私の息子はサルだった の商品レビュー
思わず借りて読み切った。自分に重ねて読んじゃうよなぁ。読ませる力のある作家が巧みに描いた虚構は絶対あるだろうけれど、息子への愛が本当に伝わってくる。愛する者とあとがきのかわり の流れが親と子の対話になっていて、泣けてくる。その親と子の関わりをまとめる形で解説があり、子の気持ちや親...
思わず借りて読み切った。自分に重ねて読んじゃうよなぁ。読ませる力のある作家が巧みに描いた虚構は絶対あるだろうけれど、息子への愛が本当に伝わってくる。愛する者とあとがきのかわり の流れが親と子の対話になっていて、泣けてくる。その親と子の関わりをまとめる形で解説があり、子の気持ちや親の気持ちに寄り添って、やっぱそうだよねぇ、どっちもわかるなぁと納得がいった。勢いで手に取って勢いで読んだけど、すごくよかった。
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母から見た息子と、当人が認識する自分自身は当然違う。ティーンエイジャーの男子を長年見てきてその面倒くささに悩んでしまう時、彼らを育ててきた母親たちはいかに偉大かということをつい考えてしまう。題名からはもっととんでもない息子が登場するのかと思ったがそうでもなく。でもご本人の証言を聞...
母から見た息子と、当人が認識する自分自身は当然違う。ティーンエイジャーの男子を長年見てきてその面倒くささに悩んでしまう時、彼らを育ててきた母親たちはいかに偉大かということをつい考えてしまう。題名からはもっととんでもない息子が登場するのかと思ったがそうでもなく。でもご本人の証言を聞くと、その隔たりでまた考えさせられたりもするのだ。子育てエッセイって決してお気楽ではないよね。
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息子というのは、まさに「永遠の恋人」であり、漢字が「自らの心」と言うよう。ただあった出来事を並べただけの文章なのに、愛情と心配がとめどなく。
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佐野洋子の自分の息子にまつわるエッセイ。 BOOKOFFで購入。 没後に発見された原稿らしい。 子供にまつわるエッセイって、どれを読んでも面白い。 佐野洋子ならなおさらだ。
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「100万回生きたねこ」で有名な佐野 洋子さんのエッセイです。 佐野 洋子さんは2010年の11月に永眠されましたがこの著書は没後に見つかった未発表作品を集めて書籍化されたものです。 全部で18のエッセイでどれも日常のひとこまを切り取った様なエッセイですがそこには子供を見...
「100万回生きたねこ」で有名な佐野 洋子さんのエッセイです。 佐野 洋子さんは2010年の11月に永眠されましたがこの著書は没後に見つかった未発表作品を集めて書籍化されたものです。 全部で18のエッセイでどれも日常のひとこまを切り取った様なエッセイですがそこには子供を見守るお母さんの優しさや温かさが感じられホッとさせられます。 あとがきには息子さんの言葉が綴られていて、そこにもお母さんに対する愛情を感じます。 親が亡くなった後でもこうして親子の絆を感じる事が出来るのは幸せですね。
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図書館で。 後書きを読んで、身内に文筆家が居なくて良かったなぁなんて思いました。確かに知らないオバチャンに「あらぁ、あなたがゲンちゃん?」なんて急に声かけられたら怖いよな(笑)「母ちゃんごめんよ、好きに書かせてあげたら良かった…なんて絶対言わないけど」ってわかりすぎる(笑) 嫌だ...
図書館で。 後書きを読んで、身内に文筆家が居なくて良かったなぁなんて思いました。確かに知らないオバチャンに「あらぁ、あなたがゲンちゃん?」なんて急に声かけられたら怖いよな(笑)「母ちゃんごめんよ、好きに書かせてあげたら良かった…なんて絶対言わないけど」ってわかりすぎる(笑) 嫌だよなぁ、初恋の話とか勝手に書かれるの。しかも母親側の思い込みマシマシだし。 というわけで家族も災難だなぁなんて思いながら読み終わりました。
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男の子を育てるってこんなことかな… 呆れつつも、受け入れて 放任のようで、見守っている そんなあったかい母の愛を感じる作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一瞬で読めるが、ずっと心に残るであろう本。 最後の2ページに子供との作者の距離が凝縮されていて、その距離をとった、だがあたたかな視点は子供を人として認める事の大切さを教えてくれる。 「サルのようにおたけびを上げていた彼は、彼女をずっと見守り続けていたのだ。自分でないものが、何を考えているのかと自分に問うていたことを知って、私は彼を一人の人間として信頼したいと思った。もし彼が大人になった時、彼が愛するものを理解しようと務めるだろうと信じたかった。私の息子は誰が見てもいい子ではない。学校で一日五回立たされ、目をつぶりながらお前はどーしてそうなんだと悲しげにつぶやくと、息子は先生の真似をする。私はため息をつき、息子をにらみつける。剣道の先生に殴られて失神したと言う。あくびをしたのだ。そして家に帰って来て、失神した様子を実演してみせる。何でもやってくれと思う。子供時代を充分子供として過ごしてくれたらそれでいい。悲しいこともうれしいことも人をうらむことも、意地の悪いことも充分やってほしい。そして大人になった時、愛する者に、君は何を見ているのだと他者の心に寄り添ってやって欲しいと思う。」 小難しさは1つもない。ただ、素晴らしい本だと思う。 こういう本に感動するようになった自分は変わったのだろうなとなんとなく自分を客観視した。
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これもまた子供に対する親の愛情表現の一つ.本来は,親の日記として大切にしまわれるべきものだが,そこは作家という職業柄,全て製本化され世に出てしまう.書かれる本人には,幼少の頃の行動を赤裸々に詳らかにされ,しかも親のフィルタを通しているので,溜まったものではないが.
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