白墨人形 の商品レビュー

C.J.チューダー(著者),中谷友紀子(訳者)

2018/08/22

スティーブン・キング賞賛！の帯に惹かれてちょっとチラ読みするつもりが３時間半も捕まる羽目に…
こんなに先へ先へと取り憑かれたように読んだのは久しぶり。読み終わってみると然程目新しい展開ではないのだけど、こういうのが文章力っていうのかなぁ。いや翻訳力かも。

2018/08/18

スティーブン・キングはそんなに読んだことはないと思うのだが、彼の作品が好きならこの作品も好きになるのは間違いない。リーダビリティが高く、一気に読んでしまうだろう、誰でも。展開が早く、次から次へといろいろなことがわかってくる。必ずしもミステリィとして読むべきではないかもしれない。やっぱりキング系だね。

2018/08/18

一人歩きをするチョークマンが頭にこびりついて，まるでホラーのようだった．みんながそれぞれ隠し事をして，答えが出てみればそれしかないのに３０年間も事件は謎のままだった．そして，動き出したチョークマンに引きずられるように記憶が蘇り，新たに組み直されていくところ，ドキドキしながら読んだ．スタンド・バイ・ミーのような子ども時代と42歳の冴えない中年を行き来しながら驚愕の結末への見事な展開．とても面白い．この作品で唯一好きなミスター・ハローランが自殺しなければもっと良かったのにと残念だ

2018/07/30

登場人物それぞれの少しの行動や誤解が重なって、物語や謎が大きく作られていく。

過去と現在を交互に語る手法は、やはりミステリーものにはいいですね。

これはそのうち映像化しそうな気がする…

2018/07/24

評判通り面白い。描写もていねいで、ホント読みやすい。とても込み入っているので、「あれはどうなったんだ？」ってとこもあるんだけど…誰かに聞きたーい。
キング、クック好きには確かに刺さるわー

2018/06/15

仲間と過ごした少年時代。そこに少しずつ変化が出始め、事件が起き、少年の日々が終わりへと向かう。先入観、後悔、怒り、悲しみ。そういったものが事件の前後で次々とつみかさなっていく。ホラー的な恐怖と人の心の中にある恐怖。色々なものに支配され抜け出せない。誰でも嘘をついたり、隠し事をしたり、秘密を持ったりはするけれど、それがどういう結果を招くのかまではなかなか想像できない。現在と過去、情報を少しずつ明かしていきながら展開されるけれどその小出し感が絶妙。恐怖とともに面白さがある。真相とそのあとにある本当のラスト。一気読みのサスペンス。

2018/06/13

『スタンド・バイ・ミー』や『IT』の雰囲気は充分期待していいと思う。
でもトマス・H・クックにはまだ哀愁が足りないかな。

2018/06/03

トマス・H・クック風の物悲しいサスペンスに満ちた筆致で、最後まで読ませてくれるのかと期待したが、事件の真相は肩透かしで、「最終ページに待ち受ける最後の一撃」はちょっと風呂敷広げ過ぎかと。

2018/05/01

【切なく恐ろしい物語の果てに戦慄の真相が】三十年前、僕と僕の友人たちを恐怖に震え上がらせた異常殺人。それが今、甦る。あの事件の真相は？ 詩情と恐怖が交錯する話題作。