遅刻してくれて、ありがとう(下) の商品レビュー
本筋ではないかもしれないけれど、著者が学費に困ったときに叔父がかけた言葉と行動がとても心に残った。「できることがあれば連絡して」ではない。 人々は抗いがたい大きな変化に飲まれ、苦しんでいる。一方で、それに対処する微かな希望もあちこちに見つけられる。どこでもミネソタの一部地域のよ...
本筋ではないかもしれないけれど、著者が学費に困ったときに叔父がかけた言葉と行動がとても心に残った。「できることがあれば連絡して」ではない。 人々は抗いがたい大きな変化に飲まれ、苦しんでいる。一方で、それに対処する微かな希望もあちこちに見つけられる。どこでもミネソタの一部地域のようにできるわけではないのかもしれない。とても幸運が重なっただけかもしれないけれど、いいところを取り込んで、少しでも良くしていくことはできるとは思う。
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加速の時代に対する著者の答えはコミュニティの再生である。 クリントン曰く、「アメリカの良さで治せない、アメリカの悪いところは一つもない」そうだが、著者もまた楽観主義をベースに、各地でコミュニティが再生されることを信じるのだという。 上巻はともかく、下巻はちょっとセンチメンタルな議論に走りすぎのように思えた。 また、「多文化を受け入れ、生涯学習の可能な都市部に暮らすことがアメリカンドリームにしがみつくための前提になる」というのも前作の否定のようでちょっと受け入れ難い
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