弁護士アイゼンベルク の商品レビュー
読み応えありの、ドイツリーガルミステリ。 女子大生の猟奇的な死体が発見され、元大学教授のホームレス・ハイコが逮捕されます。 弁護士のラヘル・アイゼンベルクは、ハイコの友人のホームレスの少女から彼の弁護を依頼されますが、なんとハイコはラヘルの元彼で・・・。 息もつかせぬ、先の読...
読み応えありの、ドイツリーガルミステリ。 女子大生の猟奇的な死体が発見され、元大学教授のホームレス・ハイコが逮捕されます。 弁護士のラヘル・アイゼンベルクは、ハイコの友人のホームレスの少女から彼の弁護を依頼されますが、なんとハイコはラヘルの元彼で・・・。 息もつかせぬ、先の読めない展開で一気に引き込まれます。 中盤まで女子大生の猟奇殺人事件の件と、コソボから逃亡してきた母娘が大ピンチに陥っている様子が交互に展開されるのですが、これらの要素がどう繋がっていくのか・・・二転三転するプロットに続きが気になりすぎてページを繰る手が止まらん!という感じです。 いかにも“バリキャリ”なラヘルのキャラも良いですね(好き嫌い別れると思いますが・・)。彼女の私生活の場面もドイツ特有(?)の文化やライフスタイルが描かれていて、興味深かったです。 ドキドキハラハラの終盤を経て、ラストはホッと一息、と思いきや、エピローグではラヘルの“秘密(闇?)”を示唆したまま、“え?どういうこと?気になるんだけど!”という意味深な終わり方でした。 これは続編を読むしかないですね!
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馴染みがないドイツの人名は難しいし、最初は主人公のラヘルがちょっと苦手かも…と思ったのだけど、面白かった。 現在の事件と過去の出来事がどう繋がっていくのか気になり、一気読み。 ラヘルには難しい年頃の娘や別居中の夫がいて、それぞれとの関係や日常部分も興味深く読んだ。 2作目も気になる!
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面白い! ドイツの推理小説と、日本では数が少ない作品ですが、複数の異なる国が地続きであるヨーロッパ特有の背景も物語に盛り込まれていて、それがこの作品の伏線にもなっています。 いやぁ、結末(の一歩前)は「そう来たか」と。複雑な事件を解決したのに、まだページが結構余っていたので「...
面白い! ドイツの推理小説と、日本では数が少ない作品ですが、複数の異なる国が地続きであるヨーロッパ特有の背景も物語に盛り込まれていて、それがこの作品の伏線にもなっています。 いやぁ、結末(の一歩前)は「そう来たか」と。複雑な事件を解決したのに、まだページが結構余っていたので「変だな?」とは思ったんですよね。 二作目も翻訳されている様なので、読んでみたいと思います。
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腕利きの弁護士が鋭い洞察力と行動力を武器に窮地に陥った依頼人を救う。 弁護士アイゼンベルク、面白かったー。
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あらすじ ラヘル・アイゼンベルクはやり手の刑事事件弁護士。事務所には20人ほどの弁護士をかかえ、浮気が原因で別居中の人権弁護士の夫と経営する。娘は高校生だが、ラヘルは見た目もきれいなままだ。 ホームレスの少女から、仲間が殺人の疑いで逮捕されたときく。それは元大学教授で、かつての恋人った。 コソボからドイツに娘と逃亡しようとしてたレオノーラは、偽警官二人組につかまる。 ドイツミステリーだけど、アメリカミステリーっぽいということで、人気があるらしい。あんまりそんな感じはしなくて、いろいろ理屈をこねながら裁判が進んで行く様子はドイツらしいなーと思った。素人捜査官たちの弁護士事務所メンバーが違法捜査をいろいろするのはちょっと古いんじゃないだろうか。ドイツではまだありなのかな。何にしろ、かつて弁護を引き受けた、訳ありの人たちの力を借りすぎだと思う。
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凄腕の女性弁護士にホームレス少女からの弁護依頼。殺人の被疑者は元恋人の物理学者。コソボから逃げてきた母子から、一族の復讐のため夫の居場所を聞き出そうとする刑事と異母弟。問い合わせてきたミュンヘンの女子学生。 如何にして、何故敏腕になったかが垣間見える、がっつりミステリー。
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いやー、面白かった。 法廷モノは中身の濃いやりとりがポイントなのだけど、この作品はむしろ外での探偵活動が多くて、それがまたハラハラさせられるんだなあ。 ちょっと平凡な箇所もあるのだけど、次々と見せ場があったり、展開スピードの速さは賞賛すべきもの。 第二弾に不安と希望を抱かせるラストも良かったよ。
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敏腕女性弁護士を主人公にした法廷ミステリーです。 二転三転するスピーディーな展開で、飽きさせることなく終盤までいっちゃいます。 面白い小説の条件のひとつに、登場人物一人ひとりが、しっかりと描かれているということがあると思います。その点この小説は、たくさんの人が登場するにもかかわら...
敏腕女性弁護士を主人公にした法廷ミステリーです。 二転三転するスピーディーな展開で、飽きさせることなく終盤までいっちゃいます。 面白い小説の条件のひとつに、登場人物一人ひとりが、しっかりと描かれているということがあると思います。その点この小説は、たくさんの人が登場するにもかかわらず、それぞれの個性がはっきりしています。また、舞台となっているドイツの国の情勢や、人々の暮らしぶりなどもさりげなく描かれていて、物語に厚みが生まれています。 ドイツ文学といえば、ゲーテやヘッセ、カフカなどが思い浮かびますが、ミステリーも良いですネ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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先日読んだ『償いは、今』とストーリーでカブっているが、本作品の方が骨太。テレビドラマの原作という印象は同じだが、作者は長年テレビドラマの脚本を手掛けてきただけあって、映像的で疾走感のある仕上がりとなっている。 主人公が囚われの身で絶体絶命のシーンから始まり、視点が変わり時間も前...
先日読んだ『償いは、今』とストーリーでカブっているが、本作品の方が骨太。テレビドラマの原作という印象は同じだが、作者は長年テレビドラマの脚本を手掛けてきただけあって、映像的で疾走感のある仕上がりとなっている。 主人公が囚われの身で絶体絶命のシーンから始まり、視点が変わり時間も前後して複数の事件が並行していくというストーリー。一体どのように交錯するのかの興味で引っ張り、弁護士の人生と法廷劇をうまく絡めている。 二転三転の展開と衝撃的な結末もあって面白いが、もうひとつ物語にコクがない。終盤は強引にバタバタしすぎであまり好きじゃない。でもってこのヒロインも好きになれなかった。意味深なラストだったけど、続編は読まないわ、多分。
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いやーよかった。 脇役が生きてるミステリは出来がいいです。 主人公の夫(別居中)はユダヤ教徒、主人公のデート相手はイスラム教徒だったりと、この辺はドイツ的なんでしょうか。
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