超予測力 の商品レビュー
「超予測者」たちは専門家ではないのにもかかわらず正確な予測をしている。専門家の予測よりも高い精度で予測する「超予測者」の思考法を探っていくことで、なぜ予測が当たるかとともに、予測が外れるとはどういうことなのかについてもその原因を探っている。様々な分析がなされているが、大きくは3...
「超予測者」たちは専門家ではないのにもかかわらず正確な予測をしている。専門家の予測よりも高い精度で予測する「超予測者」の思考法を探っていくことで、なぜ予測が当たるかとともに、予測が外れるとはどういうことなのかについてもその原因を探っている。様々な分析がなされているが、大きくは3つ、主観にとらわれない、批判を受け入れる、常に学ぶ、これが超予測を生み出すもとといえる。これらを実践するのは非常に難しい。主観にとらわれないということは、自らの信条に背くような予測結果も受け入れなければならないということであるし、批判の受け入れは心理的抵抗が大きいのは経験済みであろう。常に学ぶのは簡単そうであるが、超予測者はこれまでの人生に全く関わりのなかったことに対しても予測に必要であれば徹底的に積極的に学ぶ。必要であれば研究者に対して意見を求めることまでしている。果たしてここまでできるだろうか?「超予測者」の姿勢を見ればなぜ専門家の予測が外れるのかが見えてくると思う。「超予測者」となる必要はなくとも、専門家の意見に振り回されないよう、「超予測者」たちの姿勢を見習うべきだろう。
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どちらにも転びうるような未来を予測する大規模な研究部プロジェクトに参加したボランティアの中で継続的に好成績を上げ続ける「超予測者」が存在すること、彼らに共通するマインドセットや予測への取り組み方から予測力を高める方法が示されている。 結果としての白黒を発生の確率論でとらえる。フェ...
どちらにも転びうるような未来を予測する大規模な研究部プロジェクトに参加したボランティアの中で継続的に好成績を上げ続ける「超予測者」が存在すること、彼らに共通するマインドセットや予測への取り組み方から予測力を高める方法が示されている。 結果としての白黒を発生の確率論でとらえる。フェルミ推定のように構成要素の推定に分解してみる。問題の個別事情に注目する前に、同種の一般的な発生確率を踏まえるところから始める。反対の見解を探す。群衆の英知。予測が外れるケースの理由を考える。予測数値はなるべく細かいものにする。影響を与える要素を観察し、予測を頻繁に見直す。細かい修正と大胆な見直し。結果を踏まえたきちんとした検証と反省。 こうすれば完璧に予測できるという方法は存在せず、また予測もできないこともあるが、予測力を高めるやり方はあると理解した。 予測力を高めるということ以上に、世間の意見を鵜呑みにせず主体的に考え・確認すること、自分の思い込みの可能性も排除せず反対意見を探すこと、自分に見える世界はフィルターがかかったものだと理解すること、間違いは認め修正をためらわないことなど、しなやかな生き方のために参考にしたい情報だと感じた。 18-81
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毎日少しずつ変化している。10年前に、今を想像できたか、20年前は? 10年単位で考えると本当に大きく変わった。想像することは不可能だっただろう。改めてそこは同意できた。本当にそうだ。 本文には米国の選挙のこと、州のことが何度も出てくる。馴染みがないので、そこは読んでいても振り返...
毎日少しずつ変化している。10年前に、今を想像できたか、20年前は? 10年単位で考えると本当に大きく変わった。想像することは不可能だっただろう。改めてそこは同意できた。本当にそうだ。 本文には米国の選挙のこと、州のことが何度も出てくる。馴染みがないので、そこは読んでいても振り返ってあのときはどうだったか、とは考えられない。仕方がないけど。
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「どうせまたヒューリスティックとかの話なんだろう」とか「リンダは銀行員だろ」みたいなノリかと思ったが、この展開は読めなかった。 10か条以外のところも含めて無理やりまとめると、予測力はあまりに遠い未来は見通せないが、近い将来を予測する力とは、不確実性を受け入れ、「自分ならこうす...
「どうせまたヒューリスティックとかの話なんだろう」とか「リンダは銀行員だろ」みたいなノリかと思ったが、この展開は読めなかった。 10か条以外のところも含めて無理やりまとめると、予測力はあまりに遠い未来は見通せないが、近い将来を予測する力とは、不確実性を受け入れ、「自分ならこうする」といった共感を廃し、感情とイデオロギーを離れ、そして何よりも「事実に合わせて意見を修正する力」とイコールなのだそうだ。 これ読んでいろいろ考えが変わった。
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