可愛い世の中 の商品レビュー
結婚式の準備に明けくれる豆子__湯水の如く溢れ出す不満はとどまること知らず。お金がなくなると心の余裕がなくなるとはこのことか。ミステリーじゃないのに味わえるスリル感が面白かった!正直、結婚式やめてしまえと何度も思った。
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いい話だった。 いつだったかどこでだったか何もかも忘れてしまったが、この本を何かで知って、ほしいものリストに入れていた。で、買ったのも随分前だったが、ようやく何かの拍子に手にとって、読み終えた。当時付き合っていた人にもこの本をなんとなくで勧めて、読んでもらった覚えがある。自分は読...
いい話だった。 いつだったかどこでだったか何もかも忘れてしまったが、この本を何かで知って、ほしいものリストに入れていた。で、買ったのも随分前だったが、ようやく何かの拍子に手にとって、読み終えた。当時付き合っていた人にもこの本をなんとなくで勧めて、読んでもらった覚えがある。自分は読んでないのになぜ勧めたかは覚えていないが、とにかくそれで読み終わった彼女がどう反応をしたか……それも詳しくは思い出せない。ただ微妙な反応だったことは記憶にある。読み終えた今だからわかることだが、この本を勧める彼氏とはどういうことなのか、なぜこの本を私に読ませたかったんだろうと、当時の彼女は悩んだに違いない。 さて、この作品は広く男女をテーマにしていると言っていい。女性の自立とはどういうことか。女性が自立しているとはどういうことか。ここにはある種のバランス感覚が求められるが、それがかなり巧みなしかたで、釣り合いのとれた筆致をもって描かれていた。 主人公の豆子には多くの点で共感した。色んなところで自分を見ているようだった。時折、豆子の考えに「いや、そうかなあ」と反論しそうになるのだが、それはたぶん自分自身への反論であり、そのときの俺は知人や世間の「一般的な感覚」を代弁しているだけだった。当時どういうわけかこの本をほしいものリストに入れて読んでもないのにわざわざ彼女に勧めた自分の嗅覚は、結果的になかなか鋭かったなと思う。 あと鯛造がなんともいいやつで、最後のホテルでの二人の会話なんかを見てるとこの夫婦はほんと相性いいんだろうなと思わされた。
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わたしだけじゃなかったけど、わたしは、どこまで認められたくて、その上でこんなにも卑屈なのだろうかね 自分を貫きたいのではない、そうするしかないこと、豆子えらいよ、どうにか楽しく生きていて欲しい
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豆子最初は大丈夫かなこの人と思ったけど、大失敗も含めて愛おしい。自分の生き方貫いていてかっこいい!落ち込んでる人がいたらおすすめしたいと思う本。
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二〇一八年の小説。女と結婚(もちろん男も関係あるが)をテーマとした思考小説(そんな言葉はなさそう)みたいな読み心地で、半分くらいまでは、共感したり、批評眼の鋭さに恐れ入ったりしつつも、今どき珍しくもない本かなと思いながら読んだ。 わたくしの経験上、こういう話で最後に突然奇跡が...
二〇一八年の小説。女と結婚(もちろん男も関係あるが)をテーマとした思考小説(そんな言葉はなさそう)みたいな読み心地で、半分くらいまでは、共感したり、批評眼の鋭さに恐れ入ったりしつつも、今どき珍しくもない本かなと思いながら読んだ。 わたくしの経験上、こういう話で最後に突然奇跡が起きてすべてがうまくいったというようなご都合主義な展開はないだろうが、逆に、すべてがうまくいかず、いやーな気持ちになって終わる可能性はある。山崎ナオコーラさんの本を読むのはこれが初めてだったのでそこんとこの信頼みたいなものもなく、絶望オチだったらいやだなと、まあそれは好みの問題だが、後半はそれだけが心配でおっかなびっくり読み進めた。 でも結果的にそれは取越し苦労で、読後は「色々あるけど明日も頑張ろう」という、現代の現実的な小説を読み終わった時にいちばん私がなっていたい気持ちになれていた。主要人物たちの誰を嫌いになることもなく、一呼吸おいた今振り返るとむしろ全員愛おしい。ん、タイトルの“可愛い”世の中、ってそういうこと? 以下、備忘メモ。 ・花、豆子(主人公)、草子、星の四姉妹もの。 ・「『可愛くて人に頼るのが上手い女性』と『地味で自立している女性』の結婚を一緒にしないでほしい」 ・「とにかく、自分で決めた、という実感があればいい。(略)あとになって人のせいにしない覚悟があれば、どんな決断だってしていいのだ。」
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一昨日読んだ山崎ナオコーラさんの「可愛い世の中」 なんだか私には縁のない性格や特徴、人生の渡り方をする主人公。結婚を軸に進んでいくのに全くハッピーじゃないし五本の指に入るほど好きな作家さんだけど今回は残念だった、と思ってた。けれど、さっき。ふわふわ考えていたらいきなり腑に落ちた。...
