先にしくじる の商品レビュー
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プレモータムシンキング ゴールが失敗だったとしたら、どうしてそうなるかをさかのぼって考えって、原因を潰す方法。 現在バイアスはないか、非合理的な信念に囚われていないか、コンコルド効果=引くに引けないと思い込んでいないか、自己中心性バイアス=自分なら成功すると考えていないか、完璧主義に陥って動けなくなっていないか、計画の錯誤=想定外の事態がおきないか。 未来の失敗をイメージする 自己中心性バイアスでは、先行するライバルの存在を考えると抜け出しやすい 1人でプレモータム会議を行う。間隔をあけて何度か行う。
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私は何かに取り組むとき、これまでは、世間一般に言われる「超ポジティブ思考」で始めることが多かったです。まるで「ゴルフでパーすら取ったことがないのに、いつもビンを真上から狙っているゴルファー」でした。その結果、失敗を連発してもなかなか思考を変えられず、路半ばで諦めてしまうことがあり...
私は何かに取り組むとき、これまでは、世間一般に言われる「超ポジティブ思考」で始めることが多かったです。まるで「ゴルフでパーすら取ったことがないのに、いつもビンを真上から狙っているゴルファー」でした。その結果、失敗を連発してもなかなか思考を変えられず、路半ばで諦めてしまうことがありました。 本書に書いてある「結果が失敗に終わったと想定して、取り組み始める」という考え方は悲観的だと思いながらも、成功しているビジネスパーソンなら、誰でも自然にやっていることだったのです。 スピリチュアル的な「引き寄せ」「アファメーション」だけの考え方が苦手な私には、とても興味深く読めました。
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プロジェクト・マネジメントのお勉強。 「プレモータム」は、もとは医学界の用語だ。検死や遺体解剖といった死亡後の分析を意味する「ポストモータム」の反対語で、死亡「前」の分析を意味する。転じて「死亡前死因分析」「事前検死」などと訳されることがある。 「ポストモータム」が患者の死...
プロジェクト・マネジメントのお勉強。 「プレモータム」は、もとは医学界の用語だ。検死や遺体解剖といった死亡後の分析を意味する「ポストモータム」の反対語で、死亡「前」の分析を意味する。転じて「死亡前死因分析」「事前検死」などと訳されることがある。 「ポストモータム」が患者の死亡後に死因を特定して次の医療を改善するのに対して、「プレモータム」は患者を死に至らしめないために、死亡する前に対処法を検討する方法、というわけだ。 だがプレモータムでは、最初に失敗を想定するところからスタートする。 それによって、顕在化していない様々な問題点をあぶり出し、それが起こらないよう事前に手を打ち、成功に導く。 ■人間が生来持つ「七つのバイアス」 (1)「現在バイアス」の罠:ずるずると課題を先延ばしにしてしまう (2)「オプション選考性」の罠:どっちがいいか決められない (3)「非合理的な信念」の罠:勝手な思い込みで人間関係をこじらせる (4)「コンコルド効果」の罠:もはや、引くに引けない (5)「自己中心性バイアス」の罠:俺たちのやり方なら必ず成功すると思い込む (6)「完璧主義」の罠:すべてがそろわないと動けない (7)「計画の錯誤」の罠:必ず想定外のことが起こる 私の逆ギレは、先述の臨床心理学者アルバート・エリスの「ABC理論」によって説明できる。「ABC理論」とは、人が何かに対して情緒的に反応するのは、非合理的な思い込みや固定観念を持っているためだとするものだ。 「出来事」(A:Activating event)から、シンプルに「結果」(C:Consequence)が生まれるのではなく、「出来事」(A)とは別に、何らかの「固定観念や信念」(B:Belief)があって、それが情緒的な反応「結果」(C)を引き起こす、というものだ。 プレモータム会議とは、失敗から始めて、プロジェクトがどうなるかをチームで議論するというもの。 また上の人に意見を聞いてもらうには、「ボス・マネジメント」を知っておくとよい。 上司がどういう人で、何をほしがっていて、どうしたいのか。それを知り、とにかく歩み寄ること。なぜなら、次の三つの単純な原理があるからだ。 (1)人間は心理的にほしいものを提供してくれる人を好ましく思う。特に組織の構造上、上司は下からの情報が不足する。 (2)上司の上にも上司がいて、あなたのボスも彼からの良い評価がほしいと思っている。 (3)人間は自分を好きな人を好ましく思い、上司は自分が好きな人の話を聞く。 プレモータム・イメージェリ・ツールとは、規模の大きなプロジェクトに対して、関係者が一堂に会してプレモータム・シンキングを行う、「プレモータム会議」で使われる方法論のことだ。 プロジェクトが未来に失敗することを念頭に、会議のメンバーで議論しながら、その時の様子や失敗に至るプロセスを、リアリティーを持って想像しながら描き出していく。
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先にしくじるのタイトルの通り失敗できない仕事で成功するための考え方を示唆した本。 ・未来の失敗をイメージして逆算的に対策や段取りをすすめる。 その思考法は有用であることは認めるが、一程度の想像がつくものでないと機能しないのではとも思った。
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「何かについて失敗してしまった未来」を具体的にイメージして、そこからその失敗の原因を見つけていって、対処策を具体的に考え、実行していくという考え方の書籍。
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ものすごーくざっくりいうと、 先になぜなぜ分析しとけよ、 ということかな。 アウトドア遊びとかでも必要な視点だと思います。 失敗できない=生きて帰ってくる必要がある、だから。
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「プレモータル・シンキング」。最初に失敗する要素を予想し、出し尽くして、それにあらかじめ対処していくとういう考えてみれば至極まっとうなメソッド。当たり前だと思うけど誰もやっていなかった。ゴールを設定し、時系列的にそのゴールに到達するためには、1年前にはこれをやる、1か月前までにこ...
「プレモータル・シンキング」。最初に失敗する要素を予想し、出し尽くして、それにあらかじめ対処していくとういう考えてみれば至極まっとうなメソッド。当たり前だと思うけど誰もやっていなかった。ゴールを設定し、時系列的にそのゴールに到達するためには、1年前にはこれをやる、1か月前までにこれをやる、という方法は誰でもやっていると思うが、この「プレモータル・シンキング」を並行して使えば成功する確率はさらに上がると思う。参考にしていきたい。
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心配性の自分としてはいままでも”先にしくじる”状態であったといえるような気がしてきた。ただ、自分の場合は心配が先に立ちすぎて、「どうしよう」という不安にさいなまれて身動きできないことが多いのだけれども、この本のように先々起こりそうなことに対して事前に手を打っておくことができるよう...
心配性の自分としてはいままでも”先にしくじる”状態であったといえるような気がしてきた。ただ、自分の場合は心配が先に立ちすぎて、「どうしよう」という不安にさいなまれて身動きできないことが多いのだけれども、この本のように先々起こりそうなことに対して事前に手を打っておくことができるようになると良いのだと思う。
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