人間にとって病いとは何か の商品レビュー
自身や家族(特に、亡くなった夫の三浦朱門氏)の実体験を基に、健康や病、人間が歳を重ねるということを書いたエッセイ。著者が80代後半の時の本で、昔を振り返りながら「今の身体と精神がある」ことを綴っている。 医学的なことより、実体験で得た感覚で書かれている。「昔の人は良く言ったもの...
自身や家族(特に、亡くなった夫の三浦朱門氏)の実体験を基に、健康や病、人間が歳を重ねるということを書いたエッセイ。著者が80代後半の時の本で、昔を振り返りながら「今の身体と精神がある」ことを綴っている。 医学的なことより、実体験で得た感覚で書かれている。「昔の人は良く言ったものだ」のように、やはり経験によるものは説得力がある。自分自身、若い頃は気づかなくても50歳になった今なら共感できることが沢山あった。 苦労もありながら、著者は良い人生を送ってこれたことが伺える。
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著者は本を読まないと 体験に潜んでる原則が わからないと言います。 おそらく法則も含むと 思いますが、 まずは原則や法則とは 何か? それはあたかも重力の ように、 生きていく上で嫌でも 影響を受けるもの。 それに従って行動する ことで、 生きやすくなるもので あり、...
著者は本を読まないと 体験に潜んでる原則が わからないと言います。 おそらく法則も含むと 思いますが、 まずは原則や法則とは 何か? それはあたかも重力の ように、 生きていく上で嫌でも 影響を受けるもの。 それに従って行動する ことで、 生きやすくなるもので あり、 知らないと損するもの でもある。 ググれば有名処の原則 や法則がたくさん出て きますね。 ドキュメンタリーでも 小説でも、 人の行動とその結末を 内面の心の動きに至る まで具体かつ客観的に 見せてくれます。 読者はそれらを通じて 原則や法則を学んでる ということでしょうか。 たしかに質・量ともに 限られた己の体験だけ で、 そこから原則や法則を 見出すのは無理があり ますね。 曽野さんの言葉は示唆 に富んでいて好みです。
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病気と折り合いをつけながら生きることを教えてくれる。 その時その時を達観しながら生きてみる。 自分を一歩さがって突き放して見ることができるのが、この方のすごいところと思います。 気になったことは以下です。 ・体力というものが、精神の多くの部分を支配するということを私はそれまで...
病気と折り合いをつけながら生きることを教えてくれる。 その時その時を達観しながら生きてみる。 自分を一歩さがって突き放して見ることができるのが、この方のすごいところと思います。 気になったことは以下です。 ・体力というものが、精神の多くの部分を支配するということを私はそれまでにもよく知っていた ・治らない病いを抱えることで人は謙虚になれる ・世の中の多くの事柄は、自分で解決する他はない ・食前、食中、食後に水は飲むな。 ・人間の予想通りにいくことはない ・巷に溢れる健康法に振り回されない ・今日がほどほどにいい日なら、それでいい ・死者が生者の邪魔をしてはいけない(葬式は質素であればいい) ・身軽、ということはどんな時でも大切なことだ ・人は中年で太り、老年で痩せる ・人生は絶えず変化し、人間も変わる ・弱点のない人間はいない ・人が前進するには失敗が必要 ・病気でも健康でも大した意味はない 目次は以下の通りです。 まえがき 第1話 体は不調になる前に精神に訴える 第2話 食事の基本は体が求めるものを与えること 第3話 薬といかにつき合うか 第4話 食べないことで得られる健康もある 第5話 人間としての最低の条件 第6話 体を経営するということ 第7話 家庭の食卓が人間に与える影響は大きい 第8話 素人の医学的知識に振り回されない 第9話 人間には果たすべき役割がある 第10話 精神的な異変は誰にでも起きる 第11話 精神が健康であるということ 第12話 体を自由にコントロールすることはできない 第13話 人間は変化から逃れられない 第14話 何事もほどほどがいい 第15話 食事は腹八分目でなくてもいい 第16話 失敗したら訂正し、半歩か一歩前進する 第17話 人間という存在について
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曽野綾子さんのコラム集、エッセイ集、語録集等で☆五つ以外の評価は私の場合、有り得ません。ありがたい言葉ばかりです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
当たり前のことが大切なんだと、最近つくづくそう思います(^-^) 曽野綾子 著「人間にとって病とは何か」、2018.5発行です。取り立てて新しいことは何も書いてありません。①健康ほど楽なものはない ②体力の限界を知ると謙虚になれる ③自分を守るのは自分以外にない ④生きる意欲がなければ、治るものも治らない ⑤自分の体が求める生活をするのが一番いい。 そして、⑥人間の一生は何気ない日々の連続! 健康ほど楽なものはない。正常と病気の間を心と体がさまよい歩くのが人生。曽野綾子「人間にとって病いとは何か」、2018.5発行。①自分を守るのは自分以外にいない。体を経営するのは自分の責任。その次に国家と社会の責任。今日がほどほどにいい日なら、それでいい。②人は中年で太り、老年で痩せる。③人は年を取れば不調になって当然。④その薬が合っているかどうかは、飲み始めた翌日、朝起きた時、「そうだ、今日もまたあれを飲もう」と思うものならいい。
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(目次) 体は不調になる前に精神に訴える/食事の基本は体が求めるものを与えること/薬といかに付き合うか/食べないことで得られる健康もある/人間としての最低の条件/体を経営するということ/家庭の食卓が人間に与える影響は大きい/素人の医学的知識に振り回されない/人間には果たすべき役...
(目次) 体は不調になる前に精神に訴える/食事の基本は体が求めるものを与えること/薬といかに付き合うか/食べないことで得られる健康もある/人間としての最低の条件/体を経営するということ/家庭の食卓が人間に与える影響は大きい/素人の医学的知識に振り回されない/人間には果たすべき役割がある/精神的な異変は誰にでも起きる〔ほか〕 健康を願わない人はいないだろう。 しかし、病気知らずの長寿が必ずしもいいとは限らない。なぜなら、人間は治らない病いを抱えることで自分の限界を知って謙虚になり、命をかけて成熟に向かうことができるからだ。「健康なだけの肉体なんて始末が悪い」「人間の心身は絶えず裏切りを繰り返す」「神経症的な異変は誰にでも起きる」「弱点のない人間はいない」「最期まで人間を失わないでいられるか」等々、 病気に人生を振り回されず、満ち足りた一生を送るためのヒント
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