八九六四 の商品レビュー
アメリカと世界の覇権を争わんばかりの成長を見せる現在の中国では、歴史の中に埋もれてしまっているように感じる天安門事件。 あれから30年が過ぎ、繁栄を謳歌する現在の中国の国民は、都市部に限っては現在の豊かな生活がある限り、自由を求め、共産党の一党支配に反対する声はあがらないだろう。...
アメリカと世界の覇権を争わんばかりの成長を見せる現在の中国では、歴史の中に埋もれてしまっているように感じる天安門事件。 あれから30年が過ぎ、繁栄を謳歌する現在の中国の国民は、都市部に限っては現在の豊かな生活がある限り、自由を求め、共産党の一党支配に反対する声はあがらないだろう。 そして香港も同じ道を辿るのだろうか。
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これは面白かった。天安門事件を当事者の視点で振り返ってもらうインタビュー。 学術的な意味や歴史的な意味は充分知っているけれど、これが天安門事件の核心だな、という感じがした。ウアルカイシのインタビューまで入っていて、天安門事件がいかに稚拙な運動だったかが浮き彫りになっていて面白い。
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19890604。 天安門事件である。 当時、なんらかの形で関わった人たちへのインタビューで構成される。 浮かび上がって来るのが、相当行き当たりばったりで、お祭り的な盛り上がり。中共はそれに、暴力で立ちふさがった。 その後、様々な生き方に別れていくが、開発独裁っていうのがそれなり...
19890604。 天安門事件である。 当時、なんらかの形で関わった人たちへのインタビューで構成される。 浮かび上がって来るのが、相当行き当たりばったりで、お祭り的な盛り上がり。中共はそれに、暴力で立ちふさがった。 その後、様々な生き方に別れていくが、開発独裁っていうのがそれなりに説得力があることがよく判る。 それにしても作者がネット右翼批判を無条件に打ち込んでいるのが、気持ち悪い。
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1989年6月4日に起きた「天安門事件」、それは現代中国最大のタブーである。今も中国政府は「六四」「八九六四」元の金額の送金すら許さないという。当時、民主化を叫んだ若者たちを訪ね、その肉声をまとめた。事件は、ある意味で「祭」だった。そして、40年以上が経つ今、多くの人々はそれぞれ...
1989年6月4日に起きた「天安門事件」、それは現代中国最大のタブーである。今も中国政府は「六四」「八九六四」元の金額の送金すら許さないという。当時、民主化を叫んだ若者たちを訪ね、その肉声をまとめた。事件は、ある意味で「祭」だった。そして、40年以上が経つ今、多くの人々はそれぞれの立場で「祭りの後」を生きていた。
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安田さんすごい。尊敬。いつかこんなものが書ける大人になりたいんだけどなれますか。 新聞に染まりすぎて「著者の感想が表に出る文章」を長らく書いてないけど、やはり筆者の考察が挟まれた方が読み物っておもしろい。一方でそれは明確に「これはあくまで筆者の考えです」とわかる書き方で書かれて...
安田さんすごい。尊敬。いつかこんなものが書ける大人になりたいんだけどなれますか。 新聞に染まりすぎて「著者の感想が表に出る文章」を長らく書いてないけど、やはり筆者の考察が挟まれた方が読み物っておもしろい。一方でそれは明確に「これはあくまで筆者の考えです」とわかる書き方で書かれている。つまり「これが事実だ」という押し付けがましさがない。 かつて参加したけど今は現状の中国をそれなりに肯定する知識人(体制の受益者)、かつて参加したor後年目覚めた危うい一般人、今も気持ちがある少数の一般人、今もまじめに活動してる少数の活動家… ざっと類型化するとこんなところか。 香港も台湾も今は何も影響を受けていないように見えるけど、台湾のひまわり運動は天安門の悪かった点をそのままプラスにして成功させたという筆者の見方が面白い。 ああ、中国。なんて大変で、なんて興味深くて、なんて人を飽きさせない国なんだろう。一生愉しませてくれるんだろうな。
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かなり面白かった。 当時を振り返って、現在の中国人だけでなく日本人にもインタビュー。彼らは身分も「八九六四」に対する意見も様々で、「あれは失敗だった」と悔悟する者もいれば、今なお運動を続ける者もいる。 天安門事件とは何だったのか。何となくフワ〜っと始まったデモが、体制の武力行使に...
かなり面白かった。 当時を振り返って、現在の中国人だけでなく日本人にもインタビュー。彼らは身分も「八九六四」に対する意見も様々で、「あれは失敗だった」と悔悟する者もいれば、今なお運動を続ける者もいる。 天安門事件とは何だったのか。何となくフワ〜っと始まったデモが、体制の武力行使によって鎮圧されたというのが事の顛末らしい。それによって大半の若者たちの心は折られてしまい、今なお傷痕を残している。
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日本の学生運動と同じで、一般の人々も巻き込んだ運動にならなければ大きな変革はなし得ない。 日本人もそうだが、一般の人々が現状を大きく変えてまで変革を求めていない以上、第二の天安門事件は起きない。 中国共産党はそのためにも、経済を発展させていくことに必死で、それが失敗した時には何か...
日本の学生運動と同じで、一般の人々も巻き込んだ運動にならなければ大きな変革はなし得ない。 日本人もそうだが、一般の人々が現状を大きく変えてまで変革を求めていない以上、第二の天安門事件は起きない。 中国共産党はそのためにも、経済を発展させていくことに必死で、それが失敗した時には何か起きる可能性もあるのだろう。
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天安門事件は中国の民衆の中ではすでに風化した経験であることを明らかにしたルポ。風化に現在の政権が加担しているのは明らかだが、それだけではないことが歴史の難しさを示している。
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1989年に天安門広場に集まった大学生たちは、国のエリート候補である自覚を持ち、親である共産党政府に甘える子供のような気分だった、というのはわかる気がする。 それを打ち砕き、近代史に残る事件としたのは、共産党内部の権力争いの結果だった。 集会に参加したエリート候補たちは、その...
1989年に天安門広場に集まった大学生たちは、国のエリート候補である自覚を持ち、親である共産党政府に甘える子供のような気分だった、というのはわかる気がする。 それを打ち砕き、近代史に残る事件としたのは、共産党内部の権力争いの結果だった。 集会に参加したエリート候補たちは、その後、中国政府の幹部となった者、民主化運動を貫きアウトロー?化したものとさまざまだが、「言論の自由はないが豊かになった中国社会」に対する想いには複雑なものがある。
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"そこ"にいた人もいなかった人も、いまだに熱い思いを抱く人も冷めた目で見ている人も、さまざまなインタビューから紡ぎあげられる天安門事件はそのイメージが一つに集約されるわけでなく、歴史は様々な側面があることを肌感覚で知ることができる。 また、最近の香港における反...
"そこ"にいた人もいなかった人も、いまだに熱い思いを抱く人も冷めた目で見ている人も、さまざまなインタビューから紡ぎあげられる天安門事件はそのイメージが一つに集約されるわけでなく、歴史は様々な側面があることを肌感覚で知ることができる。 また、最近の香港における反送中プロテストの背景も垣間見ることもできた。 天安門事件の詳細な経緯などは他の書籍に譲るとして、インタビュー各人毎に節が構成されており、一人ずつ毎日少し読んでも飽きが来ないし、話の流れが途切れることもないので、気軽に読めるところが本書の良い点でもある。
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