神様のいる街 の商品レビュー
神保町と神戸の町、ふたつの町には神様がいるー。 過去に作者が作成した小冊子の控えから再現された「ホテル・トロール・メモ」と、『金曜日の本』以降の自伝的エッセイを収録。 2018年9月30日読了。 神戸と神保町、どちらも神という字を使っている土地。 その土地での過ごし方が、吉田さ...
神保町と神戸の町、ふたつの町には神様がいるー。 過去に作者が作成した小冊子の控えから再現された「ホテル・トロール・メモ」と、『金曜日の本』以降の自伝的エッセイを収録。 2018年9月30日読了。 神戸と神保町、どちらも神という字を使っている土地。 その土地での過ごし方が、吉田さんの作風を作ったのかな?と思えるエッセイのような小説のような一冊でした。
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本自体の佇まいと文章に、地味ながら不思議と惹きつける何かを感じた。 この人の文章には、ここにまた来たい思わせる何かがある。 文章に対して『ここにまた来たい』というのもおかしいが、 またこの人の文章に会いに行きたいと思う。 読んでいるとモノクロームの写真でその風景が浮かぶ。
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- ネタバレ
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神保町と神戸について書かれた自伝的エッセイとのこだが、すっかり小説だと思っていた。 神保町、神戸、共に「神」が入っているから神のいる街であり、作者が人生の前半期に深く関わった、神の導きであったような街、という意味のようだ。 雰囲気がファンタジックで幻想的で、これがエッセイとは全く思っていなかった。 本のこと、奥さんのこと、気がつけば共感できるような等身大の話で、これでなるほど作者のことなんだと気付かされた。 特に本のことは、こういう出会いがあるから、ネットではなく本屋に通うんだよなぁとしみじみ。 とても雰囲気が心地良い作品だった。
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好きな著者の作品が、丁寧に本を作っている好きな版元から出る。なんと嬉しい。 落ち着いた装丁、控えめに煌めきながら流れて行く言葉と文章。ゆっくりと手に取り、ゆっくりと味わいながら読むにふさわしい。 過去、現在、未来の自分について思い、語りかけたくなる。
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