青嵐の坂 の商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/12/14

2021.12.12 すざましき武士道!侮るなかれ商人魂! 共にすごい世界がある。著者の作品らしい1冊である。

Posted byブクログ

2021/09/11

扇野藩シリーズ第4作品 5年前の「お狐火事」が原因で、扇野藩の財政は破綻寸前であった。 藩主・千賀谷右京大夫定家は、檜弥八郎を中老に登用して藩政改革にあたらせた。 弥八郎が断行した倹約政策は「黒縄地獄」と忌み嫌われ、挙げ句の果て、家老らの陰謀により切腹に追い込まれた。 「それ...

扇野藩シリーズ第4作品 5年前の「お狐火事」が原因で、扇野藩の財政は破綻寸前であった。 藩主・千賀谷右京大夫定家は、檜弥八郎を中老に登用して藩政改革にあたらせた。 弥八郎が断行した倹約政策は「黒縄地獄」と忌み嫌われ、挙げ句の果て、家老らの陰謀により切腹に追い込まれた。 「それがしの後を継ぐのは、あの者であろうか」と言葉を残して。 3年後、新藩主の側近となった、弥八郎の嫡男・慶之助は、独自の財政政策を練り、父を陥れた家老らに仇を討つ機会を狙っていた。 家老らは、慶之助の行動を恐れて、弥八郎の娘・那美を、軽格の親戚である矢吹主馬と夫婦にして、檜家を継ぐ様に画策した。 慶之助と主馬との軋轢。 慶之助の出自と、苦悩。 主馬と那美との夫婦愛、心の交流。 弥八郎が最後に残した、「あの者」とは、一体誰の事なのか。 読み応えのある一冊。 葉室麟さんの、新しい作品が読めないのは、寂しい限りだ。

Posted byブクログ

2021/01/31

財政危機に陥った藩を救うために、 二人の家臣が藩政改革を行う。 民の貧しさは、お上にはあずかり知らぬところで、 過去に起きた大飢饉すら、もはや当事者しか覚えていない。 そんな状況は、今も昔も変わらないのだろうか。 それにしても、「大阪の豪商」の、時代劇での悪役率の高さは凄い。

Posted byブクログ

2020/11/03

何でもかんでも腹を切って解決しようとなさいますな。 方便として使うのはまだわかるけどさ。 獅子身中の虫を取り除くことの何と難しいことよ。

Posted byブクログ

2020/10/05

奥方様、貧しいと言う事は苦しく、哀れなのものです。どうしようもないから何かにすがるようにして腹を立て、誰かを憎むのでございますよ

Posted byブクログ

2019/02/23

武士の生き方をしっかり描けている。危機的状況にあって、どうやって切り抜けていくのか、一気に読み通せました。

Posted byブクログ

2018/12/23

おもしろかった。主馬のような人、好き。けど、この本の作者紹介で、すでに亡くなっていることを初めて知って、とても残念。

Posted byブクログ

2018/10/25

冒頭から最後の最後まで、すがすがしいまでの武士の生き様が輝いていました。 那美殿の存在や言葉に対し、このような人が友人でも家族でもお近くに住まわれていたら、気持ちよく生きていけるなと思ったほど、好きです。 しかし、おおもとの凶行について捨て置かれたようで、切なく、やりきれない想い...

冒頭から最後の最後まで、すがすがしいまでの武士の生き様が輝いていました。 那美殿の存在や言葉に対し、このような人が友人でも家族でもお近くに住まわれていたら、気持ちよく生きていけるなと思ったほど、好きです。 しかし、おおもとの凶行について捨て置かれたようで、切なく、やりきれない想いがわだかまりましたため、星4つといたしました。

Posted byブクログ

2018/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

扇野藩シリーズ。 散り椿を思い起こす… 檜弥八郎の切腹。その子慶之助と、那美。 那美と共に檜家を継いだ矢吹主馬。 檜慶之助と主馬の、相容れぬ…展開では、ありませんでしたぁ。 近寄りがたい慶之助。反する主馬。 どんどん、とーくなるかと、思いきや。 距離が近くなると、いうのか。想いが重なる‼︎理解しあう‼︎ 藩札 罌粟〈津軽〉 そして、慶之助の妾、力。 項羽と劉邦も読みたくなる‼︎

Posted byブクログ

2018/07/26

皆さんの評価が低いので気になりながら読んだけど、結構面白いじゃないの! 感動の度合いは大きくないかも知れないけど、民の為に藩政改革を志し、道半ばにして挫折させられた男と彼の息子 娘に彼の意志を継いだらしき若者の3人が織り成すストーリーは興味深い!私は躊躇い無く星4つを差し上げます...

皆さんの評価が低いので気になりながら読んだけど、結構面白いじゃないの! 感動の度合いは大きくないかも知れないけど、民の為に藩政改革を志し、道半ばにして挫折させられた男と彼の息子 娘に彼の意志を継いだらしき若者の3人が織り成すストーリーは興味深い!私は躊躇い無く星4つを差し上げます♪そして葉室麟さんに合掌.....

Posted byブクログ