神道入門 の商品レビュー
本の内容は 文体がかなり学者向きで 歴史・仏教などのかなりマイナーな専門用語が 多く使われているので 一般教養としての神道入門の本としては 難しすぎるのでちょっと向かないかな と感じました。 ただ、 原文引用、引用・文献に基づく解説が とてもしっかりしているので 歴史学や民...
本の内容は 文体がかなり学者向きで 歴史・仏教などのかなりマイナーな専門用語が 多く使われているので 一般教養としての神道入門の本としては 難しすぎるのでちょっと向かないかな と感じました。 ただ、 原文引用、引用・文献に基づく解説が とてもしっかりしているので 歴史学や民俗・宗教学などの専門家が、 神道の概要を知るための 入口として読むには すごく適している本だと感じました。 専門的で調べものの参考資料としては 星5評価をしたいのですが 一般の人とっては かなり読みにくいかなと思ったので 星-1 して 星4評価にしました。
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古代〜現代までの神道の歴史を幅広くまとめている。引用にもふりがなが無いので調べつつ読まないとちょっと難しい。知りたかった神仏習合、特に牛頭天王の辺りはピンポイントで解説されていて良かった。タイトル通り入門にはちょうどいい情報量だと思う。
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入門というのならルビくらいほしい。 読みづらくて・・・・。 網羅的なのはいいけど、結局、何が言いたいのかわからない。 まるで索引を読むよう。
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著者の新谷尚紀(1948年~)は、國學院大学教授で、日本民俗学、民族伝承学を専門とする民俗学者。 本書は、日本の神社や神道とは、むしろ伝統的な文化、伝承的な文化であるとの理解に基づき、日本人にとっての神道を解説しようとしたものである。 本書の趣旨・流れは以下である。 ◆日本の神...
著者の新谷尚紀(1948年~)は、國學院大学教授で、日本民俗学、民族伝承学を専門とする民俗学者。 本書は、日本の神社や神道とは、むしろ伝統的な文化、伝承的な文化であるとの理解に基づき、日本人にとっての神道を解説しようとしたものである。 本書の趣旨・流れは以下である。 ◆日本の神社や神道は、「伝承」でもあり「変遷」でもある。即ち、長い歴史の中で、重要な部分は継承されながらも、時代ごとに大きな変遷を辿ってきた。 ◆神道の本質は、「素材」にではなく「形式」にある。時代の変化の中で、その「形式」の中に様々な「素材」を包括してきた。 ◆長い歴史の中で変わることなく伝承され、神道を神道たらしめている中核的な「伝承」は、「古代以来、稲作の王としての天皇を中核として伝承されてきている人びとの素朴な自然と生命への感謝の念と禊ぎ祓えの実践によるその信仰の意思表示の体系」である。 ◆一方、「変遷」を追うと、古代の神道は、「稲の王」としての天皇の祈年祭・月並祭・新嘗祭を中心とする神祇祭祀という意味。中世の神道は、仏教の如来・菩薩・明王・天部や、道教・陰陽道の諸神や、山岳修験の諸神を含む、それらの神霊の類の混淆と習合の中での、霊威や霊験への信仰と祈願と祭祀という意味。近世の神道は、中世以来の密教や道教・陰陽道の信仰要素を含みながらも、儒学の説く道徳倫理や、国学の説く古代天皇信仰や、幽界霊界の存在への信仰を含むようになった、混淆と習合の中での信仰と祈願と祭祀という意味。近代の神道は、立憲君主国家の天皇崇拝を中心とする、公的な制度と儀礼と社会的な精神統合を教導する信仰と祈願と祭祀という意味での国家神道。現代の神道は宗教法人神社本庁が包括する全国約8万社の大中規模の有名大社から小規模の村や町の氏神や鎮守まで含む、その信仰と祈願と祭祀という意味での神社神道。 一般的に宗教とは、その体系に教祖、教義、教団という主たる構成要素が備わっているものであるが、日本の神道には教祖も教義も存在せず、そうした意味では宗教とは言い難いのかもしれない。しかし、日本人の多くは、大なり小なり神道の影響をうけていることは間違いなく、その神道とは、本書が明らかにしているように、時代の要請に合わせたハコ(形式)として機能し、そのスタンス・考え方は良くも悪くも極めて柔軟・寛容なものであり、それ故か、日本人は世界的に見ても包容力に富む民族である。 世界中で宗教・民族の衝突が絶えない今、日本人として、自らの拠って立つ神道とは何なのか、その「伝承」と「変遷」を改めて認識することは必要不可欠である。そのための一助となる一冊と思う。 (2018年7月了)
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民俗学の視点から、神道の歴史を通覧するとともに、それをつらぬいているものについて論じている本です。 本書のなかで著者は、「すべての事実、事象、言語、いずれもその発生から伝承へという運動の中で、浮動と漂流を重ねていく、だからその動態研究には比較研究が有効なのだ」と述べて、折口信夫...
民俗学の視点から、神道の歴史を通覧するとともに、それをつらぬいているものについて論じている本です。 本書のなかで著者は、「すべての事実、事象、言語、いずれもその発生から伝承へという運動の中で、浮動と漂流を重ねていく、だからその動態研究には比較研究が有効なのだ」と述べて、折口信夫の思想のなかに見いだされる「伝承分析論」の立場から、神道の変遷をたどっています。 こうした民俗学の立場から見たとき、神道は一つの伝統文化ないし伝承文化としてとらえられることになります。本書はそうした伝統の変遷をたどることで神道の具体的な内容をわかりやすく説明しています。そのさい、変遷の過程は「古代以来、稲作の王としての天皇を中核として伝承されてきている人びとの素朴な自然と生命への感謝の念と禊ぎ祓えの実践によるその信仰の意思表示の体系である」という著者の見解にもとづいて整理されています。 こうした本書の方法論は、近代ドイツのロマン主義を密輸入して神道を一種の生命論とみなすような素朴な解釈にくらべると、はるかに周到な方法論にもとづいて神道が理解されているといってよいと思います。ただその一方で、そうした方法論には若干の危うさも感じます。本書の立場は、神道のダイナミックな変遷そのものにおいてその特質を見るという、ある種の日本文化論に通じるような理解へと読者を誘導するようにも思えるのですが、ここではいわば「神道」と「日本」が相互に基礎づけあうような円環がえがかれてしまっており、よほど注意深く読まないと知らず知らずのうちにこの円環のなかに身を投じてしまうことになるのではないかという気がします。
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