その悩み、哲学者がすでに答えを出しています の商品レビュー

小林昌平(著者)

2024/10/13

シンプルに分かりやすく説明してくれる良書です。
どんな偉人でも悩みがあったはずです。
悩みを通して本を読むことで、深く共感して読むことができるかもしれません。

2024/06/03

哲学を学びたくて読んだ。とても分かりやすく噛み砕いてくれていて、いろんな哲学者の考え方に触れることができ楽しかった。他にも哲学の本を読もうと思った。

2024/05/20

その思考がその悩みを解決するのか…！っていうのが多かった。それが納得できないものもあったけど、哲学者たちが示してきた思考や哲学が、実際の社会や個人に対してこんな風に意味や価値を持つのか、と学ぶことにも繋がった。
興味深いものはやっぱり自分が持っている悩みに近いものだったけど、シンプルに知識増えたし、教養を身につけられた気がする。

2024/05/06

〈学んだこと、印象に残ったこと〉
・時間を空間的に2次元のように捉え、「たくさん予定を埋める＝充実している」と考えるのではなく、もっと自由に時間を使うことで濃密な時間を過ごすことができ、その時間が過去や未来にも繫がる4次元的な時間になることで、自分らしく過ごせる
・お金を得ることを目的にするのではなく、楽しんだ結果、お金という結果も付いてくる
・困難を分割する(ハードルの高いゴールをいきなり目指すのではなく、目指す段階を区切って物事に取り組んでいく)
・人は失う悲しみの方が得られる喜びより2.5倍感じやすい
・選択肢が少なかったり、他人に判断を委ねた方が楽に生きられる
・SNSなどで承認欲求を満たすのではなく、未来に残るような物事など、もっと大きなスケールで承認欲求を満たすことが本当の満足に繫がる

〈全体を通して〉
すべての考え方を日常に照らし合わせて実践できるわけではなさそうだったけれど、多くの先人が悩み、苦しみながらそれぞれ生きやすくなるための考えを巡らせていた事実に勇気をもらった。
さまざまな考え方に触れたことで視野が広がり、もう少し肩の力を抜いて楽な気持ちで日々を過ごせそうだと感じた。

本書の中では苦しみを修行のように捉える考え方が多く登場したが、現代では仕事も苦しみを伴うものではなく、楽しむことが大切という考えも一般的になっているので、現代の哲学者の考え方もぜひ知りたいと感じた。

2024/04/08

最近読んだ中で1番自分自身に刺さった。

少し前なら考えても無駄、意味のないことだと思っていた不安や疑問や焦りが、実は人間の本質なのではないか、と思った。
今なら、参考文献に並んでいる書籍に手を出せるかもしれない。
一方的に影響されるだけではない、哲学者が本気で悩み言葉に起こしてきた歴史に、自分が対峙する形で向き合うことができるかもしれない。

2024/03/22

【自分と相手の課題を分離する】
自分が改善できる問題には真摯に向き合うが、その問題が自分ではどうしようもなく相手次第のものは悩んでも仕方がない。自分と未来を信じて、自分ができることに注力すべし！

#悩みを細分化
#逆張り
#自分と相手の課題を分離する
#他者は変えられない
#必要な摩擦

2024/02/24

その悩み哲学者が解決してます

・将来食べていけるか不安
アリストテレス
「今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに熱中せよ」
熱中した結果、いい結果をもたらすことがある
無欲にプロセスの作業を楽しむ。一生懸命楽しみきると、高いパフォーマンスが生まれ自然と結果がついてくる

・お金持ちになりたい
お金持ちになる人→自分に向いている仕事でたゆまぬ努力をし、人々全体の生活のためになった結果としてお金が儲かった（天職の人）
勤勉　倹約　投資

・やりたいことはあるが行動する勇気がない
デカルト
「困難は分割せよ」
やりたいことを、分割して小さな目標にする

・緊張してしまう
ブッダ（仏教）
「原因によって生じた物事は、すべていつか消えてなくなる」
今ここ　に集中する
俯瞰（自分を客観視）してみると、悩む人から悩みを観察する人になれる

・自分の顔が醜い
サルトル
とかげはとかげのままだけど人間はなにかになれる（肩書きや所属をもったり、変えたりできる）
人間は、自分の可能性を開いていける存在
与えられた自分　から自由になれるのも人間だけ
ブサイクであっても違うところで努力をすればモテる
私たちは何にでもなれる　望み、努力すれば

・思い出したくない過去をフラッシュバックしてしまう
失敗をおそれず人生に果敢にチャレンジしている人とそうでない人、どちらが「力の限り精一杯生きたか」？
ニーチェ「永劫回帰」
全ての出来事は輪っかのように因果で繋がってるのだからいいことも悪いことも順番にやってくる
不幸な体験こそ、幸福な体験以上に財産に変わることもある
その時があったから、今頑張ろうという気持ちになれている
つらい経験はガソリンになる

・自分を他人と比べて落ち込んでしまう
会社において、容姿の美醜は関係ない
他人との比較で優劣感を感じることは無意味で、きた仕事に自分の持てる限りの力を出し切れるか、がすべて
自分のできそうなレベルの仕事を熱中してやることで、（フロー体験）自分の中で肯定感がみたされ、他人と比較することがなくなる

・他人から認められたい
0から1を生み出さないと大衆は称賛してくれない
創作のプロセスこそ、現代人が生きがいを得られる

・漠然とした不安に襲われる
トマスホッブズ
「人間とは不安や恐怖を常に感じるいきものである」
恐怖こそ、人間の根源的な感情である
臆病であることが、生き残るための条件だから、不安を感じてもいい

・人の目が気になる
常識や周囲の目線が、どのような根拠に基づいているか歴史的な視線から疑ってみる

・嫌なことを言うやつがいる
彼がそんな言葉を言うに至った経緯や人生を、世界の現れだとして理解してあげる
そうすることで私自身が魂の平安を得られる

・人生が辛い
人は死を本気で決意した時こそ、根源的な時間である人生の残り時間を生きはじめる
本気で死を思った日から人生は始まる

2024/01/19

悩みに対して哲学者からの答えが参考として載ってる。哲学を読まないからよく分からん事多かった。知らない単語も多い。昔の人も色々考えてるんだなと。悩むところはみんな同じか。初めてには入りにくかった。

2024/01/07

ライトなタイトルなので、色々な相談を哲学のエッセイを使って回答するのかと思えば…。

基本はそうなのだが、質問に対して一人の哲学者の価値体系を用いて詳細に説明がなされていて、結構本格的な哲学の入門書になっている。
ライトに読むつもりだと予想が外れる。
それなりに読みごたえがあってよかった。

2023/08/24

今自分が悩んでいる事は、自分だけでない、他の誰かも悩んでいる。そしてそれはすでに哲学者達が答えを出している。
悩みとは、考え方によってどうとでもなるんだと思いました。現状や事実は簡単には変えられないかもしれませんが、少なくともそれをどう捉えるかによって心は変わってくるものですね。