一昨日読んだ山崎ナオコーラさんの「可愛い世の中」 なんだか私には縁のない性格や特徴、人生の渡り方をする主人公。結婚を軸に進んでいくのに全くハッピーじゃないし五本の指に入るほど好きな作家さんだけど今回は残念だった、と思ってた。けれど、さっき。ふわふわ考えていたらいきなり腑に落ちた。豆子が香水の事業を始めるパートナーとして夫とは別に彼を選んだように、結婚のお手伝いを家族に頼んでしまったように、パートナーは目的ごとに存在して、全てを相方一人に抱えさせることは間違いだったと。例えばライブハウスや読書やカレーや音楽、同じものが好きなひとなら無理させず共に隣で楽しむことができるし、ふたつの脳みそで考えごとができる!あたりまえだけど、わすれていたこと。
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豆子がだいぶ面倒な性格で、しかも、めちゃくちゃ豆子なりに考えた故の行動が裏目に出てしまうのが報われないなぁ辛いなぁと思ってしまった。
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豆子の気持ちがすごくわかる。 読んでよかった。 なんか自分だけやないなって思えた。 女性は女である限り、世の中からは女という生き物として色んな当たり前を押し付けられてる。 それを、言語かされて ほんとにそれな? って思いながら、、。 今回は姉妹の話だったから女が主体だけど 性...
豆子の気持ちがすごくわかる。 読んでよかった。 なんか自分だけやないなって思えた。 女性は女である限り、世の中からは女という生き物として色んな当たり前を押し付けられてる。 それを、言語かされて ほんとにそれな? って思いながら、、。 今回は姉妹の話だったから女が主体だけど 性別問わずの話だと思う。 多様性って言われる世の中だけど、 その多様性もこれまた、難しいんだと思う。
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豆子の考えを張り巡りすぎてしまう感じ、めんどくさいのにどうしよくもなくてシンプルに考えられないの、わかってしまう。1人で生きていこうと決めてた人が結局色んな人と上手く関わっていい方向に進めたという終わり方はなんともいえないくぅ〜!てかんじがして、よかった!人と関わるって、おもしろ...
豆子の考えを張り巡りすぎてしまう感じ、めんどくさいのにどうしよくもなくてシンプルに考えられないの、わかってしまう。1人で生きていこうと決めてた人が結局色んな人と上手く関わっていい方向に進めたという終わり方はなんともいえないくぅ〜!てかんじがして、よかった!人と関わるって、おもしろい。
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豆子、めちゃくちゃ分かるぞ。 お金の価値観って共に生きる上で1番大事。 でもその価値観っていつどうやって形成されたんだろ?親と全く一緒なわけでもないし.... こないだ「老後の資金はありません!」って映画を見て思ったけど生きるだけでどうしてこんなにもお金がかかるのか。 結婚...
豆子、めちゃくちゃ分かるぞ。 お金の価値観って共に生きる上で1番大事。 でもその価値観っていつどうやって形成されたんだろ?親と全く一緒なわけでもないし.... こないだ「老後の資金はありません!」って映画を見て思ったけど生きるだけでどうしてこんなにもお金がかかるのか。 結婚式は夢だけどこの本を読んで式を挙げることに少しマイナスなイメージを持っちゃった。
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