(これを書くときにwikipwdiaの「ローマ人の物語」を調べると「歴史小説」となっていた)
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ローマ帝国史、歴史的な事件の背景、ローマ人の生活、文化にまで言及している。素晴らしい。 とくに、最後に、筆者がローマ史を紐解くに際し、非常に細やかに、丁寧にコメントしてまで、参考文献の案内を読書案内として紹介している。こんな書籍がかつてあっただろうか。本当に素晴らしい。
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キケロの書簡を軸に王政ローマから共和政ローマを語る一巻よりも馴染みのある皇帝を中心にしたこの二巻の方がある程度の流れを把握している分、特に歴史に詳しい訳ではない私でも楽しく読めた。またこの時代に生きていた普通の人にスポットをあてそこからローマ帝国の実像を探るというのも面白いと思う...
キケロの書簡を軸に王政ローマから共和政ローマを語る一巻よりも馴染みのある皇帝を中心にしたこの二巻の方がある程度の流れを把握している分、特に歴史に詳しい訳ではない私でも楽しく読めた。またこの時代に生きていた普通の人にスポットをあてそこからローマ帝国の実像を探るというのも面白いと思う。ただやはりローマ帝国について何も知らない人が最初に手にするには少し退屈かも。 塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読んでローマの歴史に興味を持った私にとっては良かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現地とローマの2重国籍が可能だったことがローマ帝国の版図拡大につながった。ローマの「歴史」とは現皇帝が前皇帝の記録を改ざんしたもの。 (読書案内) ローマ帝国衰亡史 ギボン 序盤は紀元後2世紀の記述としては傑出 だ(関連)図説ローマ帝国衰亡史 けあだ ローマ帝国 (1冊でわかるシリーズ) ケリー The Roman Empire: A Very Short Introduction けし 古代地図 http://orbis.stanford.edu/
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イギリスではかなり有名な古典学者が書いたローマ史ということで英国圏ではかなり売れたらしい。上下二巻で共和国編の方が人気があるらしく図書館の順番が回ってこないので下巻の帝国編を読んでみた。初代皇帝のアウグストゥスから帝国内の全ての自由民に市民権を与えたカラカラまで、が作者の思うロー...
イギリスではかなり有名な古典学者が書いたローマ史ということで英国圏ではかなり売れたらしい。上下二巻で共和国編の方が人気があるらしく図書館の順番が回ってこないので下巻の帝国編を読んでみた。初代皇帝のアウグストゥスから帝国内の全ての自由民に市民権を与えたカラカラまで、が作者の思うローマ帝国でそれから後は実質的には異なる国、ということらしい。我が国では塩野七生さんの長大な労作があって、それも自分は楽しく読んだのだが、これはローマ帝国の長い歴史を俯瞰で見たうえでコンパクトにまとめられており、どちらかというと庶民の苦しい暮らしであるとか格差問題とか暗い側面によりスポットライトが当てられている印象。それだから面白くなかったかと問われるとこれが凄く楽しい作品であった。平易な表現とどこかユーモアのある語り口で飽きずに楽しく読めた。共和制編も凄く楽しみ。
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